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			2023September10 「医療機関でのアロマセラピストの役割~コロナ禍の産婦人科でのアロマセラピストとして~」松尾先生こんにちは! 
 JEA講師の松尾です。
 9月に入っても暑い日が続きますが、今年の夏はようやく日常が戻ってきましたね。
 多くの方が同じ思いをお持ちかと思いますが、私自身もコロナ禍のこの3年間、
 とても緊張感が強い中でアロマセラピストとして活動を続けてきました。日常を有難く感じる今、少し振り返ってみたいと思います。 
 関西では2020年の春ぐらいからコロナの影響を強く受けるようになり
 ステイホームが叫ばれました。
 そして、アロマセラピーの業界でも多くの場面で仕事が出来ないという状況に。
 その中で、私は幸か不幸か活動を続けることになりました。
 その場は産婦人科。病院の中です。 
 病院と聞くと一番に活動が制限されるところと思われると思いますが、
 どちらかというと、なんとか継続できるように、、、
 という依頼を受けていました。私のチームとソレイユ(セラピスト派遣サービス)は、 
 何度もオンラインでスタッフと話し合い、
 どのような体制にすれば活動を継続することができるのか、
 病院とも協議をし、正解など何処にもない中で、
 考えに考えて思いつく対策を全て講じることにしました。普段は、よりよい形、より喜んでいただけるベストな形を 
 目指しているのにそれが全くできない。
 多くのジレンマと、自分達が感染するかもしれない不安、
 また自分達がウィルスを持ち込んでしまうのではないかという恐怖。
 これらは今思い出しても今までに感じたことがないほどの
 強い緊張の日々でした。医療機関においてもまだ確立された対策はなく、 
 物資も不足していて毎日が試行錯誤でした。
 アロマセラピーを行うときは、
 基本的には薄暗い締め切った静かな空間、
 香りを嗅いでいただくために距離を近づく、
 直接お身体に触れる。
 患者さんをアロマルームにお迎えして
 退室されるまでの動き、対応を全て見直すことになりました。
 とにかく安全優先。患者さんに不安を与えない。
 自分達も不安を感じないように。 でも、、、、マスクの下でも笑顔を忘れない! 
 なぜならそれが医療現場にアロマセラピストがいる大きな意味、役割だから。 患者さんがどう思われるのかも心配ではありましが、 
 ほとんどの方がアロマを受けられること自体に
 とても感謝してくださいました。出産という人生で大きな出来事に臨む際に、思いがけずたった一人。 
 産後も退院するまで一人。
 医療スタッフ以外と話すのはアロマの時が初めてという方も多く。
 その頃にいただいたアンケートの内容は、
 逆に私たちセラピストをとても勇気づけてくれました。
 図らずも、アロマセラピーが心身の不調にとても必要とされ、
 そして素晴らしい結果をもたらすということを証明してくれたのです。ただ、 
 今振り返ってもこの活動がよかったのか、
 対応が正しかったのか、それはわかりませんが
 きっと今後の何かの大きな経験、指針になるだろうと感じています。私が尊敬し、目標としてきたアロマセラピストに 
 キース・ハントさんという方がおられます。
 イギリスの医療機関で、
 何科の患者さんでも医師の許可があれば
 すぐにアロマセラピーが受けられるという環境を作られ、
 長く実践されシステムを定着された方。
 日本でも産科に限らずこのようなモデルが
 多くの医療機関等で導入されることを心から願っています。必要とされる方にアロマセラピーが届けられる日常が続きますように。 
 またそのような活動ができる仲間が増えますように。 
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