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2017June21
アロマセラピーの楽しみ方とスクールの活かし方
アロマセラピーとは
アロマテラピーまたはアロマセラピーは、植物から抽出したエッセンシャルオイルを使い、心身の不調を回復し、健康や美容に役立てる自然療法です。エッセンシャルオイルの香り成分により心身をリラックスさせ、気持ちをリフレッシュすることができます。また、心身のバランスが整い、本来の健康的な美しさを保てます。海外では昔から身近にある芳香植物を薬草として食材にしたり、煎じて飲んだり、傷口に塗ったりするなど日常的に利用してきました。日本でもシソやみつばなどは香草と呼ばれ、親しまれています。
植物を利用した自然療法は世界中にありますが、アロマセラピーは香草の香りの効能に注目し、香り成分を抽出したエッセンシャルオイルによる植物療法に特化したものです。エッセンシャルオイルは精油のことで、花や果実を蒸したり、皮を絞ったりして搾油します。ラベンダーの精油1kgは花穂が100kg以上必要で、大量の植物原料からわずかしか得られない貴重なオイルです。エッセンシャルオイルは抽出される植物ごとに鎮静効果や消化促進の他、免疫活性化作用など心と身体両面に効果があり、セラピー効果が得られます。
また、抗菌や抗ウイルス作用などの効果もあります。エッセンシャルオイルの代表的な種類には鎮静効果とリラックス作用があるラベンダー、リフレッシュ作用があるペパーミントが挙げられます。アロマセラピーの資格が取得できるスクールで学べば、多くのエッセンシャルオイルについて知識を深められ、自分に合った活用方法が分かるようになります。本格的に学んで転職や就職、開業に役立てることができるスクールや、医療や福祉の分野でも幅広く認められた「メディカルアロマ」の国際的な資格を取得できるスクールもあります。
アロマセラピーの楽しみ方
医療行為や薬を用いずに心身の状態を改善するセラピーとして、アロマセラピーを用いる際にはさまざまな方法があります。
・エッセンシャルオイルの香りを拡散し、心身のバランスを整える芳香浴法はハンカチに1、2滴垂らし、枕元や机の上に置くだけです。ディフューザーなど専用器具を使用すれば長時間効果が持続します。
・入浴の際にエッセンシャルオイルを使用して相乗効果を高める沐浴法は、適温の浴槽の湯にオイルを落とし、よくかき混ぜた後、お湯に浸かります。
・手や足だけを浸す手浴足浴、半身浴なら1滴から3滴、全身浴は1滴から5滴が目安です。
・呼吸器系の不調を和らげる吸入法は、カップのお湯にエッセンシャルオイルを1から3滴垂らし、目を閉じて立ち上る湯気の香りを吸い込みます。
・血行促進と保湿効果があるフェイシャルスチームは洗面器にお湯を入れ、エッセンシャルオイルを1滴から3滴垂らし、蒸気を逃さないようにバスタオルを頭からかぶり、目を閉じてゆっくりした呼吸を繰り返します。
肩こりや生理痛など慢性的な症状に効果が期待できる湿布法は、同じく洗面器にお湯か水を入れ、エッセンシャルオイルを1滴から3滴垂らし、二つ折りにしたタオルの中央部でお湯か水をすくい取るようにして、付着させた内側を折りたたんで絞り、患部に当てます。皮膚に直接エッセンシャルオイルが付かないように注意します。他にもエッセンシャルオイルを薄めたトリートメントオイルを肌にやさしく塗布し、保湿や血行促進、リラクゼーション効果を得る方法があります。アロマセラピーは心身に良い影響を与えますが、各種疾患に対して適切なエッセンシャルオイルを選定したり、適切な濃度で使用することが重要です。そのため正しい活用方法についてはスクールで詳しく学ぶことが必要です。
アロマセラピーをスクールで学び、仕事に活かす具体例
仕事に活かす場合はセラピスト関連の職種にステップアップしたり、現在の仕事に知識をプラスしたりすることが可能です。ヘッドマッサージサロンではエッセンシャルオイルを取り入れた施術を行い、ストレスを軽減し、リラクゼーション効果を高め、心身のバランスを整えることができます。また、ヨガスタジオにエッセンシャルオイルの香りを取り入れ、エクササイズの指導をしながら、身体の悩み相談にセラピー療法の観点からアドバイスすることもできます。
コスメの分野ではナチュラルやオーガニックが注目されていますが、エッセンシャルオイルの知識はナチュラルコスメを取り扱う店舗でも、より納得して購入してもらうために役立てることが可能です。消臭芳香剤のメーカーに勤務する方がエッセンシャルオイルの知識を活かし、商品開発に活かすという事例もあります。医療現場なら患者さんやそのご家族、身体が不自由な高齢者などに負担を与えない自然療法としてセラピー効果を最大限に活かすことができます。現代の病気の要因は生活習慣の乱れとストレスが大きく影響しています。
アロマセラピーはストレスから解放するリラクゼーション効果と、自律神経のバランスを整える作用があります。ストレスはため込まないように早めに対処することが必要です。患者さんへ施術する際、医療従事者自身もアロマの香りで癒しの効果を得ることができるので、ストレスを和らげられます。その他にも認定スクールの講師として香りの大切さを伝えたり、地域の福祉施設や被災地でのボランティア活動に活かしたりすることができます。
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