May 18 2020

これからの将来のために「免疫力」を高く保つ

コロナウイルスの感染症があっという間に世界中に広がり、誰も経験したことがないような大変な状況になってしまいました。感染しても重症化する人としない人がいて、その理由もある程度わかってきていますが、その一つに免疫力の違いがあります。
たとえ来年コロナのワクチンを作ったとしても、今の人たちには間に合いませんし、これから先も、また別の強い感染力や毒性を持つウイルスが出現しないわけはないのです。ということは、将来のことも考えれば、免疫力を高く保つことが生き残るために必要です。そして、免疫力を上げるために日常生活の中で出来ること、また、アロマセラピーで出来ることがあります。
まず、日常生活の中で出来ることとして、コロナウイルスはのどや鼻から入ってくるため、最初のバリヤーである喉や鼻の粘膜を健康な状態に保つことが必要です。

 

●侵入した異物を痰として排出する機能、 粘液線毛輸送能力を落とさない
コロナウイルスが肺の奥深くに侵入しないようにする力は冷たい風、乾燥、喫煙、大気汚染、喘息や鼻炎などの慢性的な炎症で低下してしまいます。中でも非常に良くないのは喫煙です。喫煙者の線毛は脱落してしまっていますので、ヘビースモーカーはウイルスが気道の奥深くまで入ってしまい、インフルエンザなどでも肺炎(COVID-19はウイルスそのものが肺炎を起こすのに対し、インフルエンザで起きる肺炎はバクテリアによる二次感染と言われています)を起こします。 そして、風邪をひかないようにしましょう。風邪をひくと、鼻や喉の粘膜が荒れますので、粘液線毛輸送能力が低下してしまいます。水分をこまめにたっぷりと取り、身体の中を潤すとともに、のどをつねに潤しておくことも予防になります。

 

●身体を冷やさないようにする、睡眠を充分とる、 ストレスをためない
自分でも気が付かないうちに不安や恐れの感情がたまっています。ここは、アロマセラピーの出番でもありますね。不安感は交感神経を優勢にしてしまいますので、夜の睡眠にも影響します。夜はゆっくりとお風呂に浸かって副交感神経を優勢にし、身体を芯から温めましょう。

 

●食べるものに気を付ける
バランスを欠いた食事は免疫力を落としますので、極端な食事制限やダイエットは避けましょう。
•身体を作るたんぱく質の摂取は重要です。細胞の再生、修復に必要ですが、日本人にとって食べなれた大豆製品がお勧めです。
•ビタミンDには細菌やウイルスを殺す「カテリジン」というタンパク(抗菌ペプチド)を作らせる働きや、2型ヘルパーT(Th2)細胞を介したB細胞の活性化の働きがあり、免疫機能を高めるとされています。一定の時間、日光に当たることも重要です。
•ビタミンCは粘膜の機能を向上させますので、バリヤー機能が高まります。
•腸内細菌のバランスが免疫力を左右することが明らかになっています。乳酸菌は免疫力を強化します。Lactobacillus acidophilusやLactobacillus pentosus(S-PT84株)はその効果が明らかにされた乳酸菌の仲間ですが、近年次々と新たにいわゆる善玉菌が発見されています。一方、砂糖や動物性脂肪の摂りすぎは悪玉菌を増やすため、免疫力も低下させてしまいます。

 

●適度な運動は免疫力を高めます
適度な有酸素運動は免疫力を高めますが、注意しなければいけないことは、激しい運動や持久力を必要とする運動をした直後は免疫力が急激に落ちます。その時に風邪を引いたりしますので、注意しましょう。

 

●精油で免疫力を高める
新型コロナウイルスは新しいウイルスですので、これを不活性化させる精油があるのかどうかは今のところわかりません。よって、抗ウイルス効果があるとされる精油を使うのはかまいませんが、新型コロナウイルスに効果があるとは限りません。しかし、精油によって免疫力を強化することは出来るので、そのような精油の使い方をするとよいでしょう。 たとえば、今の私自身への精油のチョイスは基本的にはメンタルからのアプローチです。 今の自分の心(悲しみや不安、動揺)と身体(悪いエネルギーから防衛する)の為にジャスミン、グレープフルーツ、フランキンセンス、タイムリナロールを選びます。 あることが起きても、それに対する人の心の反応の仕方はそれぞれですので、皆さんもご自身の気持ちにぴったり寄り添ってくれる香りを選んでくださいね。 ただの風邪であれば、ティートリーとユーカリラディアータ、もしくはラヴィンサラを、霧状に水が拡散されるタイプのディフューザーで使いましょう。全部で12滴くらい入れて、日中は2回~3回くらい、就寝の際にはこれに鎮静系でかつ殺菌力のある精油を加えて早く使用してみましょう。

Category / アロマコラム

Author / Kazue Gill

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