August 13 2024

理学療法としてのリンパドレナージ

日本では美容と健康促進のためのマッサージというイメージのあるリンパドレナージですが、本来は理学療法の一つとして使用される手技療法です。1930年代にデンマーク人のエミール・ボッダー博士が開発し、Manual Lymph Drainage、略してMLD、日本語では「用手的リンパドレナージ」と呼ばれます。

ボッダー式MLDの最大の特徴は組織の損傷による炎症と疼痛の緩和と治癒の促進です。

ただし、その効果を得るためには特殊な手技を用いて限りなく軽い圧で行うことが必須です。

関節炎、むち打ち症、打撲や骨折、外科手術後や美容整形術後の浮腫や痛み、可動域の制限、火傷のケロイド、皮膚疾患などに用いられています。

 

世界各国でこのボッダー式MLDの認定講師が研修を開催しています。オンラインによるリンパ学の理論研修に加えて、看護師、理学療法士、作業療法士、あん摩指圧マッサージ師の方向けの11日間の実技研修と、医療資格を持たないセラピスト向けの5日間の実技研修があります。

 

ボッダー式の認定講師から学んだのではない方によるリンパマッサージ、リンパケア、リンパドレナージュに関しては同じ効果は期待できないのでご注意ください。

 

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Category / アロマコラム

Author / Kazue Gill

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