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2014November14
2014年11月☆JEA講師によるマンスリーブログ
みなさま、こんにちは♪阪田です☆
1年ぶりにブログが回ってきました。・・
さて、ちょうどこのブログを書く2日前まで4日間屋久島に行ってました。
(もちろん深く考えずです)なんて思っていたほど、
その気持ちは強かったのですが、なぜかそれからず~っと行く事なく、
ようやく20年も経ったこの時になってしまいました。
これも何か意味があるのでしょうか(ー_ー)・・
屋久島といえば「縄文杉」ということで、やっぱり行くからには縄文杉は
見ないとな~という思いと、いやいや、縄文杉にこだわらず、屋久島の
自然に触れるだけで十分・・という思いが行ったり来たりして
結果的にやはり縄文杉は見ようということになりました。・・
何故こんなに迷ったかというと、ご存知の方も沢山いらっしゃると思いますが
縄文杉は22km、約11時間半ほどのロングトレイルの果てにあるのです。
「じ、11時間半(-0-;)!!いや~ムリムリ!」
当然そう思いました。
だけど・・・この機会を逃すと・・とか、でも1人で遅れたりすると迷惑かかるし・・
とか、途中で帰るのありかな・・とか。。
とにかく、かなりウジウジ考えましたが、意を決してがんばることに!・・
鹿児島から高速船に乗る事1時間45分。屋久島が見えてきました。
船から見える屋久島の第一印象は「ジュラシックパークだな」でした。
なんだか緑が深く、山は霧がかかって、圧倒的な感じの雰囲気。まず、ここは絶対に行きたいと思っていた白谷雲水峡へ。
残念ながら夜中から朝にかけて土砂降りの雨!!
少し明るくなって雨足がマシになって出発。
ここまできたら雨がどんなに降ってもへっちゃらです。
雨具完備で5時間のトレイルでした。・・
・・
ここはホントに楽しかったです♪結論からいうと、縄文杉のコースよりも私は好きです。
屋久島の森は水が豊富でどの渓流もとても水がきれいで
この場所は湿度が高く、歩いていても緑の濃い香りもしつつ
肌もしっとりしてとても気分がいいです。
そして地形もおもしろくて、岩場もあれば川をいくつも渡るポイントもあり、
苔むした道もあるし飽きることがありません。・・
・・
軽く疲労しつつ、帰りは温泉に立寄り、明日のロングトレイルに向けて
早めに就寝です。・・
そして翌日は3時前に起床し、まだ暗い時間からトレイル開始。
所々でめずらしい植物や不思議な形をした植物があるところで
写真を撮ったり、観察したりしながら、いくつかの屋久杉にも出会いました。
屋久杉はみんな樹齢が1000年以上なので、かなりダイナミックです。
何度も何度も感動しつつ、ようやく最終ポイントの縄文杉に出会うことが
できました。
縄文杉の樹齢ははっきりわからないらしく、
推定樹齢は2000年~7300年くらいととても幅広いようです。
その姿は本当に白~い髭をはやした上品な、
それでいて威厳のある仙人のような、おじいさんでした(笑)
どの屋久杉も、今にも目を開いて動きだしそうでしたよ♪
縄文杉の写真を載せようかと思いましたが、これから屋久島に行こうと
思われている方のために、控えておきます。・・
実は行って初めて知ったことですが、屋久島はマグマが海底から涌き上がって
できた島なので、土地のほとんどが花崗岩でできているのだそうです。
屋久島は自然豊かなので、土も水も豊富で栄養たっぷりなのかと思っていましたが、
実際は土がほとんどなく、栄養に乏しい土地なので、
植物は花崗岩にうっすらと生えた苔に少し土が溜まったところに根を張ったり、
倒木した木に生えた苔に違う植物が根を張って育っています。・・
・・
また、根と根が繋がって栄養を共有しあっている木々もたくさんあり、
見ていて本当に涙ぐましいというか、助け合って生きているというか、
過酷な生存競争をしているというか・・・
生命の強さを感じずにはいられない、パワーのある場所でした。
このような環境で育つ屋久島の地杉の幹には、
他の土地に生息する杉にはあまりない油分がとても多く、
この油分を体内に溜め込むことで、厳しい環境下でも屋久杉は長生きできるのだそうです。
まさに長生きの秘訣は「粗食」なんですって。
人間と同じですよねってガイドさんが言ってました(^^)・・
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この中心の黒いのが油分で、屋久島の地杉の特徴です。
そしてこの木の幹に油分があることで、
屋久島の地杉は木部からも精油も採れるのです☆
ここはアロマセラピストとして、やはり手に入れねばいけませんので
行ってまいりました。精油の蒸留所へ。。・・
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針葉から採れる精油は、他の杉の精油とよく似て爽やかなトップノートの香りですが、
木部から採れた精油はセスキテルペンやセスキテルペノールが沢山含まれ、
爽やかな中にも深みのある落ち着いた香りです。
蒸留所では蒸留後の杉の中に手を入れて手浴♪
蒸留後の杉はとても優しい香りで、蒸し風呂のように温かく、身体全体が
温まり、肌もすべすべになりました(*^^*)・・
話は戻り・・・他の植物も本島と同種のものは沢山あるのですが、
そのほとんどは本島のものより小ぶりなのが特徴です。やはり栄養が少ないので、
姿を小さくして生きるようです。
そういえば屋久島の鹿もとても小ぶりでした。動物もなんでしょうか・・・
でも猿は普通のサイズだったのでそれは関係ないですね、きっと(笑)・・
あと、ちょっとおもしろい形の木を発見しました。
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コブがありますよね。このコブは「虫コブ」っていうそうです。
虫が寄生することで、刺激されその部分が変な形に成長することです。
虫だけでなく、菌などでもそのようになるみたいですが、ちょっとこの木は
コブが重そうでした(^^;)
この虫コブが気になって調べてみたら、「虫こぶ図鑑」なんていうすごい図鑑が
あって、すごく気になっています!(ちょっとキモいところが気になる)・・
この他にもいろいろと面白い姿をした木々が沢山あったのですが
書き出すとエンドレスになりそうなので、今回はこの辺で・・・・・
あれこれと書きましたが、屋久島はやはり最初に感じた
ジュラシックパークそのもののダイナミックなパワーのある
島でした☆
また行けるかな~(*^v^*)・・
・・
JEA講師:阪田
・・
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