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2019August18
〜講師への道のりvol.1〜 松尾 薫先生
講師がなぜ、アロマの世界に入ることになったのか、
前職や学んでいた時のこと、転機、講師になったきっかけを追う新連載がスタートしました!
ぜひご覧ください。.
こんにちは!
JEA講師の松尾です。さて、今回から各講師の現在に至る“アロマの軌跡、足跡”を
ご紹介させていただくことになりました。私が最初にJEAに生徒として通っていたのは・・・今から約20年前(;^ω^)。
今ほど「アロマテラピー」という言葉も一般的ではなく、
私自身も旅のついでにトリートメントを受けた程度の認識でした。ではなぜスクールに通って学ぼうと思ったかというと・・・
当時私は公務員でした。でも特にやりたいことがあったわけではなく、
なんとなくの日々でした。(すみません・・・)ある時ふと、「これから先の人生、仕事に費やす時間はどれぐらいだろう?」と
思ったことがあり、どうせ働くならその時間をより自分の情熱を傾けられることに
費やしたほうがいいのではないだろうか、と思ったのです。そして、「何か直接人に喜んでもらえることがしたい!」と思い、
以前から“職人”に対する憧れがあったこともあり、
何か手に職をつけようといろいろ探し始めました。その中で見つけたのが“アロマテラピー”。
特に香りが好きということもなく、なんとなく気持ちよかったなという記憶だけでしたが
マッサージが好きなこともあり
一度話を聞きに行ってみようと説明会に。
これが私の人生を大きく変えた始まりです。そこで出会ったギル先生は、
とてもプロフェッショナル!
そして私の憧れの“職人”のイメージに重なるところがありました。そこからは仕事をしながら、平日夜や土日のクラスに通う日々。
そして、今のカリキュラムでいうとモジュール1、モジュール2ぐらいを終了後したときに
また大きな決断の時を迎えます。「“アロマセラピスト”として生きていく」
私にとっては趣味ではなかったので、退路を断つため公務員を辞めました。
当時不景気真っただ中で誰もが耳を疑う決断でした。最初は、リフレクソロジーがメインのサロンで少し働きながら、
自宅サロンをスタートし、縁あったスポーツジムでも施術させていただきました。それからJEAでIFPA取得のコースができたこともあり、
さらに上を目指して仕事をしながら再び勉強する日々。
夜帰宅してからケーススタディをするということもざらでした。その中で、イギリスのクレア・マックスウェル・ハドソン先生のところに
2度学びに行ったことはとてもいい刺激と経験になりました。転職から3年が経ったころ、再び転機が訪れました。
諸事情からサロンを辞めることになったタイミングで、
JEAのアシスタントスタッフになることに。
そしてこれまた同時期に縁あって産婦人科でのアロマテラピーの仕事がスタート。産婦人科のアロマのきっかけは、姪が生まれたこと。
導入経緯は長くなるので今回は省略しますが、
これが私のアロマセラピストとしての方向性を決定づけることになりました。
彼女(姪)があのタイミングで生まれていなければ、
姉があの産婦人科を選んでいなければ、
おそらく今の私はないでしょう。それからはひたすら妊婦さん、産後のママのケアに向き合い、新たな勉強の日々。
とにかく周りにあまり前例がなかったので自分でやっていくしかなかったのです。
ソレイユが出来てからは、そちらで他の分野での様々な活動にも参加し、
セラピストとしての経験を積みました。スクールで学んだ基礎を元に、
状況に合わせて自分で考える、試す、再考する、形にする・・・
そんなこんなで医療機関での活動は今年で17年目。直接契約した医療機関は4件(スタッフは現在9名)、
ソレイユ等を通じて監修、スタッフ教育等させていただいているところが2~3件。
看護学校での正規授業としての講座も担当させていただいています。JEAでは講師となり、現在は主に自身の経験をもとに「マタニティケア講座」を担当、
ソレイユでは引き続き、様々な医療機関へ派遣するセラピストの教育・研修、システム作りを
させていただいています。今振り返っても、20年前こんな形で仕事ができるようになるとは全く予想もしていませんでした。
何より驚くのは自分が「医療機関で仕事をしている」ということです。
なぜなら私は幼いころから病院が苦手だから。今アロマテラピーを勉強中の方、
これからアロマテラピーを学びたいと思っておられる方、
すでに学ばれて卒業された方、
皆さんに私から申し上げられることがあるとすれば、
どこから自分の道が開けるかはわからないということ、
今全く関心がない方面へ進んで活動の場が広がることもあるということでしょうか。アロマテラピーと一言でいっても、
家族や周りの方のためにアロマセラピストを目指すのも素晴らしいことですし、
私のように最初から仕事として捉えるのもあり。途中で変わるのもあり。
今のお仕事にプラスαされるのもあり。私の目指すところは“職人”でしたから、
ある意味それは叶ったのではないかと感じでいます。そしてそう考えると、
今はまた新たな転機なのかなとも思います。
今後、自分のアロマテラピーの世界をどう展開していくのか、
今一度考えてみたいと思っている今日この頃です。私にとってそうであったように、
皆さんにとって、アロマテラピーが人生の何かのスパイスになることを願っています。
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