朝日

2018 年の始めにあたり、セラピストの役割について改めて考えてみたいです。

健康はどうやったら維持できるのでしょうか?

病気にならないことが健康なのでしょうか?必ずしもそうではないと思います。

 

たとえば、日本の整体の草分け、野口整体では、風邪は病気というよりも、身体の調整をしていると考えます。身体に生じたゆがみが、なぜか風邪が治った後には無くなっているのです。

身体を冷やしたり、不摂生をすれば、身体にゆがみが生じるので、不摂生をしたり身体を冷やすと風邪をひく、と普通は考えられてしまうのかもしれません。

身体には常に、治ろうとする自己調整能力があるので、ゆがみがひどくなってくると、自然にその調整をするために風邪をひくのだと考えれば、むやみに薬を飲んだりして熱を下げたりすることは、その調整を途中でやめさせてしまうことになり、身体のゆがみが残ったままになり、身体の調子が悪くなっていくのだそうです。

身体がゆがむことは、神経伝達、血流、リンパの流れなどが妨げられ、いたるところの臓器や組織が衰えていくことにつながるのです。

 

私たちセラピストは、身体に本来備わった「治る力、自分で調整をする力」を最大限に引き出すことを目指すべきでしょう。自分で調整する力とは、どこかの筋肉がこわばってきたら、無意識に伸びをしたりする反射のことです。

また、筋肉のこわばりは身体の関節の微妙な動きを止めてしまいますので、内臓にまで影響を与えてしまいます。身体の筋肉がこわばってきたら、猫や犬のように、自然に伸びが出るような状態が人の本来の姿です。

治る力、自分で調整する力を引き出すのに一番良い方法は「心身を緩める」ということです。

生まれたての赤ちゃんのような状態に身体をリセットしてあげることです。

 

リラックスという言葉は「re = 再びlax= 緩む」という二つの部分からできた言葉ですので、人のもともとの状態、すなわち、緩んだ状態に身体が戻るのをトリートメントや精油の力でお手伝いす

るだけであとは身体が自分で調整をしてくれます。

リラックスした状態に一度戻してあげることで、次にこわばりが出てきたときに、それを違和感として感じることができ、自然に自分で調整できるようになります。

そして、風邪も、自然の身体の調整だと思って、薬で抑え込まないことです(高齢者や身体の弱っている方は別です)。

この一年、皆様が自分にとって必要なことが実現できる年になりますように。

のんびりしたり、まったりすることも時には必要です。

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Author / Kazue Gill

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アロマセラピーサロンなどでは短いコースだと必ず省略されてしまうのがお腹のトリートメント

日本では一般的にマッサージと言えばコリほぐし、という認識が強いのでそうなるのでしょう。

また、一般的に言って、お腹が凝っていると感じている方はあまりおられません。本当はここに感情をしまい込んで硬くなっている方もおられるのですが、そういうわけで、お腹のマッサージの優先順位はどうしても低いのです。

ただ、お腹は動物にとって、とても無防備な場所で、動物の急所てす。ここに触れられることを心から許す、というのは本当は結構、ハードルが高いことなのです。

ですので、無意識のうちにお腹のワークをサラッと済ましてしまうか、もしくは省略してしまうということもあるでしょう。

お腹は直接的には消化、吸収をする臓器のあるところですが、チャクラで言うと第三チャクラ、そして太陽神経叢のあたりなので、その辺りのウンチクもあるかと思いますが、それはそれとして、私の経験では、悲しみや怒りの感情をなんらかの原因でしまい込んでいるところだと感じます。

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まず、怒りに関しては、もっとも強い感情は、子供の頃からの、親からの否定的な圧力があると思います。

特に、親自身が大変な努力をして、その結果、社会的に成功して自信に満ちた人間であれば、自分の子供にもそのようになってもらいたいと強く望むのは不自然なことではありません。そういう親は子供が自由に、ありのままでいることを許せないかもしれません。

自分がそのままの自分で親に受容されない、ということは辛い。

親を求める動物的な欲求が強ければ、自分を否定する親に対する怒りを発散できないかもしれません。そのような時、横隔膜が緊張したままになり、呼吸が浅くなるかもしれません。それはそのまま、エネルギーの低下を招きます。酸素が取り込めませんから、身体が低酸素状態になり、疲労が溜まります。

先日、イギリスの病院で何十年もの間、患者さんのマッサージをして来たキース・ハント氏が来日された時におっしゃっていたことが思い出されます。

彼の働く病院には拒食症の若い患者も多く入院してきます。そして彼らの親の多くは医者だそうです。わかる気がします。

拒食、食べることを否定する、それは生きようとする原始的な身体欲求の抑圧です。

親のOKだけが自己肯定をもたらすわけではないのですが、幼少期や思春期に親に認めてもらえないことで心に傷を負うと、何年たってもその傷は綺麗には無くならず、ただ見えにくくなっていくだけかもしれません。

この傷に対する一番の薬は、自分も親もも「受容」することかもしれません。

セラピストからの肯定的なタッチがそれをサポートしてくれるでしょう。

そして更に、お腹のトリートメントは生理学的に重要な2つの効果があります。

それは免疫機能と水分吸収機能の向上です。

日本リンパ学会会長で信州大学医学部特任教授の大橋俊夫先生のご説明によると、身体の中のリンパ球の60~70%が回腸から大腸の粘膜のところに待機しているのです。口から入ってきた危険な細菌はすぐその場で退治し、抗体を作ります。出来るだけ多くの細菌に適度に曝露されることで身体の免疫機能が活性化されますので、除菌ばかりしていると、免疫力か低下します。

また、食物から最後に水分を吸収するために、大腸の粘膜には沢山の血管があります。沢山の血管があるところには殆どの場合、沢山のリンパ管があります。

水分の吸収を行うため、大腸は浮腫みやすい臓器なので、リンパ管が発達しています。

大腸の蠕動運動が鈍いと水分が血管やリンパ管に吸収されにくくなる一方、浮腫むこと自体で蠕動運動が妨げられてしまうというのです。悪循環ですね。

他の組織でも同じですが、浮腫んだ組織の間質は汚れてしまい、細胞機能の低下を招きますし、免疫力も落ちます。

というわけで、お腹を優しくトリートメントすることは、副交感神経を優勢にすることと、腹部にある沢山のリンパ管の動きを刺激して水分の貯留を解消することで、腸の蠕動運動を促すのです。

正常に動く腸は間質に無駄な水分も汚れも溜まらず、免疫力も保たれるのです。

お腹のワークの重要性、高いですね!

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Author / Kazue Gill

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精油の世界、香りの世界は本当に奥深い!と改めて思います。

アロマテラピーを始めてから24 年目となりますが、まだまだ発見すべき世界がそこに広がっていますね。

特に精油のブレンドで醸し出される新しい香りには驚きます。組み合わせは無限にあるわけなので、いつどこで、素晴らしい香りができるかわかりません。香りのブレンディングの基本というものがあり、これを無視して薬理効果だけを考えるなら、とんでもない香りを作ってしまいます。でも、たまにはそのルールを破ると思わぬ良い香りができ上がるのです。最近、アロマのお客様のトリートメント用に作ったブレンドがこれにあたります。

●ネロリ 2 滴

●ローズ 1 滴

●ユーカリラディアータ 5 滴

●ベルガモット 2 滴

●オレンジ 4 滴

●マジョラム 2 滴

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ネロリ王女とローズ女王をぶつけるだけでも、主役争いが起きそうな雲行きの上に、そこにちょっと毛色の違い過ぎる山男のユーカリラディアータを5 滴も持ってくるか?と思うのが普通なのですが、そこにベルガモットちゃんとオレンジ君が「まあまあまあまあ、仲良くやりましょう」、と楽天的に割って入り、その場をうまくまとめて融合。

そして、それだけだとフワフワと漂い、昇天しそうなところをマジョラム女史がぐっと引っ張り下ろしてグラウンディングしてくれています。このお客様は、苦手というか、身体に反応が出てしまう精油が結構あって、体質や症状にはピッタリでも、使いたくても使えない精油があるという縛りがありました。縛りがあるということは私にとって非常にやりがいのあるものになるのです。むしろ、それでかえって良いものになったりするのです。

皆さんもぜひ、ブレンディングの世界を探検してください!

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Author / Kazue Gill

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9月30日、10月1日にキース・ハント先生の来日講習会・講演会が開かれました。

 

24名の講習会参加者の方々は、すでに去年のIFPA主催のロンドンツアーでの研修や、4年前のIFPAカンファレンスの時の大阪校での講習会に参加された方も、そして、今回初めてという方もおられました。

看護職、医師の方も興味を持って講演会を聞きに来てくださいました。

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ヨーロッパでも有数のロイヤルフリー病院はロンドンにあり、様々な難病、感染症も扱う、大きな総合病院です。

その病院で17歳の時から職員(スポーツセンターマネージャーとして就職)として勤務を始め、25年ほど前に、触れる事の力、マッサージの意義に目覚め、JEAの信条の源である、クレアマクスウェル・ハドソン先生に師事、職員のマッサージをボランティアで行っていたところから、次第に病棟の医師から患者にマッサージをしてほしいと頼まれるようになり、いつしか、スポーツセンターマネージャーから、補完療法チームリーダーとして勤務するようになりました。今年で勤務52年目の今年、年間施術回数は34,000回、25名のセラピストで行ってますが、キース先生はこの間、一日も病気で欠勤したことが無いという、驚愕の記録の持ち主です。

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「仕事を仕事と思っていない、自分のやっていることが大好きだから!」と満面の笑顔でお話しされるキース先生は、“歩くセントラルヒーティング”と言われるほど、暖かい手をしておられます。毎日一人のセラピストが18名の患者さんを施術するため、セラピストのセルフケアは重要です。マッサージの身体の使い方も、やはり正しく出来ています。

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ロイヤルフリー病院で施術をするセラピストの11名は有償、残りがボランティアの方々です。経費やその方々の報酬は、ロイヤルフリー病院への寄付金から支払われています。もちろん、寄付金ですから、必ずいつも潤沢という訳にはいきません。そこで、キース先生は寄付金集めのためにも奔走されます。今回の講師料もすべて、寄付金に回されます。キース先生は1ポンドも貰っていません!!!

 

患者さんは、医師が認めれば毎日マッサージを受ける事が出来ます。それも無料で!

また、自分の担当した患者さんで亡くなられた方のお葬式にも行かれますし、退院された患者さんや遺族の方々との交流も続けておられます。経過観察で外来で来られる方にもマッサージを行っています。

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こんな夢のようなことがイギリスのどこの病院でも可能なわけではなく、世界を探しても、ここまで患者さんがふんだんにマッサージを提供してもらっている病院は他にはありません。ひとえに、キースさんの情熱Passionがあってこそ実現しているほぼ、ミラクルなのです。

キースさんは光り輝く弥勒菩薩の様な方です。講習会の間中、教室は愛のオーラで満たされていました。「心でつながる」ために、そして、患者さんの反応を見逃さないために、施術中はできる限り「アイコンタクト」をしたまま、施術をします。

 

医療施設の中でマッサージを行うことをクリニカルマッサージと呼びます。当然、そこには人の生死にかかわるたくさんのことが起きていますので、その中でマッサージセラピストとして活動するうえにおいて、数々のシビアなルールも存在し、それを破ってしまったら、いままで何年貢献してこようが、スパッと切られてしまう可能性があることを常に忘れずに仕事をしています。

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セラピストがすべきこと、すべきでないこと、それを明確にし、境界線(けじめをつけること)を越えず、しかも、医療スタッフとのチームワークは必須で、それを守りながら活動してきたことが、25年以上にわたってキース先生がマッサージを続けて来られた理由です。患者さんに、そして医療スタッフに「信頼」してもらうためにすべきことをして来られたのです。

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私も以前の講習会、ツアー、今回の講習会に通訳として、オーガナイザーとして関わらせて頂き、何回もキースさんのマッサージを見て、お話しすることも聞いていますが、それでも、今回、さらに理解が深まりました。そして、キース先生、JEAの講師も生徒さんも、みんな、クレア先生のエッセンスを受け継いでいるクレアチルドレンなのだということも、改めて感じたのでした。

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Author / Kazue Gill

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皆さんは痛みとかゆみの違いについて考えたことはありますか?

ジャパン・エコール・デ・アロマテラピーのモジュール3の授業で「痛みとアロマテラピー」について教えていますが、アロマテラピーのトリートメントが、「やさしく触れること」、「マッサージ効果」、「精油」、「施術者」、「会話」、などの複合的作用として、ときに驚くような疼痛緩和に役立つことがあります。

痛みの神経伝達メカニズムは非常に複雑です。その中で、皮膚感覚について調べるうちに皮膚感覚の研究者である山口創先生の本に出合いました。ご存じの方もおられると思いますが、その中で色々な面白い事実を知ることができます。

痛みは人間にとって危険を知らせる感覚であり、なければ命を落とすくらいの重要な感覚ですが、かゆみはどうでしょうか?

 

アトピー、乾癬、皮膚掻痒病、花粉症や目のかゆみ、これに悩まされている人は本当に多いですが、なぜ、こういう症状が出てしまう人と出ない人がいるのか、考えてみたことはおありでしょうか?

 

ところで、痛みは脳で感じるものですので、実際に末梢で痛みを起こすような刺激がなくても、神経が興奮してしまえば、あたかも末梢で痛みの原因があるように感じてしまいます。幻肢痛もその一つです。

 

かゆみも末梢性のかゆみと、中枢性のかゆみがあります。

蚊に刺されて痒いのは末梢性のかゆみですが、肝臓病などで皮膚がかゆくなるのは、全身性で、中枢神経から発せられるかゆみなのです。何年も前のことですが、母の肝臓病が悪化していったときに、つねに皮膚がかゆいと言っていましたが、かゆみを抑える精油のブレンドクリームも全く効きませんでした。効かないわけですね、問題は皮膚の中になかったのですから。その時、このことを知っていたら、何かできたかもしれません。

 

痛みもかゆみも、伝える神経線維は同じC線維です。ただ、中枢神経で届くところが少し違うそうです。また、かゆいところを掻く動作というのは、実は脊髄反射であって、脳まで届かずに行っています。また、アトピーのようにずっと「痒い、掻く」、ということを繰り返していると、通常は真皮の中にだけあるC線維が表皮にまで伸びてきてしまうため、より、外部からの刺激に敏感になるようです。

 

また、「かゆみ、掻く」、は心の影響を大きく受けることは間違いありません。たとえば、ドラマなどで何かちょっと恥ずかしいことがあった時に、頭を掻くしぐさをしたりするのを見たことがあると思いますが、あれも、ちょっとした心のストレスによる無意識の動作なのだそうです。痒い、という話をしているだけで、実際に頭がかゆくなったり、ちょっとどこかを掻いてしまったりしませんか? 今、この話を読んでいる皆さん、どこか、掻いたりしていませんか?

アロマセラピーは心を扱う療法です。ぜひ、そこを掘り下げていってみてください。

今までと違うクライアントアプローチを考え付くかもしれません。

 

皮膚感覚の不思議

「皮膚感覚の不思議」山口創 講談社 880円

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Author / Kazue Gill

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夏イメージ

今年の春は、PM2.5 なのか何なのかわかりませんが、アレルギー疾患を持っている人にとっては、症状が重くなる方が多く、アロマテラピーの出番でした。

ただ、私は眼がかゆいので、さすがに目には精油は入れられませんでした。(泣)

これからは、暑くて、汗もかきますので、汗で痒い、ということも出てきますし、皮膚が湿って暖かいと、雑菌も繁殖しやすく、これを放っておくと皮膚の症状を悪化させる原因となります。殺菌しながらクールダウン、殺菌しながら炎症を抑えることができるようなアロマテラピーが必要ですね。

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わたしが梅雨のころからよく使うのがペパーミントの芳香蒸留水です。すっきりとクールな気分にしながら、殺菌、止痒の効果もあるのです。

梅雨の問題はそれだけではありません。梅雨になると気圧が下がるため、むくみやすく、身体がますますだるくなり、もともと血圧の低い方にはつらい日も多くなるかもしれません。そこでお勧めなのが、ローズマリーの芳香蒸留水です。

ローズマリー

低血圧で血流が悪くならないようにふんだんに使うといいでしょう。

そして、この夏おすすめなのが、私のブレンド最新作「アイランドブリーズ」です。湿気の多いじめじめとした暑さを忘れさせてくれる爽やかな空気がそよぐ南の島をイメージしました。だるいな、と思ったらぜひ、このブレンドを試してください。利尿効果もあるので、水をため込みやすい方にはお勧めですよ!

アイランドブリーズ精油瓶

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Category / アロマコラム

Author / Kazue Gill

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ジャパン・エコール・デ・アロマテラピーで「ホリスティックな1日」と題して、前半は私が日本ホリスティック医学協会のホリスティックヘルスインストラクターとして「ホリスティックヘルス塾 基礎講座‘ホリスティックに目覚めるとき'」を初めて開講させてもらいました。

今までセラピストの皆さんに伝えたくても中々まとめて伝えられなかった「本当に一番大切なこと」を、ホリスティックヘルス塾のフレームワークを借りてようやく皆さんに伝えられるようになりました。私自身も、その準備と講演をする中で、もっと色々なことが明確になってきて、本当に開講して良かったと思いました。

そして、午後はオキシトシン研究者で、消化器外科医、鍼灸師である高橋徳先生の「オキシトシンと愛」の講演会、ギルとのトークセッション、参加者とのQ&A タイムに引き続き、なんと、「テラトロン」というオキシトシンの波動発生器を参加者のみならず、大阪校にいたスタッフ全員が体験させていただき、そのあとは、高橋先生自らが皆さん一人ひとりにパワーチャージしてくださいました。

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高橋先生のお話の中に、私の午前中の話とかぶること、リンクすることがいっぱいあって、参加者の皆さんからは、本当にホリスティックな1日になった、ホリスティックの意味がはっきりした、進むべき道が見えたと大変ご好評をいただきました。

JEA そして私個人のセラピストとしての理念から言うと、100%ストライクゾーンの1日ではなかったかと思います。

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また今年後半にもう一回、ホリスティックヘルス塾を開講したいと思っていますので、今回参加できなかった皆様、ぜひ、ご参加くださいね!

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Author / Kazue Gill

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メディカルアロマという言葉を最近よく見かけるようになりました。

本当のメディカルアロマとは何なのでしょうか。

 

「メディカルアロマ=(病院で)精油を治療に使うこと」だと認識している方が沢山おられますが、

メディカルアロマは精油を薬として使うことだけを指すのではありません。

 

確かな技術、知識はもちろんのこと、最も大切にするべき事は「心」です。

人は皆、普通に生活しているようで、心の悩み、身体の不調、それぞれ悩みを抱えています。

「心」という内側を元気にし、治る力を活性化しないと、根本的な解決にはならないのです。

硬くなった心を開いてあげる。弱ってしまった心を安心させてあげる。

私たちの手の持つ力は触れるだけで人を「助ける」ことができます。

 

サロンに来られる方、病院で入院されている方に対して私たちセラピストがすることはただ一つ「支える」こと。

場所が違うだけで施術をするのは皆同じ不調を抱えた「人間」なのです。

私たちセラピストは身体に手を置いた瞬間から離すまでお相手の心に触れています。

アロマスクールJEAでは、本当のアロマテラピーを生徒様に伝えていくと共に、

これからも一人でも多くの方がアロマテラピーに出会い、たくさんの方が笑顔になってほしいと願っています。

 

4/25(火)にメディカルアロマ説明会を開催しますので、

興味のある方はぜひいらしてください。

https://aromaschool.jp/aromablog/column/16093.html

 

※メディカルアロマ説明会は終了いたしました。たくさんの方のご参加ありがとうございました。

Category / アロマコラム

Author / Kazue Gill

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主催されたのは、神主、かつ住職である町田宋鳳という方です。14歳で出家、大徳寺に入られた後、渡米、ハーバード大学神学部で修士号、ペンシルバニア大学東洋学部で博士号を得たのち、日本の多くの大学で宗教について教鞭をとったのち、静岡県御殿場市に無宗派寺院「ありがとう寺」を開かれた方で、日本では「ありがとう断食セミナー」を年に数回、ありがとう禅「風の集い」を数回開催されておられます。

 

2年前のあるセミナーで初めてお会いし、今、やっとこの断食セミナーに参加することができました。友人の看護師さんと二人で参加、たった二泊三日でしたが、思ったより、食べないのはつらい、ということです。二人とも、食べることが大好きで、私など、一日に4食食べてしまうこともあり、ドンドン体重が増える一方だったのと、26年前、6か月のインド放浪の旅でおなかを壊し続け、食べ物もそれほど食べずに旅行したため、図らずも、断食、デトックスを経験したあと、イギリスに帰国したところ、今までの人生で頭の回転、記憶力が最高にアップし、味覚や嗅覚もするどくなった経験があるため、断食やデトックスの効果にはすでに気が付いていたことがあります。

 

それに加え、この断食が単に断食をするだけではなく、「ありがとう」や「般若心経」を一日に何度も唱えるセッションがあることが、私が興味を持った理由です。唱えすぎてのどを痛めましたが。

 

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総勢42名の参加者は男女半々で、会社の経営者や医師などもおられて、みんなでありがとうを唱えているときは、声が素晴らしい共鳴をし、倍音が醸し出されて、音の力を感じました。その中でも、だれよりも力強く素晴らしい声でありがとうを唱える町田先生は67歳ですが、まだ50代に見えるほど若々しく、ご自身の教えを体現されておられました。

 

あまり、内容をしっかり確認せず参加したので、最終日の朝に宿便を出す、というのは到着してから知りました。

断食明けの食事は、どんぶりに5杯のお湯に、大きな梅干を少なくとも合計8個は入れて飲んだ後、ふろふき大根を食べ、生野菜を山盛り食べる、最後に卵やバターを使わないパンとミルクティーを飲むというものでした。

 

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ということで、すっきりいたしました。

ありがとうございました!

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先日、自然分娩で有名な吉村医院で5年間婦長として勤務した岡野眞規代さんの講演を聞きに行ってきました。その中で人間社会そのものを変えてしまう現代医療、西洋医学の問題点が浮き彫りにされていました。

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簡単にいうと、人間が持つ自然の力が今の医療システムの中でどんどん奪われていき、人間は医療に頼らなければ子供も産めない、健康にもなれない、安全に死ねない、と国民が思い込まされるような仕組みが出来上がってしまっているということです。

日本で西洋医学が普及しはじめたのはたかだか100年以内のことです。でも、それまでも日本人は1000年、2000年、3000年の昔から途絶えることなく生きながらえてきました。

 

何かあるとすぐに抗生物質を与え、インフルエンザが流行れば、タミフルやワクチンが注射され、清潔にしましょうと、そこいらじゅう殺菌することで、人間の持っている免疫力が鍛えられる機会が奪われてしまっています。その一方で耐性菌をドンドン作り出していっています。私が子供の頃には、インフルエンザの薬もなかったです。 かといって、そういうもので知っている人が死んだという話もありませんでした。辛かったら解熱剤でも飲んで寝ていれば、自然に経過し、治ってしまっていました。

 

妊婦さんは家で子供を産んでいましたし、そういえば、イギリス人の私の夫でさえも、病院ではなく家で生まれたと言っていました。昔は50人に一人だった帝王切開が、いまや6人に一人が帝王切開になってしまったというのはなぜでしょう?

生活が便利になってお母さんの足腰が弱ってきたから、というのが一つ、もう一つは病院の都合がいいから、待ちたくないから、何かあったときに訴えられたくないから、という理由です。

吉村医院の院長は数十年、自然分娩をやってきて訴えらたことはありません。院長と妊婦さんの間には心が通うコミュニケーションがあり、それが信頼を築いていったからです。

 

また、お母さんと赤ちゃんは、本当は生まれた瞬間からずっと一緒にいることで、心も身体も最高の元気な子供に育つために必要なホルモンが出てきたり、神経の発達、おこるべき身体の変化が起きるようになっているのにもかかわらず、病院ではいきなり引き離されてしまうのです。赤ちゃんは暗い子宮の中から引っ張り出されて、こうこうとまぶしい電気が付いた分娩室の光のせいで目を開けることも出来ず、母親の心臓の音も聞こえなくなって恐怖で泣き続けます。この時のストレスホルモンがどれだけ赤ちゃんの脳に影響を与えていることか。自然分娩では暗い部屋で産むので、赤ちゃんはすぐにぱっちりと目を開け、お母さんの身体の上に乗せられるとあっという間に泣き止むのだそうです。

 

一方で、人が死ぬ瞬間、一番その人の近くにいるのは家族ではなく、医療スタッフであることもしばしばです。愛する人がこの世にやって来る瞬間とこの世から去る瞬間、当事者たちは無力になり、代わりに他人が支配するという社会はどう考えても、非常におかしいと思います。医療費が増え続けているのも、そこに理由があるのではないでしょうか?

どちらにしても、運動と正しい食事、スキンシップと愛がないと健康からも、幸せからも遠ざかっていくのは間違いないと思います。

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Category / その他

Author / Kazue Gill

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