誰もが生きている間に何度もストレスを経験します。

中でも強く、長引くストレスは老化、生活習慣病や免疫異常、心の病などの原因の一つとなっています。ストレスの原因(ストレッサー)がなくなればよいですが、それは現実的には難しいですね。

 

stress
ストレスとはもともと物理用語で、外からかかる力に対して物質が破壊されないために必要な内力のことを指します。この外力がストレッサーであり、人間に置き換えると、怖い上司やいじめっ子、緊張するプレゼンテーション、お金や仕事の悩み、将来の不安、など様々です。

 

 

仕事で上司にパワハラされる女性

1. パワハラされる女性に恐怖や怒り、緊張などの負の感情が生まれます。するとその信号が身体の恒常性を維持する脳の視床下部へ送られ、この危機を乗り越えるための「戦うか、逃げるか?」のスイッチが入り、交感神経が優勢になります。

2. 視床下部からの指令によって副腎からコルチゾールやアドレナリン、ノルアドレナリンといったストレスホルモンが分泌されます。

3. 交感神経の働きによって筋肉(骨格筋)が緊張し、血糖値、血圧、心拍数が上昇、筋肉に血液が優先的に送られ、皮膚や消化器などへ流れる血流が減ります。

 

 

このようなことが頻繁に続くと慢性ストレス反応として骨量の減少 、筋肉や肌の衰え 、免疫機能低下、疲労の蓄積など、健康が損なわれてきます。

身体はSOSを発信しているのですが、本人は意外にそれに気が付かないところがストレスの困った側面です。では、どうすればいいのでしょうか?

 

次のブログではその解決方法の一つ、アロマセラピーでの対応についてご紹介します。

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Author / Kazue Gill

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私のインスタを読んでくださっている方はおそらく一度はメディカルアロマセラピーという言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、実はこの言葉は日本の中だけで使われていて、しかもアロマセラピー業界で合意された定義もないのです。

 

ネットで検索すればわかりますが、アロマセラピー発祥の地であるフランスや、1990年代頃にアロマセラピーが世界でいち早く一般市民に浸透した英国でさえ、この言葉は全く使われていません。

 

Healing with Essential Oilsという本(カート・シュナウベルト著)がmedical aromatherapy という副題を使っていますが、それ以外にはまったく見かけません。英語圏でそれに近い意味で使われているのはClinical aromatherapyという言葉です。

 

つまり、クリニック、医療施設、医療の現場で行われるアロマセラピーという意味合いです。
必ずしも医療従事者が行うという意味ではありません。

クリニカルアロマセラピーを行える訓練を受けたアロマセラピストであれば行うことが出来ます。

よく勘違いされているのですが、医療現場でのアロマセラピーは精油学の知識とトリートメント技術があるだけではするべきではないのです。

人の命を預かる医療の場で活動するアロマセラピストは一定の医学的知識、衛生管理、コミュニケーションスキル、職業倫理、対象となる患者や利用者の疾患や心身の状態に対する専門的な勉強や訓練が不可欠です。

また、日本では精油の治療効果に対するエビデンスレベルは低く、医療従事者ではない者はもとより、医療従事者であっても、治療効果を謳ったアロマセラピーの使用は今の日本の医療現場では受け入れられていません。

そのようなことが可能かのような印象を与えてメディカルアロマセラピーと称している団体もありますが、それは危険であり、アロマセラピーの評判を落としてしまう恐れもあります。

 

JEAのセラピスト派遣事業部ソレイユの活動として2023年に卒業生が述べ1500回の有料施術を行った関西のクリニックや総合病院でも、
利用者の方や施設の職員に精油の効果を疾患名とともに述べることは決してしません。

精油の治療効果をそのような形で伝えることは日本では倫理違反であり、違法でもあります。

ちなみにですが、アロマセラピー発祥の地であるフランスでは医師による診断と処方箋があれば精油が配合された治療薬が調剤薬局で患者に対して合法的に販売されています。

一方、このような精油の扱いは日本では認可されていません。

フランスでは、個人がセルフケアで楽しむ気軽なアロマセラピーに対して、エビデンスに基づいた治療としての精油学を示す言葉としてaromatology アロマトロジーという名称が造られました。

しかし、現在はこのアロマトロジーという言葉もすでに商業利用され、あたかも効果があると思わせるような商品の販促ワードとして乱用されてしまっています。

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鬼滅の刃のアニメシリーズ、柱稽古編のエピソード7の中で岩柱である悲鳴嶼行冥の修行を受ける竈門炭治郎が大きな丸い岩を一町押し動かすというシーンがあるのですが、ここに私の教えるトリートメントと共通する力学があるのです。

 

授業では体幹と下半身が主であり、腕や手は従であることをしっかりと教えています。

 

クライアントにとって最も気持ちよく、そして何よりも、セラピストの身体に負担がなく、小さな身体の人も大きな力が出せる身体の使い方なのです。

 

これは踊りであってもスポーツであっても同じです。
運動力学なのです。

 

深い圧をかけなければならないときほどしっかりと下半身から力を出す必要があります。

 

どういうわけか、すでにトリートメントを学んだ経験がある人ほどこれが理解できない、できない人が多いのです。でも、これをしっかり身体に覚えこませれば、今後、どんなトリートメントテクニックを学ぼうと、間違いなく上手に使いこなせるようになります。

 

たとえ、それがボッダー式リンパドレナージのような超繊細、超軽い圧のトリートメントであっても身体の使い方は強い圧の時と全く同じなのです。

 

 

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長年、私は緩和ケア病棟でアロマセラピーの施術をさせていただいてきました。

 

今、がんは死亡原因の第一位となっていますが、それでも医療従事者の方でもない限り、自分や身近な人ががんを発症するまではその辛さについてあまり把握できていないと思います。
ということはその時が来たら心の準備ができていないかも?出来たら自分は準備しておきたい。
 

私の両親は二人とも何年もかけて緩慢に進行する肝臓がんで70代前半で亡くなりました。
ですので、私自身は長年、死というもの、がんというものに向き合ってきたように思います。
 

シシリー・ソンダースという英国のホスピスの草分けの医師が提唱した「トータルペイン(全人的苦痛」という、痛みに関する概念を提唱した方がおられます。
 

現在も緩和ケアにおいてはこの概念は基本的な考え方として受け継がれています。
トータルペインとは肉体的な痛み、精神的な痛み、社会的な痛み、霊的痛みの4つの痛みのことであり、がん患者、特に末期において顕著になってきます。
 

ただ、これは本当に人によってさまざまであり、その方のそれまでの人生の歩み、ものの考え方、死生観、家族や親しい人との関係、経済状態、緩和ケアによるサポートのあるなし、など様々な要素によってこれらの痛みは左右されるのです。
 

私が常日頃、本当に素晴らしいなと思っているのは、緩和ケアに携わる多くの医師やメディカルスタッフの方々が、日々このような終末期の患者さんの心と身体をどうやったらもっと楽にして差し上げられるかについて常に勉強をされているということです。
 

緩和ケアもどんどん進歩し、在宅での看取りも希望すれば可能になってきました。とても頼もしいことです。
 

私の住む明日香村にはうれしいことに地域医療に貢献度が高かった医師に送られる赤ひげ大賞を2024年に受賞された武田 以知郎先生がおられます。「明日香に生きる」というドキュメンタリー映画でも紹介されています。
こんな素晴らしい先生が自分の住む村にいてくださることが心強いです。
 

それから、死を目前に控えた愛する人を前に、家族は無力感を感じることも多い中で、セラピストがアロマセラピーの施術をするだけではなく、子供やパートナー、家族が簡単でよいから良い香りのマッサージオイルで心を込めて手足を軽擦してあげることは患者本人だけではなく、家族にとっても心の救いになり得ます。
 

実際にそのようにして痛みが楽になった患者さんも過去におられました。

その時、喜んでいるのは患者さんだけではなく、家族さんも喜んでおられるのです。
タッチの力、香りの力を一般の人にも広げていけたらいいなといつも思っています。
 

こんな病気の時だけではなく、なにか辛いことがあったら家族まるごとが助けられるものですので、これをもっと社会に広めていきたいと思います。
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Author / Kazue Gill

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August 01 2024

明日香で暮らす


 
一ヶ月ほど前から家の近所にある明日香スタンド(旧岡本邸)さんのお庭作りのお手伝いをしています。
明日香スタンドの運営チームのお一人である久住一友さんのコンセプトがとても好きです。

 

「まちづくり、というと大げさだけど、近くに美味しいパン屋さんがあったらいいなとか、小さな子と一緒に出かけられる場所が増えるといいなとか、「あったらいいな」は誰でも考えたことありますよね。
でもその先は誰かしてくれるだろう。どこか他人任せではありませんか。
政治や誰かに任せるだけではなく、住みたい町は自分たちで作ろう」。とても共感します。

 

幸い明日香村は五千人ほどの村なので、ネットワークが色々あって、良いことはやってやろう、手を貸してやろうという意気込みの方が多いような気がします。
今日のところはエントランスをきれいにし、草引きをして、今後の作業の順番を決めました。
すでに庭に生えている植物の何を残して何を入れ替えるかを相談し始めています。
作業しながら岡本さんから明日香の昔の暮らしや村の人達のお話、植物のことなどお聞きすることができて、とても楽しく、勉強にもなります。

 

ぜひ、明日香にいらっしゃったら明日香スタンドにお立ち寄りください。
また、レンタルもできるので、ここでイベントしたい方も募集中です。
私もそのうち何かしたいと思っています。

 

でも、まずはお庭。毎月1回くらいのペースで庭作りの仲間で作業していく予定です。

 

明日香スタンド
https://asukastand.com/

 

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July 31 2024

肩こりと姿勢

数年前からPCで仕事をする際は立位でしています。
一日何時間もPCの前に立っている時でも座りません。

その頃から肩こりがなくなりました。
座っているとどうしても骨盤が後傾し、その分、胸椎の後湾姿勢、肩甲骨が外転と、抗重力筋がどれも緊張しっぱなしとなり、肩こりにならないわけがないのです。

でも、なかなか立って仕事というのは多くの方にはハードルが高いと思います。

そんな時、アロマセラピーでは筋緊張を和らげる鎮痙や鬱血を改善する引赤作用のある精油を用いてトリートメントをすることで、皮膚からこれらの成分が吸収されて筋肉に働きます。

例えば、ジンジャー、マジョラム、ジュニパーベリー、ローズマリー、ブラックペッパーなどをブレンドすると直接的作用としては効果的です。

ここにプラスアルファで、自律神経の副交感神経を優勢にする精油、例えばマジョラムはその作用はすでにありますが、ベタなところでラベンダーやネロリを加えることで、内面から筋肉の過緊張を和らげようとします。

これが、単なるもみほぐしのマッサージと比べ、効果が高くなり、揉み返しが起きるほど強くもまなくてもほぐれてくれる理由です。

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July 30 2024

雨の精油

先日、雨で湿った道路の端に溜まった土や雑草を取り除く作業をしていたら、ミミズがなん十匹も潜んでいて死にそうになりました。

ミミズは土壌を改良し、肥沃にしてくれるので、もちろん殺さずに植え込みの土の上に全部おろしてあげました。
改めて、土は何からできているのでしょうか?死んだ植物や落ち葉、昆虫や動物が分解されたもの、それらの分泌物、石や砂の細かくなったもの、多くの有用菌や病原菌などが混ざり合っていますね。
死んだら土に還る、まさにそれが生命の循環ですね。

土はわたし達人間の回帰していくところでもあるわけです。

そう考えると、昔の土葬というのはとても自然な行いですね。
ところで、これだけ様々な物質の集まりである土の中には芳香成分も多く含まれていることをご存じでしょうか?
植物は生き残るために、自分の周りに他の植物が育たないような物質を分泌しているのです。
桜の葉の香りであるクマリンは周辺の草に対して成長阻害作用があります。
秋に落葉した桜の葉にはこのクマリンが含まれるため、桜の下を歩くと桜餅の匂いがします。そして、このクマリンは地中に浸み込んで他の植物の発芽を阻止するのです。ユーカリに含まれる1,8-シネオール、松などの針葉樹に含まれるα-ピネン、 ペパーミントに含まれるメントール、ローズマリーに含まれるカンファーも同じような作用を持ちます。
土にはこのような精油成分が含まれているのです。

 


実際、インドではミッティ・アッター(mitti attar)という焼いた土を蒸留して作る土の精油があるのです。
インドは乾季と雨季に分かれていて、乾季は植物も人間も苦しい季節です。
そして、雨季が到来し、最初の雨粒が乾いたインドの土の上に落ちてきたときに匂ってくるあの香り、これがミッティ・アッターの香りなのです。別名をscent of rain 、「雨の匂い」とも呼ばれ、この香りは待ちに待った雨季が始まる喜びの香りなのです。

皆さんも雨が降り始めたときの匂い、わかりますよね?なんともいい香りですね。

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医療従事者の方ならご存じだと思いますが、炎症部位にはマッサージは禁忌です。

 

つまり、マッサージを行ってはいけないのです。

その理由は、炎症を悪化させるから。

炎症とは発赤、腫脹、疼痛、発熱です。痛みも腫れも、人間にとっては深いな感覚で、なくなってほしいと思いますが、実は炎症は身体にとって必要な反応です。身体の組織が損傷したとき、具体的な例でいうと、たとえば足首を捻挫してしまったときには中で血管が切れて内出血を起こしていたり、靭帯が断裂したりすることで足が大きく腫れてきたり、ズキズキと痛んだり、赤く熱を持ってきたりしますね。

それに加え、可動域の制限が起きています。こういう時はRICE、つまり、安静、アイシング、圧迫、挙上を行うことが最初の基本的な処置になります。
覚えておいてくださいね。

ところで、なぜそもそも、そんな不快な炎症が起きるのか、それは身体が自らを治すプロセスが始まっているからなのです。
指を包丁で切ってしまった時も炎症が起きなければ切り傷は永遠に治ることはないでしょう。
ただ、炎症は治癒プロセスの最初の段階であり、次第に修復の段階に移行していく必要があります。
この時に患部を安静にしないとせっかく線維芽細胞によって産生され、断裂した組織をつなぎかけていた膠原繊維がまた断裂したりして、最初に戻ってしまう、ということがあります。
また、腫れがあまりにもひどい傷口が大きく開いてしまうため、かえって治癒が起きにくくなります。
マッサージの刺激は早速始まった治癒プロセスを損なうため、また、開放性の傷であれば、そこから病原菌が侵入していた場合、つまり、感染が起きている場合、その感染を広げてしまう危険性があるから禁忌なのです。

これに対し、感染がなければ行えるのがボッダー式リンパドレナージ(MLD)です。正式名称はDr. Vodder’s Manual Lymph Drainageです。
なんと、このメソッドは炎症に対して禁忌どころか、適用なのです。

つまり、炎症も痛みも軽減させることが出来るのです。それに加えて、痛みで亢進してしまっている交感神経を鎮静させるため、回復に必要な正常な血液循環を維持することが出来ます。
こんなに軽くて何の効果があるのか?!と思うほど軽く、小さな手技を繰り返すことによってびっくりするほど痛みが引きます。

ただし、これはリンパマッサージとか、リンパという名前のマッサージ方法であればよいということでは決してないので、間違えないでください。
それらは多くの場合、炎症を悪化させてしまいます。

オーストリアに本部を置くボッダーアカデミーインターナショナルが認定する講師やセラピストが行う公式のボッダー式リンパドレナージでなければ効果は保証できませんのでご注意を。

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July 28 2024

森林浴

いよいよ蒸し暑い季節がやってきました。

 

年々猛暑日が増え、温度も上がってきますよね。

私たち人間や動く事の出来る動物は日陰に避難したり、冷たいものを飲んだり、水に入って涼んだりできますが、植物はどうでしょうか?

根を下ろしたら最後、どんなに太陽が照り付けようが暑かろうが、雨が降らない旱が続いても、その場所で生きていかなければなりません。
 
そんな時、植物はどうやって自分の身を守っているのでしょうか?
 
その一つに精油を発散させるという方法があります。
オーストラリアのブルーマウンテンと呼ばれるところにはたくさんのユーカリの木が茂っています。
気温がとてつもなく上昇するとユーカリの木は1,8シネオールやピネンなどの揮発性の高い精油成分を葉の表面から分泌し、それが蒸発する気化熱で周りの大気の温度を下げようとしているのです。
もちろん、作用はそれだけではありません。
成分もこの二つだけではなく、他にもあります。このような精油成分をまとめて「フィトンチッド」と呼びます。
これは今では生物活性物質と呼ばれています。
 
これらの精油成分が遠くから見ると青い色として見えるためにブルーマウンテンと呼ばれているのです。
 

 
1,8シネオールやピネンというのは爽やかな緑の香りで、空気の浄化作用や殺菌作用、去痰作用などがあり、私たちが呼吸をするときに吸い込むことで、喉や鼻、気管支の粘膜を覆う粘液に溶け込み、これらの作用を発揮してくれます。
また、粘膜から血流に取り込まれると全身循環に入り、脳にも届きます。
それは私たちにとっての森林浴効果なのです。
 
血圧を安定させたり、ストレスホルモンの過剰な分泌を抑制したり、穏やかな睡眠、集中力の向上など、良いことばかりです。
 
ただし、ユーカリはもちろん、どんな精油でも嗅ぐときは薄い方がよいのです。
これは実験で明らかにされています。
 
健康効果をもたらすレベルのフィトンチッドの濃度は非常に低く、1ppm(1万分の1濃度)以下です。そんなに薄くても人間は匂いとして感じることが出来ます。
1ppmというとイメージしにくいですよね。
これは25メートル幅10メートルのプールの水に、コップ1杯半の塩を入れたくらいの薄さ、と言われています。
 
これを越えた濃度になってくると、逆に身体には良くない反応をもたらしてしまいます。
過ぎたるは及ばざるがごとし、ですね。
 
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July 26 2024

石の聲

長年の友人であり、イワクラなど聖地の岩を取り続けている須田郡司さんのお話しを明日香の岡本寺に聞きに行きました。

 

とても面白かった! 何百年、何千年、何万年?と人間の信仰の対象となってきた岩や石の存在感がすごい。

 

長い年月、そこを訪れる人々の念がそこに蓄積されていくとも言えます。

須田さんはイワクラの写真を撮り始めたころ、あるお坊さんから、「興味半分でイワクラの写真を撮りに行っていたら、命を取られるから注意しなさい」といったようなことを言われたそうです。私は非常に良くわかります。

 

特に何かを祈るための岩については絶対に面白半分で行ってはいけない。

 

明日香にはイワクラかどうかはさておき、石が多いのです。亀石、石舞台、酒舟石、あまり知られていないところでは岡の立石、など。まだたくさんあります。
不思議な明日香です。

これは益田の岩船です。

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