July 03 2024

大和当帰は美味しい

今年から畑でヤマトトウキ(大和当帰)を育てています。

以前、奈良県宇陀市室生の民宿に宿泊した際、このヤマトトウキの葉を天ぷら、味噌汁の具として出してくださったのですが、これがとっても美味しくて感動したのです!
いつか自分もこれを育てたいと思っていましたが生薬なので以前は一般人は栽培したりできないと言われたことがあったので諦めていました。
ところが! 今年、同じ宇陀市松山の道の駅で苗を見つけ、なんだ、売ってる! と喜んで購入して畑に植えました。
ヤマトトウキの香りはセロリに近く、乾燥した葉を粉砕して塩と混ぜたハーブソルトも人気です。

奈良県が振興している植物で、和にも洋にも合う食材です。今年は自分で作れるので嬉しいです。
ヤマトトウキの根は漢方薬の当帰の材料として栽培されています。学名はAngelica acutilobaです。

女性の疾患や不調、つまり、血の道の問題に使用されてきました。
ミヤマトウキ Angelica sinensis var.iwatensis も昔はあったとのことですが、今は流通していないようです。
中国でトウキといえばAngelica sinensisを指すようで、こちらは唐当帰と呼ばれます。

このヤマトトウキからも精油が採れるのですが、生薬である根からの精油の抽出は許可されていないのでしょうか、ネットで調べると葉からの精油しか見あたりません。

しかも超高価!
そこで代わりになる精油はないか?ということになるのですが、あります!

ヤマトトウキと同じセリ科の植物にはアロマセラピーではアニシード、フェンネルシード、アンジェリカ(根および種子)などがありますが、これらもヤマトトウキのように血の道の不調に昔から使われてきました。
実は、アロマセラピーで用いることのあるアンジェリカの精油はヤマトトウキに最も近く、和名はセイヨウトウキで学名はAngelica archangelica です。
ヨーロッパではお菓子の飾りとして茎が砂糖漬けになったものが食品として使用されてきました。

アンジェリカは根や種子から精油が採れますが、根の精油は光毒性が強いため、使用の方法に注意が必要です。そのため、おすすめは種子からの精油です。
古い木の棚の扉を開けた時のようなほっこりする香りで、私は嫌いではありませんが、一般受けはしないかもしれません。

私自身は月経関連のトラブルがなかったので、お世話にはあまりならなかったのですが、自分の中では同じく血の道のトラブル全般に使われるシソ科のクラリセージと同じカテゴリーに入れています。
香りのノートも両方とも落ち着くミドルからベースのノートですので、チャクラとしては第一チャクラから第二チャクラに響く香りです。
利尿作用が高く、月経開始の約2週間前の黄体期に現れる身体のむくみにもおすすめです。

 

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Category / アロマコラム

Author / Kazue Gill

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