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2023May10
「台湾(台北タイペイ)にて・・・」金谷先生
コロナ以降初の海外です。早、4年ぶり。
3泊4日と短い期間でしたが、久しぶりの街を堪能してきました。
旅のあれやこれやを話し出すとキリがなく、このブログでは少しアロマに関わるところを皆さんと共有したいと思います。唐突ですが、タイガーバームをご存じでしょうか?
※白い箱が一般的です。赤い箱のものはベースの基剤にシナモン成分が入っています。(何となくコーラっぽい香りがします)今まで授業内で生徒さんにお伺いすると、20~30代は知らない方が多かったです。私が20代の頃(今から30年程前)は、アジアに旅行した人の定番土産の1つで、私も初めての出会いはお土産でいただいたもので、再びの出会いは8年くらい前に初めて台湾旅行した時でした。
※タイガーバームは確かシンガポール発祥なのですが、台湾でも製造販売されています。日本では一時期販売されていなかったり、現在もあまり見かけませんが、聞くところによると一部店舗では販売されているらしいです。
20代の頃はアロマと全く縁が無く、肌に付けるものの成分にも無頓着だったのですが、初台湾旅行の時は既にアロマセラピーに関わっていて、改めてタイガーバームを手にとって構成成分を見てみると、馴染みのある成分ばかり。
その成分はというと、
●カユプテ油
フトモモ科の精油で、鎮痛、消炎、引赤作用があります。
※日本向けに製造され輸入したものには、カユプテではなく、同じフトモモ科のユーカリが使われているそうです。●メンソール
ご存知、ペパーミントの主成分ですね。鎮痛、鎮掻痒作用が特徴的。
※意外にも、スペアミントにはメンソールは含まれていません。●カンファー
局所麻酔作用、鎮痛、消炎作用に優れた成分で、数々の精油に含まれています。●クローブ油
非常に鎮痛、殺菌作用が強い精油です。タイガーバームは、主に筋肉痛、頭痛、虫刺されの際の痒み止め等に使われますが、成分を見ると納得です。
私自身は、凝りが痛くてたまらない!とまではならないのですが、頚肩が張ってガチガチな時に愛用しています。清涼感があってスッキリしますし、香りも結構好きなので。
そんな大好きなタイガーバーム、コロナ禍の最中に使いきってしまい、ドラッグストアでは見当たらず、ネットで買えるとは分かっていたけれど、買うときは現地で、と思って頑なに買わずにおりました。
そこでどうしていたかというと、上記成分を参考にアレンジして自作していました。その都度ブレンドを変えたりしてのオリジナルバーム作成、結構楽しめますよ。
タイガーバームの成分だけだと少し皮膚刺激があるので、敏感肌の方は、ラベンダーを入れて刺激を和らげたり、また、全く同じ精油でなくても、似たような作用があるものにチェンジしたり、バリエーションは無限大。
タイガーバームの成分にこだわる必要もありません。
凝り、筋肉痛で悩まれている方は是非オリジナルバーム作りにトライしてみてください。基剤も、タイガーバームは少しオイリーな質感なので、これから蒸し暑くなる季節には、スクールで販売しているジェル※を基剤にするのもおすすめです。
※このジェルは、ホントに優秀(^_^)v
精油を混ぜるだけだけなので、簡単に作れますし、何より使用感がサッパリ心地よくて、暑いシーズン、季節問わず重たい質感が苦手な方、幅広く受け入れられるので、是非使ってみて欲しい製品です。既にモジュール2まで学ばれている方はブレンドや濃度もご自分で考えられると思いますが、アロマを習い初めて日が浅い方や、アドバイスが欲しいなと思う方は、気軽に講師やスクールスタッフに声をかけてくださいね。
アロマセラピーを学び初めて、トリートメントの実践は少しハードルが高いなと感じていらっしゃる方は多いのではないでしょうか。でも、こういう精油を使った製剤は、セルフケアだけでなく、第3者にも実践しやすい方法ですし、思った以上に簡単に出来ます。
ちょっとした事ですが、実践する事で新発見がありますよ~。精油が身近に感じられますし、その効果を実感すること間違いなし!
これから到来する蒸し暑い季節に備えて、アロマセラピーで心身を整え、気持ちよく過ごしましょうね。
p.s.
こちらもおすすめ
白花油
成分はというと、
漢字で分かりにくいですが、ハッカ油、サリチル酸メチル(ウィンターグリーンの主成分)、ユーカリ油、カンファー、ラベンダー油です。こちらもお馴染みですね。
色々な国で植物由来の製品が長い期間愛用されて家庭に定着していることを知ると、改めて植物パワーの素晴らしさを感じます。
味覚や心地よい香りで楽しませてくれるだけではなく、心身の不調にも働きかけてくれる植物たちに感謝の気持ちを忘れずにいたいなと心から思います。最後までありがとうございます。
m(_ _)m -
2023April13
「わたしの花粉症対策」増田先生
こんにちは!
今回、4月の講師ブログ担当の増田です。今、関西はヒノキ花粉飛散がピークを迎えていますね(^^;)
私はスギもヒノキも花粉アレルギーを持っていますので、毎年2~5月までずっと辛い状況です(>_<)今年は飛散量がかなり多いようで・・・
クシャミ、鼻水も酷いですが、今年は目の痒さが半端ないです(>_<)花粉症の方々は、今かなりお困りかと思いますので、私の花粉症対策の方法をお伝えします!
基本的には薬を飲みたくはないので、毎年前の年の12月後半から抗アレルギー作用のあるネトルという植物のハーブカプセルを毎日1錠ずつ飲み始めます。
花粉飛散のピークに近づくにあたって、ネトルを朝晩1錠ずつの1日2錠、1日3錠、朝晩2錠ずつの1日4錠と少しずつ飲む量を増やしていきます。ピーク時の酷い時には朝昼晩2錠ずつの1日6錠になる時もあります。
そして、目の痒みの対策としては、精油が目に使えませんので、ローズのフローラルウォーターを使用します。
ローズは抗アレルギー効果もありますが、美肌効果もありますので(*^^*)
(抗アレルギー効果は、カモミールウォーターもお勧めですよ!)外出先から帰宅したら、お顔に花粉が付いているので洗顔出来れば良いのですが・・・
毎回帰宅後、顔をわざわざ洗えない場合は、帰宅後すぐにローズウォーターをコットンにつけ、顔中を拭いてください。特に目の周りを重点的に!強く擦らないでくださいね!シワの原因になってしまいますので、優しく拭いてください。そして、私はこの目薬を差します。1日数回使用しています。
アレルギー用の目薬であれば、どれでも良いと思います(笑)毎年この時期は、必ずマスクとこのゴーグルのような眼鏡をセットで着用し、外出します。
眼鏡の曇るのが気になる方は、この曇り止めを使うとあまり曇りませんよ。毎年、外出の時だけゴーグル眼鏡をかけていましたが、今年は目の痒みがあまりにも酷いので、休日で自宅に居る時にでも「少し外に出る、少しベランダに出る」時に、試しにゴーグル眼鏡を着用すると・・・
アレ???私、今日は目を掻いていない!!!
ということに気づきました(゜o゜)!!!もちろん、この時期は花粉が部屋の中に入るので、ほぼ窓は開けませんよ(^^;)
こんなにハッキリくっきりとゴーグル眼鏡の効果を実感し、今では自宅に居る日も一歩でも外に出る時は必ず着用するようにしてからは、目をあまり掻く事はなくなり、掻き過ぎて目の周りの皮膚が黒ずんでいたのも、段々引いてきました(^^)/
家に居ても、しょっちゅうゴーグル眼鏡をかけるのでかなり面倒くさいのですが(^^;)
でも、目を掻き過ぎて目の周りが黒ずんでいくのも嫌なので、頑張って小まめにゴーグル眼鏡をかけています。もし、目の痒みが酷くてお困りの方は、ローズウォーターの顔面拭きと小まめにゴーグル眼鏡の着用をお勧めしますよ(*^^*)
花粉アレルギーの対策をいろいろお伝えしましたが、良かったら色々と対策を取り入れてみてください。
ヒノキ花粉飛散は5月中旬には落ち着くかと思いますので、あと1が月くらいですが頑張ってこの辛い症状をお互いに乗り越えていきましょう!!(^^)/
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2023March10
「緩和ケア病棟でのアロマケアに見る家族の絆」阪田先生
皆さま、こんにちは。
3月のブログ担当の阪田です。聞き飽きた出だしですが、コロナ感染症が流行して3年が経ちました。
私の生活も少なからず、この影響を受けて良い方向に転じたこともあれば
今まで継続していたことがストップしたこともあります。アロマセラピストとしてソレイユで活動することは
私のライフスタイルの中に馴染んでいるものですが、
その活動の中のひとつに緩和ケア病棟でのアロマトリートメントがあります。
この活動は、今回のコロナの影響を受けてストップせざるを得なくなったものです。心身に不調を抱えられた方へのアロマテラピーは、香りやタッチ、精油の薬理作用や
セラピストとのコミュニケーションなど多様性のあるケアによって
心のサポートや様々な身体の症状を軽減できる素晴らしい自然療法であることを
実感していますが、ことさら緩和ケアの領域におけるアロマテラピーでは
科学的に説明がつかないような良好な反応がみられることがめずらしくありません。そして、時には患者様ご本人だけでなく、アロマテラピーはご家族・家族関係にも
助けになることがあります。ここ最近、緩和ケア病棟で出会った男の子のことをよく思い出します。
定期的に訪問していた緩和ケア病棟でのある日の出来事です。その日伺ったうちのひとつのご予約は、患者様のご家族の方へのアロマトリートメント
でした。
患者さまはご主人さまで、トリートメントをご希望だったのは奥さま。
部屋に伺うと、ご主人さまは意識がない状態でした。その横に奥さまはいらっしゃり
ご主人さまのベッドサイドにマットレスを敷いて一緒に過ごされているようでした。まだお若く、30代半ば~後半くらいに見える方でしたが
とても憔悴されて、か細くて消え入りそうなご様子でした。
何度かアロマトリートメントも受けられているようで、私もその姿を見た時に
サポートが必要だと感じました。香りを選ばれ、背中のトリートメントをし始めた時に、元気な男の子が
病室に入ってきて興味深く周りを行ったり来たりし、トリートメントを見ながら、
「アロマやってるんですか?」と声をかけられました
息子さんだとわかり、「そう。今日の香りはどう?好き?」と聞くと
「うん。好き。」と答え、
「僕もアロマしたいんですけど、、でも僕の手はガサガサで荒れてるから
マッサージできませんか?」とはきはきした口調で、私の目の前に
自分の手を出して見せてくれました。とても小さく見えたので、小学校1年生くらいかと
思いましたが、とても大人びた口調でしたし、マッサージをする立場として
自分の手荒れを気にしているなんてマインドも随分大人だなと驚きました。「手が荒れていてもちゃんとお肌を大事にしたらできるよ。こんなオイルを
いつも使ったらすべすべになるから大丈夫」と言うと、とても嬉しそうな顔。
さらに「お母さんにやってあげる?」というと
「うん」と言って手にオイルを塗り広げ「お母さん、やってあげるわ。こう?こう?」と
一生懸命お母さんの肩や背中をマッサージし始めました。お母さんは「イタイイタイ」と言いながら、泣き笑いのような表情に。
お父さん、ひと時そっちのけの時間になってしまってごめんなさいm(ーー)m
でしたが、男の子のお母さんを心配する気持ちがとても良く伝わってきました。それと同時に、ああ、これからはお父さんのバトンを受け取って彼がお母さんを
守っていく立場になるんだな・・と深く納得のいくような気持ちにもなりました。親子でアロマトリートメントをしている和やかなひと時の場で
お父さんもきっと安心しておられるように感じる光景でした。あれから、5年くらいは経ったでしょうか。
おそらく彼は小学校の高学年くらいになっているかと思います。父親の病気と緩和ケアで過ごした経験は、当時のまだ幼い彼にとっていろんな思いや
体験をした忘れがたいものになっていると思いますが、その中にアロマトリートメントを
介した母親とのふれ合いのひと時も、彼の成長にとって良い想い出として残っていることを
願っています。今もアロマセラピストになりたい!と思ってくれていたら
すごくうれしいですが、どうでしょう・・・(笑)
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2023February15
「人間と自然との新しい関係の模索」細尾先生
皆さま、こんにちは!
JEA講師の細尾です。寒さが厳しい今日この頃いかがお過ごしでしょうか?私は例年どおりコタツと仲良くしている日々ですが先日ひさしぶりに東京に行って参りました。所用で行ったのですが、せっかくなので帰りになにか東京ならではの場所を観光して帰ろうかなと調べていたら豊洲で開催の『チームラボプラネッツ TOKYO DMM』というイベントを見つけました。皆さんご存知ですか?
私は初めて知ったのですが「アートによって、人間と自然、そして自分と世界との新しい関係を模索したいと思っている」
学際的なウルトラテクノロジスト集団による体験型空間で、2022年末までの開催予定だったものが好評につき延長開催されているそうです。日々アロマ生活で植物とは仲良くさせていただいているつもり、
というか非常にお世話になっているので
「人間と自然との新しい関係の模索」なんて言われると興味が湧かないわけがない。
そして「延長開催されるぐらいだからきっと相当面白いものだろう♪」と
安易な、いえ素直な私は詳細読まぬままチケット購入。
そしてそのまま当日に。会場着いたらまぁ外国人が大勢!
コロナ始まって以来久しぶりに目の前で
一度に大勢の外国人を観ました。
平日昼間という事もあるのかむしろほぼ外国人?
という印象。まるで私が外国に来てるよう。
時間制なので、長蛇の列ではありましたが、だいたい予約時間通りに入場。
そしてカーテン?で目隠し?された館内入口前に何十人かごとに待機させられ
そこにあるTV画面から入場の指示が音声と共に流れます。詳細読まずにのこのこやって来た私はそこで初めて知ります。【館内水の中歩くのでココで靴脱いで上がって、靴下脱いで裸足になって、
膝上までズボンまくり上げてね】ってことを。他にもいろいろな注意や指示のアナウンスがありまして、
何度も言うように予備知識ゼロでやってきた私は「え!え!え!?」
と動揺の連続。でもそれが冒険の旅に出るようでスリルがあってドキドキして
期待がどんどん高まります❤
(因みに膝上まで上がらない服装の方の為に短パンの貸し出しありますので
周到な服装準備していなくても大丈夫です。)そしていざ館内へ。
しょっぱなから「わー!」の驚きの空間が。
暗がりなので、否が応でも五感を研ぎ澄ませて進みます。
裸足に当たる感覚、温度、柔らかさ、固さ、音、香り。
これらを五感総動員で感じ取って進むので、
なんか変な言い方ですが動物的な野生の感覚が蘇ってきます。そうやって進んだ道や進んだ先のお部屋の写真を順不同で少し↓
どのゾーンもなんて素晴らしい映像美とその演出!!!圧巻なのに居心地が良く、その空間の中に自分がすっぽり佇んでいてまるでずっと昔からそこに住んでいる住人かのようです。特に次々変化する花々の天井映像部屋では寝そべって天井を見上げるので、 あまりにうっとりする美しさと音楽でうっかり眠ってしまうのでは無いかと 必死に目を開けて観ていました。そして映像がどんどん変わるのでどれだけ観ていても飽きることがありません。しかもお花の映像だからでしょうか?不思議な安心感。そして様々な国の人達が同じ空間を共有して佇んだり、すぐそばで寝そべっていたりする、コロナ前だとよくあったかもしれない懐かしい光景。そのせいでしょうか、このお部屋ではちょっと胸が熱くなりうるっときてしまいました。このお部屋含めいくつかのお部屋ではテーマにあるようにその空間と自分との境目がときどき分からなくなるようなとても不思議で、気持ちの良い感覚がありました。でもなんと言っても〈裸足〉大好き人間の私としては、足裏から感じる地面だったりそうで無かったりする様々な触感と不安定を安定にする足裏の力強さの感覚が堪らなかった!これはもしかするとすごくマニアックな感覚なのかもしれませんが、 私はトリートメントを行うときでも足裏感覚を一番大切にしています。 靴を履いていたとしてもです。足裏の床に当たる感覚に意識をしっかり向けていると、下半身が安定して身体の余分な力みが抜け、自在に重心移動や脚の移動、身体の向きや高さの調整が容易になるからです。 足裏感覚って本当に大切。暗がりの中では特に、≪頼りになる兄貴≫って感じでした(笑)兎にも角にも、五感めいっぱい使って遊べてとても楽しかった!
これからも色々な感覚刺激する体験をたくさんしていきたいな。アロマテラピートリートメントの技術向上にも指導力向上にもきっと役立つはず。「こうやって遊びながら感覚を磨いていくのだ、子供のようにー!」 と誓う2023年冬なのでした。
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