若さとエストロゲンと精油
出来るだけ長く元気で美しさを保ちたい。
それは多くの女性の願いです。
ところで、卵巣から分泌される女性ホルモンの一つであるエストロゲンは妊娠機能だけではなく、若さや自律神経にも関係する機能があることをご存じでしょうか?
女性は初潮時、20~30万個あった卵子が毎月1000個のペースで減り、閉経まじかにになると減少速度も加速し、女性ホルモンの分泌量が激減します。
やがて卵子が無くなると閉経しますが、閉経すると女性ホルモンも無くなってしまうのでしょうか?
実はそうではありません。
閉経後も少量のエストロゲンが副腎や脂肪組織、そしてなんと、脳の海馬でも作られているのです。
エストロゲンの機能の一部をご紹介すると、
血管を丈夫にして動脈硬化を予防
骨量を維持
皮膚のうるおいを保つ
脳の認知機能を維持
血糖値を下げる
血中LDLを低下させる
などがあります。
これを聞くと、ぜひ、エストロゲンをしっかり出し続けたいと思ってしまいますね。
実は脳の記憶中枢である海馬では男性ホルモンのテストステロンと女性ホルモンのエストラジオール2が合成されていることが研究で明らかにされました。
ちなみに海馬は再生する神経でもあるのです。
海馬の再生を促して認知機能を高めるために精油を使った高齢者の嗅覚トレーニングというものもあります。
それは海馬が嗅神経と直結しているからなのです。
さらに、海馬はストレスで萎縮するところでもあります。
ということは、精油を使ってストレス反応を抑えつつ、一方で嗅覚を指摘することで海馬の神経細胞を増やし、ひいては女性ホルモンの分泌もお手伝い出来るはずなのです。
ここまで読んでくださったアロマセラピストの方、このブログが精油の性ホルモン様作用のお話だと思って読み進められたでしょうか? が、そうではありませんでした~、悪しからず。
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股関節の痛み
股関節周辺が痛い、動かしにくい場合、その原因が関節の中にあるとは限りません。
ボッダー式MLDでは臀部への基本のMLDトリートメントを行ったうえで、大転子の周囲や腸骨、恥骨に付着する筋肉などの触診を行い、炎症部位を探します。
チェックする部位は恥骨結合、腸骨筋、大殿筋、中殿筋、腹直筋外縁・起始部、恥骨筋、長内転筋、内転筋管(ハンター管)、ハムストリングス、大腿筋膜張筋などです。
炎症部位が判明したら、MLDを繰り返しその部位に行って治療します。
MLDトレーニングセンターではレベル1で基本のMLD、
レベル2の研修でボッダー式MLDが適用となる病理に対する触診と治療法を学びます。
レベル2は医療従事者限定の研修です。
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肩こりを中と外から解決する
肩こりは老化、運動不足、意外にも睡眠不足、首肩に負担のかかる姿勢、
そして精神的ストレスなどが絡み合って起きています。
筋肉への血流、リンパの流れを促し、同時にメンタルにも働きかけるJEAのアロマトリートメントメソッドは
英国のカリスマセラピスト、クレア・マクスウェル・ハドソン氏や
マッサージセラピストとして病院に長年勤務し、皇室から勲章をいただいたキース・ハント氏直伝です。
様々な手技や力加減を駆使してクライアントに合わせて身体の深層と表層の組織に働きかけます。
精油のチョイスは一例ですが、冷え性で疲れやすい方にはローズマリーやユーカリ、ジュニパーが、緊張が強いために溜まった疲労に気が付いていない方にはマジョラムやラベンダー、イランイランなどが合います。
JEAのアロマセラピーはトリートメントと精油の両輪でアプローチするからこそ、単なるもみほぐしのマッサージサロンでは行えない人間丸ごとの癒しが可能なのです。
さらに、施術だけではなく、生活習慣や姿勢に関するアドバイスもしっかり行えるセラピストを育てています。
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女のためのクラリセージ
自分が今、必要としている精油の香りは心地よいと感じるのです。
香りに対する好き嫌いの反応に影響を与える要素にはいくつかあります。
●その時の体調
●その時の精神状態
●いままでの記憶、たとえば、楽しいことを経験したときに香っていた香りであれば、好感を持つ。
●女性の場合は月経周期や妊娠など性ホルモンの状態
などによって左右されます。香りの違いだけではなく、香りの強さも好き嫌いに影響します。
興味深いのが、この4つ目の女性の場合の例です。
たとえば、クラリセージは女性によって好き嫌いが分かれる傾向が強い精油です。
ただ、普段はあまり好きではない人も月経が始まる前や月経中は好ましく思うことがあるのです。
昔、バイオフィードバック装置という、心拍数、血圧、呼吸数、末梢の皮膚温度などを計測してストレスを数値化する、可視化する装置を心療内科の先生にお持ちいただいて、精油を色々嗅ぎながら、緊張するかリラックスするかを試したことがありました。
この時、ある女性にリラックス系の精油を次々と嗅がせたのにもかかわらず(ラベンダーとかカモミールとか)、リラックスするどころか、逆に緊張の反応が出てしまいました。
そこで、試しにクラリセージを嗅がせたところ、ストンといきなりリラックスしたのです。
そうです、その女性は生理中だったのです。
月経の始まる前から月経の前半に起きやすい月経全症候群ですが、昔は月経前緊張症とも言われていたことがあるくらいです。
クラリセージの精油を嗅いで一瞬でリラックスするということは私自身も経験があります。
クラリセージに含まれる微量成分であるスクラレオールが女性ホルモンのバランスを整える作用があると言われています。
また、このスクラレオール、たばこの葉からも発見された物質で、トマトなどの植物の青枯れ病を予防する働きがあるのです。
植物由来の芳香成分にはまだまだ、未知の部分がありそうです。
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セラピストサービス ソレイユ part2
JEA(ジャパンエコールデアロマテラピー)は2004年に’ソレイユ’を立ち上げ、以降、様々な医療施設にセラピストを派遣してアロマセラピートリートメントを届けています。
滋賀県草津市にある淡海医療センターでは2007年から毎週2回、9名のセラピストが交代で産後のお母様や入院患者様のリラクゼーションを目的としたアロマセラピートリートメントを提供しています。
relaxという言葉はre-、再び、lax、緩む、という意味の言葉が組み合わさって出来ています。つまり人間のもともと、デフォルトの状態とは「緩んでいる」ことなのです。
お産のストレスや緊張で疲れた心と身体にアロマトリートメントが乾いた砂漠に水を流し込むように作用し、カチカチだった身体が緩んできます。 そうすると砂漠に花が咲くようにその人本来の生きる力が甦って来るのです。
淡海医療センター アロマトリートメント活動日
8/2,6,9,13,16,20,23,27,30
セラピストサービスソレイユHPにも浮田クリニック アロマトリートメント活動日を掲載しています。
https://soleil-therapist.com/
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腸活マッサージ
お腹の優しいマッサージは生理学的に重要な2つの効果があります。
それは免疫機能と水分吸収機能の向上です。
免疫機能を担う身体の中のリンパ球は60~70%が腸粘膜にあり、口から入ってきた危険な細菌はすぐその場で退治して抗体を作ります。
出来るだけ多くの細菌に適度に曝露されることで身体の免疫機能が活性化されますので、除菌ばかりしていると、身体の免疫力が低下することも覚えておきましょう。
また、食べたものから水分を吸収するために、大腸の粘膜には沢山の血管とリンパ管があります。
腸の正常な蠕動運動がこの働きを助けます。 水分の吸収という機能があるため、大腸はむくみやすい臓器ですが、リンパ管がむくまないように働いています。
ただ、身体を動かさなかったり、便秘などをして大腸の蠕動運動が鈍くなると腸がむくんでしまい、さらにそのこと自体が蠕動運動をより鈍くしてしまうという悪循環が起きます。
むくんだ大腸の組織は汚れ、便秘をもたらしやすくなり、免疫力も落ちます。
というわけで、お腹を優しくマッサージすることはリンパ管の動きを刺激してむくみを解消し、同時に副交感神経を刺激することでも腸の蠕動運動を促進し、気分が落ち着いてきます。
正常に動く腸は汚れも溜まらず、免疫力も保たれます。
お腹のマッサージの重要性、高いですね!
ちなみに、暑い夏、どうしても冷たいものを食べたり、冷房の効いた部屋でじっとしていることが増えたりするため、お腹も冷えやすく、むくみがちです。そんな時はお腹を温めてみましょう。
たとえば、温めた石をお腹の上に置いたり、温めた石で優しくマッサージしてみましょう。
5mlのマカダミアナッツオイルに身体を温め、便秘にもよいマジョラムの精油を2滴加え、優しくゆっくりとオイルマッサージするのもおすすめです。
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緩和ケア病棟でのアロマセラピー
緩和ケアで長年アロマセラピーを行ってきた中で気づいたこと。
それは、精油の薬理効果やトリートメント技術の良しあしが良い結果をもたらすのではない、ということです。
これを聞いて驚いたり、反論したくなる方もいるかと思います。
でも、これは私が17年間多くの患者さんと接して来た中で得た答えなのです。
むしろ、患者さんの心がセラピストに対して開いているかどうか、が施術の中身より重要であるということなのです。セラピストの言葉や動作、表情などから患者さんはセラピストを信頼し、心を開いてくださるのです。
もちろん、セラピストの心が開いていることも重要です。
心が開く、とは相手を受容することです。どうしたら受容できるのでしょうか?
方法は一つではないでしょうが、私の場合、患者さんの肉体や精神状態がどのような状態でも、死を目前にしていても、その方の魂は老化も病もない完全で尊い存在であると考えることで受容します。
スピ系?いえ、私は何かの宗教を信仰しているわけではありません。
ただ、実践の中でそう確信していった、それだけです。
実際には患者さんのご要望やニーズを確認して使用する精油を決め、患者さんを敬う気持ちで、感謝の心で施術をする、ただそれで患者さんが安らいで表情が穏やかになっていくのです。
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理学療法としてのリンパドレナージ
日本では美容と健康促進のためのマッサージというイメージのあるリンパドレナージですが、本来は理学療法の一つとして使用される手技療法です。1930年代にデンマーク人のエミール・ボッダー博士が開発し、Manual Lymph Drainage、略してMLD、日本語では「用手的リンパドレナージ」と呼ばれます。
ボッダー式MLDの最大の特徴は組織の損傷による炎症と疼痛の緩和と治癒の促進です。
ただし、その効果を得るためには特殊な手技を用いて限りなく軽い圧で行うことが必須です。
関節炎、むち打ち症、打撲や骨折、外科手術後や美容整形術後の浮腫や痛み、可動域の制限、火傷のケロイド、皮膚疾患などに用いられています。
世界各国でこのボッダー式MLDの認定講師が研修を開催しています。オンラインによるリンパ学の理論研修に加えて、看護師、理学療法士、作業療法士、あん摩指圧マッサージ師の方向けの11日間の実技研修と、医療資格を持たないセラピスト向けの5日間の実技研修があります。
ボッダー式の認定講師から学んだのではない方によるリンパマッサージ、リンパケア、リンパドレナージュに関しては同じ効果は期待できないのでご注意ください。
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お腹と感情
ボディマッサージにおいて短いコースだと必ず省略されてしまうのがお腹のマッサージです。
お腹は動物にとって、とても無防備な場所で、動物の急所てす。
信頼できる相手ではないと動物も腹部を触らせません。
人間の場合、腹部に感情をしまい込んでいたりします。
「腹が立つ」「腹に据えかねる」などというフレーズもあります。
腹部は胃腸など消化、吸収をする臓器のあるところですが、悲しみや怒りの感情をなんらかの原因でしまい込んでいるところです。
たとえば月経中の女性は感情的に不安定になっていることが多く、腹部のマッサージ中に泣き出す、ということもあります。男性であっても、あまりに辛いことがあった後、腹部のマッサージ中に泣き出すことがあります。
子供の時の親からの否定的な態度や言葉によって怒りや悲しみなどの強い感情が起きます。
特に社会的に成功して自信に満ちた親は自分の子供にもそれを当然のこととして求めます。
そのような親は子供が自由にありのままでいることを許さず、子供はありのままの自分として行動すると親に受容されないと知るのです。
子供はその怒りや悲しみを表出できないまま、自分のしたいようにさせてもらえずに大人になったとき、たとえば怒りを抑えていた横隔膜が硬くなり、呼吸が浅くなるかもしれません。
それはそのまま、エネルギーの低下を招き、疲労が溜まります。
アーユルヴェーダでは感情に関連する第二チャクラ、行動に関連する第三チャクラが詰まってくるかもしれません。
イギリスの病院で何十年にわたりマッサージセラピストとして勤務し、王室から勲章を授与されたキース・ハント氏が来日された時におっしゃっていたことが思い出されます。
彼の働いていた病院には拒食症の若い患者も多く、また彼らの親の多くは医者だそうです。拒食、食べることを否定する、それは生きようとする原始的な身体欲求の抑圧です。
幼少期や思春期に親に認めてもらえないことで心に傷を負うと、何年たってもその傷は心の深いところにしまいこまれたままとなります。
この傷に対する一番の薬は自分も親も「受けいれ、許す」ことかもしれません。
それは簡単ではないですが。セラピストからの肯定的な、優しいタッチが少しずつ心を解放してくれるでしょう。
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かゆみとペパーミント
おととい、庭の手入れをしていたとき、足長蜂の巣に触れてしまって両手を刺されてしまいました。
手の甲まで腫れあがり、最初は痛く、時間が経つと痛痒くなってきました。
人生で3度目の蜂刺されです。
すぐに水で洗い、ドクダミを揉んであてがったり、筋肉痛用に作っておいた精油のジェルをとりあえず塗ってみたりして、当日は意外にすぐに痛みが和らぎました。
でも翌日からかゆい、掻くと痛い、というように症状が変わってきました。
蚊や蜂に刺されてかゆい時、医者に行けば皮膚の炎症を抑える抗ヒスタミン薬やステロイド薬を処方されます。
痛みもかゆみも末梢では同じ神経が伝達します。
ただ、中枢神経で届くところが少し違うそうです。
ちなみに「痒い、掻く」、ということを繰り返していると、通常は真皮の中にだけあるC線維が表皮にまで伸びてきてしまうため、より外部からの刺激に敏感になるようです。掻くことでさらにかゆみに対して敏感になってしまう、という悪循環に陥りやすいのです。
ですので、かゆくても絶対に掻かないのが治癒への近道です。
かゆみも痛み同様、心の影響を大きく受けます。
たとえば、無意識のうちに顔を掻いたり頭を掻くしぐさをしたりしませんか?
あれも、ちょっとした心のストレスによる無意識の動作なのだそうです。
痒みの話をしているだけで、実際に頭がかゆくなったり、ちょっとどこかを掻いてしまったりしませんか?
今、この話を読んでいる皆さん、どこか、掻いたりしていませんか?
アロマセラピーは心を扱う療法です。かゆみひとつでも、心を計算に入れておくことでより的確な対応ができることでしょう。
かゆみには末梢性のかゆみと中枢性のかゆみがあります。
中枢性のかゆみとして肝臓病による皮膚のかゆみがありますが、この場合、抗ヒスタミンやステロイドをかゆいところに塗って効きません。
代わりに内因性のオピオイド物質であるダイノルフィンというかゆみを抑制する神経伝達物質が効きます。
ペパーミントの主成分であるメントールはこのダイノルフィンの分泌を促すので中枢性のかゆみでも末梢性のかゆみでも効果が期待できます。
メントールにはさらに抗ヒスタミン効果や身体を冷たく感じさせてくれる作用があります。
ちなみにペパーミントは蜂などの虫の嫌がる香り、忌避剤として使われます。
この夏はペパーミントが手放せません。
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