August 11 2024

かゆみとペパーミント

おととい、庭の手入れをしていたとき、足長蜂の巣に触れてしまって両手を刺されてしまいました。

 

手の甲まで腫れあがり、最初は痛く、時間が経つと痛痒くなってきました。
人生で3度目の蜂刺されです。
すぐに水で洗い、ドクダミを揉んであてがったり、筋肉痛用に作っておいた精油のジェルをとりあえず塗ってみたりして、当日は意外にすぐに痛みが和らぎました。
でも翌日からかゆい、掻くと痛い、というように症状が変わってきました。

蚊や蜂に刺されてかゆい時、医者に行けば皮膚の炎症を抑える抗ヒスタミン薬やステロイド薬を処方されます。
痛みもかゆみも末梢では同じ神経が伝達します。
ただ、中枢神経で届くところが少し違うそうです。

ちなみに「痒い、掻く」、ということを繰り返していると、通常は真皮の中にだけあるC線維が表皮にまで伸びてきてしまうため、より外部からの刺激に敏感になるようです。掻くことでさらにかゆみに対して敏感になってしまう、という悪循環に陥りやすいのです。
ですので、かゆくても絶対に掻かないのが治癒への近道です。

 

かゆみも痛み同様、心の影響を大きく受けます。

 

たとえば、無意識のうちに顔を掻いたり頭を掻くしぐさをしたりしませんか?

 

あれも、ちょっとした心のストレスによる無意識の動作なのだそうです。

痒みの話をしているだけで、実際に頭がかゆくなったり、ちょっとどこかを掻いてしまったりしませんか?

今、この話を読んでいる皆さん、どこか、掻いたりしていませんか?

アロマセラピーは心を扱う療法です。かゆみひとつでも、心を計算に入れておくことでより的確な対応ができることでしょう。

かゆみには末梢性のかゆみと中枢性のかゆみがあります。

中枢性のかゆみとして肝臓病による皮膚のかゆみがありますが、この場合、抗ヒスタミンやステロイドをかゆいところに塗って効きません。

代わりに内因性のオピオイド物質であるダイノルフィンというかゆみを抑制する神経伝達物質が効きます。

ペパーミントの主成分であるメントールはこのダイノルフィンの分泌を促すので中枢性のかゆみでも末梢性のかゆみでも効果が期待できます。

メントールにはさらに抗ヒスタミン効果や身体を冷たく感じさせてくれる作用があります。

ちなみにペパーミントは蜂などの虫の嫌がる香り、忌避剤として使われます。

 

この夏はペパーミントが手放せません。

 

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Category / アロマコラム

Author / Kazue Gill

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