森林浴
いよいよ蒸し暑い季節がやってきました。
年々猛暑日が増え、温度も上がってきますよね。
私たち人間や動く事の出来る動物は日陰に避難したり、冷たいものを飲んだり、水に入って涼んだりできますが、植物はどうでしょうか?
根を下ろしたら最後、どんなに太陽が照り付けようが暑かろうが、雨が降らない旱が続いても、その場所で生きていかなければなりません。
そんな時、植物はどうやって自分の身を守っているのでしょうか?
その一つに精油を発散させるという方法があります。
オーストラリアのブルーマウンテンと呼ばれるところにはたくさんのユーカリの木が茂っています。
気温がとてつもなく上昇するとユーカリの木は1,8シネオールやピネンなどの揮発性の高い精油成分を葉の表面から分泌し、それが蒸発する気化熱で周りの大気の温度を下げようとしているのです。
もちろん、作用はそれだけではありません。
成分もこの二つだけではなく、他にもあります。このような精油成分をまとめて「フィトンチッド」と呼びます。
これは今では生物活性物質と呼ばれています。
これらの精油成分が遠くから見ると青い色として見えるためにブルーマウンテンと呼ばれているのです。
1,8シネオールやピネンというのは爽やかな緑の香りで、空気の浄化作用や殺菌作用、去痰作用などがあり、私たちが呼吸をするときに吸い込むことで、喉や鼻、気管支の粘膜を覆う粘液に溶け込み、これらの作用を発揮してくれます。
また、粘膜から血流に取り込まれると全身循環に入り、脳にも届きます。
それは私たちにとっての森林浴効果なのです。
血圧を安定させたり、ストレスホルモンの過剰な分泌を抑制したり、穏やかな睡眠、集中力の向上など、良いことばかりです。
ただし、ユーカリはもちろん、どんな精油でも嗅ぐときは薄い方がよいのです。
これは実験で明らかにされています。
健康効果をもたらすレベルのフィトンチッドの濃度は非常に低く、1ppm(1万分の1濃度)以下です。そんなに薄くても人間は匂いとして感じることが出来ます。
1ppmというとイメージしにくいですよね。
これは25メートル幅10メートルのプールの水に、コップ1杯半の塩を入れたくらいの薄さ、と言われています。
これを越えた濃度になってくると、逆に身体には良くない反応をもたらしてしまいます。
過ぎたるは及ばざるがごとし、ですね。
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