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Dr.ボッダー式マニュアル・リンパドレナージのコースを初めて開催したのは、ジャパン・エコール・デ・アロマテラピー(JEA)が設立された年の1996年でした。

 

ヨーロッパで1930年代にボッダー博士が開発したこの素晴らしい療法は、ヨーロッパの医学界に認めてもらうには数十年の月日が必要でした。

リンパドレナージの正式名称は、Manual Lymph Drainageで略してMLDと呼ばれます。

 

今年から、日本でもこのMLDは厚生労働省によって、ガン治療後の続発性リンパ浮腫に対し、保険診療で提供できるようになりました。

JEAでは、医療従事者の方々のニーズに応えるため、去る9月17日から9日間、ボッダーアカデミーの校長であり、リンパ浮腫クリニックの院長であるアンドレアス・ウィットリンガー先生を招聘して、セラピー1の上位資格であるセラピー2&3を開催しました。

リンパ浮腫の鑑別、診断方法、浮腫の計測、圧迫療法の方法、合併症、毎日新しい手技と症例を用いての治療プランの考え方などを次々と学ぶ、医療従事者限定のハードなコース内容です。

私自身も2003年にオーストリアで受講しました。

 

ボッダー式MLDの一番の特徴は、適用が多いことです。静脈性浮腫、皮膚疾患、整形外科領域、自律神経失調、皮膚潰傷や褥瘡、火傷などの治療促進、上気道の疾患、ダウン症の子供では、頻繁に引いていた風邪をほとんど引かなくなった、など、様々な疾患に効果を上げています。

 

巷に氾濫するリンパマッサージとは一線を画すこの素晴らしい療法を伝えていくことは私にとって非常にやりがいのある仕事です。科学的にも臨床的にもエビデンスがしっかりある上に、この羽のようなタッチが私たちの心に深く響くホリスティックな療法でもあるからです。

 

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JEAでは、MLDセラピストカフェというフォーラムがあり、JEAでMLDを学んでくださった皆様が集まり、症例を共有しあったり、悩み事を相談したり、情報交換をしています。

MLDに興味のある方はホームページに症例なども掲載していますのでご覧ください。

http://www.mldjapan.com

 

Category / アロマコラム

Author / Kazue Gill

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2016年6月2日(木)〜8日(水)、臨床アロママッサージ研修ツアーが

イギリス・ロンドンで開催されました。

 

講師は英国最大級の「ロイヤル・フリー病院」補完療法コーディネーターのキース・ハント先生。

参加者は30名で、多くのJEA生さんも参加されました。

 

 

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キース・ハント先生は、24年間、ロイヤル・フリー病院で補完療法チームリーダーとして勤め、

その仕事の功績として、皇室から2年前に勲章をもらったセラピストです。

院内では、外科、内科、産婦人科、腫瘍科、緩和ケア・集中治療など、全ての病棟において

アロマトリートメントやリフレクソロジーなどの補完療法サービスを行っていらっしゃいます。

 

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医療現場での3日間の研修を通じてキース先生をより深く理解できました。

そして、まさに勲章に値する方だと改めて思いました。

 

 

キース先生の口癖は、

「セラピストは病棟の中では常に笑顔で!

患者さんを施術しているときは常に患者さんの目を見て(アイコンタクト)!

そしてマッサージの時の姿勢!」でした。

 

マッサージの技術を身に付け、あらゆる気遣いをマスターしたうえで、一番大事にしていただきたいことがこの3つなのです。

 

昨年は33000回の施術を、27名でやり遂げたのですが、キース先生のすべての人に対する優しさと、仕事に対する責任感が、

医師や看護師の信頼を得て、年間33000回の患者さんへのマッサージを可能にしているのですね。

 

 

 

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一回のマッサージは15分と短いけれど、担当医からマッサージするように指示のあった患者さんは、

入院中毎日マッサージを受けることができます。もちろん本人が希望しなければ、マッサージは行いません。

化学療法の点滴を受けながらマッサージを受けたり、隔離中の患者さんにもマッサージします。

 

マッサージをするように指示を出す病院の医師も、いかにタッチが重要であるかを理解しているということが

本当に素晴らしいですね。

 

 

また、日曜日にもかかわらず、キース先生にいつもマッサージを受けている患者さんが協力してくださり、

病院も私たちに病室や処置室を使わせてくださいました。

これも、ひとえに、キース先生をリーダーとする補完療法チームに対する病院からの絶大な信頼の証であり、

常日頃チームの愛情いっぱいの施術を受けている患者さんからの恩返しでもあるのです。

 

 

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キース先生をはじめ、チームのセラピストのみなさんやご協力くださった患者さん、

また通訳をしてくださった現地在住の日本人ボランティアの方に、感謝してもしきれません。

とても貴重な時間を過ごすことができました。

 

 

そんなキース先生からのビデオメッセージを、11月のIFPAジャパンカンファレンスでお届けいたします。

キース先生の人柄や、セラピストとしての姿勢など貴重なメッセージが聞ける機会です。ぜひ、ご参加ください。

 

お申込みは こちら から。

8月末までだったお得な早割期間が9月30日までに延長されましたので、ぜひ今月中にお申込みください。

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Category / アロマコラム

Author / Kazue Gill

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医療用の精油って?

 

モンサンミッシェルアロマラボラトリーで使われているモンサンミッシェルの精油と、日本で売られている他の精油との違いは何でしょうか?

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モンサンミッシェルの精油は、パリで最も大きい調剤薬局の一つで、毎日処方薬に使用されています。
フランスでは薬の材料として精油が使用されていて、この調剤薬局でも、一日あたり1,200件から1,500件の処方薬のうち、なんと15~20%が精油を使ったものです。

日本で、薬として精油が使われることはありませんが、薬として使えるだけの品質であるということが、大きな違いと言えます。

 

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成分分析された100%天然精油

 

なぜ、モンサンミッシェルの精油が薬局で薬の材料となることができているのでしょうか?
それは、精油の成分分析をきちんと行い、100%天然であるだけではなく、長年のフランスの植物療法の経験上、治療効果のある成分が一定量含まれている、そして、毒性の高い成分は一定量以下であることが確認された精油であり、何十年も薬として使用されてきた実績があるからなのです。

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たまに、「飲める精油」として、日本で外国産の精油を販売している会社もありますが、それらの精油が、モンサンミッシェルの精油のようにその国の薬事法で認められるほどの実績や信頼があるかはわかりません。

また、食品添加物だから飲めると謳っている精油に関してもよく考えてみましょう。
食品添加物とは食品会社が微量、味や香りを良くするために食品に添加するためのものであり、それを原液で飲んだり、健康の為や病気の治療用として使うことを前提としていません。

 

日本では精油は雑貨扱いですから、基本的に飲めませんが、皮膚からの吸収や、香りを楽しむだけでも、身体に影響があります。

購入の際は、値段やパッケージ、会社の宣伝するイメージなどで判断するのではなく、精油の素性や、安全確認、信頼に値する実績や、それを証明できる成分分析表などがあるかどうかで判断されることをお勧めします。

 

 

 

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良い精油を使ってこそ、アロマテラピーなのです。

 

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Author / Kazue Gill

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ちょうど今、嵯峨野は紅葉も真っ盛り。
冬ごもりの前の燃えるような色の饗宴ですが、この美しい景色を再び見ることができるのは、また一年先です。心ゆくまで楽しんでおきたいですね。

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東京生まれの私が、それまで住んでいたロンドンから、京都の嵯峨野に移り住んだのは20年前のことです。
生まれて初めての土地、嵯峨野に住みながら、仕事やプライベートで様々な経験を通じて、私はセラピストとして成長させてもらいました。

 

その中で形作られていったセラピストとしての心構えが、手のひらに収まる小さな小さな本の中に詰まっています。モンサンミッシェルサロンのセラピストは全員、この小さな本を携えています。

タイトルの「セラピストプリンシプル」というのはセラピストの信条、心構えという意味です。

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1ヶ月の日数と同じ、31の心構えを、朝のミーティングで毎日ひとつずつシェアしてからモンサンミッシェルのセラピスト達の1日が始まります。

 

昨日よりも、今日、今日よりも明日、さらにお客様に喜ばれる仕事ができるように、セラピストとして成長できる為に、役立つ言葉がこの中に書かれています。

 

生まれて初めて経験する今日という日、
そして、二度とやってこない今日という日、

 

今日、出会う人、お客様、経験すること、全て一期一会、大切に、丁寧に向かい合いたいです。
来年の今頃、この紅葉を見る来年の私はどんな成長をし、どんな気持ちでいるのでしょう?

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Author / Kazue Gill

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