精油のセラピューティック・ウィンドウ
薬には、「大人は一日〇回、〇何錠飲んでください。」といったような指示が必ずあります。
その理由は量が少なすぎれば効果がなく、
有害反応が現れる血中濃度をXとし、効果が発揮される血中濃度をYとしたとき、
XをYで割った数字を「セラピューティック・ウィンドウ」と呼びます。
この数値が大きければ大きいほど、安全な薬ということになります。
薬の効果が出ない投与量の領域を「無作用ゾーン」、有害反応が出る領域「有害作用ゾーン」と呼びます。
その二つの間がセラピューティック・ウィンドウなのです。
セラピューティック・ウィンドウは薬を投与される人の代謝能力、
つまり肝臓を含む消化管での分解・解毒能力および血中でのタンパク質との結合の程度、
薬の毒性の強弱などに左右されます。
年齢や体質による代謝能力の違い、
他に服用している薬の有無などにより個人差が非常に大きいことも分かっています。
それゆえ、薬の開発をする際にはこのセラピューティック・ウィンドウの数値が
少なくとも100は必要であるとされています。
当然、精油も薬同様、分解・解毒されて尿から排泄される物質ですので、
このセラピューティッ・ウィンドウが存在します。
どんな無害そうな物質、
たとえば塩や水であっても一定以上の量を一度に摂取したら有害になります。
精油は水や塩よりはるかに少ない量の摂取で有害作用ゾーンに到達します。
植物の中に自然に含まれる芳香物質だけを抽出したものが精油ですので、
自然の状態の平均100倍から1,000倍に濃縮されています。
「精油を飲む」という行為は
セラピューティック・ウィンドウや精油ごとに異なる毒性をしっかりと把握している場合のみ可能です。
つまり、対象者の薬物代謝能力や各精油の毒性を
把握している医師や専門家のガイダンスのもとで行うべきであり、
そうしない場合、人体に有害な影響を与えるリスクがあることを理解しておきましょう。
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