August 30 2024

慈悲とアロマセラピー

植物には薬理作用や栄養があることから、
仏教では植物は仏さまの慈悲の表れとする考え方があります。

そして植物もまた、大日如来の「あまねくすべてを照らす光明(光明遍照)」によって育まれます。
植物のエッセンスである精油の芳香は清め、喜ばせ、癒します。

 


長年アロマセラピストとして施術されている方々の原動力もまた慈悲心であると私は思っています。
これは私の個人的な意見ですが、慈悲心はある人とない人に分かれるのではありません。

慈悲心は心理学者のユングが提唱した集合的無意識の中にあると思います。

つまり、最も深層の無意識領域では誰もが慈悲の心を持っていて、
それがより浅層にある個人的無意識や顕在意識によって
蓋をされてしまっているかいないかの違いがあるだけなのです。

 

心理学者の中にはユングの集合的無意識を薄っぺらな理論と言う方もいるようですが、
もとはと言えば、シアノバクテリアから始まった
40億年の生物の進化の過程で生き物に共通する
集合的無意識が私たちの本能の中に組み込まれてあっても
全く不思議ではないと思います。

その集合的無意識の中に慈悲心があるとしたら、そこには自分と自分以外の区別はないのです。

 

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Category / アロマコラム

Author / Kazue Gill

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