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2012June11
6月◇マンスリー講師ブログ(前編)◇
皆様、こんにちは!
講師ブログ初掲載の細尾智恵子です。
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唐突ですが、皆様の元気の源って何ですか?
癒されて、その上パワー充電もできるものってありますか?
私はあるんですよね~、とっておきのものが!!!
それは、とあるバンドの音楽ライブに行くこと!
それがこのバンド!
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Drakskip (ドレクスキップ)
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【写真提供 Drakskip(ドレクスキップ)】
/北欧の民族音楽を軸に疾走感溢れるすばらしいオリジナル曲を奏でる、
京都発のインストゥルメンタル・バンド。
それも5弦バロックヴィオラ、ヴァイオリン又はニッケルハルパ、12弦ギター、パーカッション
という珍しい編成です。
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はい、そうです。
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楽器の知識が少しでもある方からは…
「珍しいのは編成だけじゃないやん!
5弦バロックヴィオラって何!?普通、ヴィオラって4弦やん!
12弦ギターって何!?普通、ギターって6弦やん!」
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楽器を全く知らない方からは…
「ニッケルハルパ?なんじゃそら?」
という声が聴こえてきます。
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そう。本当に珍しい事だらけのバンドなんです。
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では[ ニッケルハルパ ]から解説しましょう。
最初の写真左から二番目の榎本翔太さんが持っている楽器です。/
【写真提供 Drakskip(ドレクスキップ)】/
スウェーデンの伝統楽器で、[ ニッケル] が鍵盤という意味で、[ ハルパ ] が弦楽器という意味。
弦を指ではなく鍵盤で押さえながら弓で弾きます。なんだかちょっと日本の大正琴みたいですよね。
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弦は16弦ありますが、弾くのは4弦で、残り12弦は共鳴弦。
どの弦を弾いてもどこかの弦が振動して、どんな場所で弾いても教会やコンサートホールのような響きが出るのが特徴。起源は14世紀といわれる古い楽器です。
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で続いて[ 5弦バロックヴィオラと12弦ギター]について
/
最初の写真一番左の野間友貴さんが持っているのが5弦バロックヴィオラ。
彼がこのバンドのリーダーです。
/【写真提供 Drakskip(ドレクスキップ)】
/5弦バロックヴィオラは通常の4弦ヴィオラより丸くてふわっとした音が出るそうで、
日本でこのヴィオラを演奏している人はほとんどいないそう。
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最初の写真一番右が12弦ギターの浦川裕介さん。
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【写真提供 Drakskip(ドレクスキップ)】
/12弦ギターは通常の6弦ギターよりぼんやりとした広がる音が出るそうで、
チューニングも北欧独特の方法だそうです。
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実は[ パーカッション ]もすごく珍しい組み方をされているんです!
最初の写真右から2番目の渡辺庸介さんがこのバンドのパーカッション担当。
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【写真提供 Drakskip(ドレクスキップ)】
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この写真ではペルーの[ カホン ]に座っていますが(座って演奏する楽器なので)、
実際に演奏の際には、様々な国のパーカッションが彼の周りを囲みます。
以前私が撮ったライブ後の写真↓
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/エジプトの[ ダラブッカ ] 、アフリカの[ カシシ ] 、アイルランドの[ バウロン ] 、
ペルーの[ ジル ] [ シュケレ] [ セミーヤ ] などなど
/
ドラムのようにリズムを刻むだけではなく、メロディーの様に打楽器を叩いていきます。
スウェーデン独特の奏法をモデルに、日本ではあまり使われない楽器を独自の方法で使われています。例えば「バウロン」なんて手で持って叩くのではなく、
スネア・スタンドに置いてインドのタブラと同じ奏法で音程を変えながら叩いています。なにせ、独特!音が出るものならなんでも並べて叩いちゃいます。
時々、植物の種をドラムの上に貼り付けて袋ごと叩いておられます。渡辺さんのような組み方や奏法をしているパーカッショニストは
日本ではほとんどおられないそうです!!
/でも実は私、元々音楽に詳しい訳ではないので、
ドレクスキップが日本で稀な要素がたっぷり、
というかおそらく日本では【唯一無二】な存在だと気づいたのは最近のこと。
/インスト音楽を聴くきっかけがドレクスキップとの出会いだったので、
私にとってドレクスキップがスタンダードなんですよね。
だから、他のインストバンドの方が、バウロンを手で持って叩いているのを観て、
「へぇ~、珍しい叩き方をする人だなぁ。」とずっと思っていました。
あ~、気づいて良かった~。
/
/
で、そんな彼らのライブに行く事が現在の私の一番の楽しみなのです。
彼らの演奏を生で聴くと「癒されるし、その上パワー充電」できるんです。
/
だって、彼らの演奏、すごいんですよ~!
/
彼らの作曲するすばらしい曲の数々!
/
先に述べた、こだわりぬいた楽器達から奏でられる
4人の音のハーモニー、そして4人の高度な演奏テクニック。
そして4月に3枚目のアルバム【 それでも舵を取る 】が全国発売されたのですが、
/【写真提供 Drakskip(ドレクスキップ)】
/
このアルバムがすごいのなんのって!!!
もう、≪北欧系≫とか何系とかの形容ができない超オリジナルなすばらしい曲の数々!!!
/
特に最後に収録されている『 満ち潮/ブルーモーメント 』は
4部構成の約10分間の感動の超大作!!!
ほんと、感動巨編の映画に使用されても全然おかしくないぐらい凄いんです!!!
家でCDで聴いても鳥肌ものなのに、これをライブで聴くと毎度
8分40秒のところで
胸の奥からぐぐぐ~っと何かが込みあげてきて、
/
「わ~っ!!!泣く~!!!!!」
/
という、ものすごい状態になります。
どうものすごいかはご想像にお任せします。とにかくすごい!
/
6月1日にスウェーデンの笛の魔術師ヨーラン・モンソン氏との
共演ライブを終えた彼ら、7月には一ヶ月間、北欧に遠征を決めています。
毎月2~3回ライブに行っている私としては、少し、いえ、だいぶ寂しいのですが、
ファンとしては「大きくなって帰ってきてください!」と笑顔で見送らねばと、
今から自分を励ましている次第であります。
/
すいません、長いですね。
ドレクスキップの事となると、ついつい熱くなってしまうもので…。
/
でもまだ終わりませんよ。
先ほどから、ちらちらと出てきている「スウェーデン」というワード、
お気づきでしたか?
そう、彼らは北欧の伝統音楽を軸にしていますが、
中でも「スウェーデン」にこだわりを持っています。
それは元々ドレクスキップは
リーダーの野間さんが自分のイメージする音楽実現の為模索中、
スウェーデンの【 ヴェーセン 】というバンドにたどり着き、
「こんなバンドを作りたい 」とメンバー集めをはじめたことがきっかけ。
/
そして、ダンスを踊るときの〔 ポルスカ 〕という三拍子のリズムの取り方が、
他の北欧諸国とは違ってスウェーデンは独特だから。
3拍子なのに3で割りきれなかったり、不思議なバリエーションがあったりして、
それに可能性を感じたそう。日本のポップスと違って音の作り方が複雑なのも、惹かれた理由だそうです。
/
はい、やっとここまで来ました。
/
スウェーデン、ヴェーセン、ポルスカ。
/
この3つのワードに、ある人物が一人加わることで、
私とドレクスキップに意外なつながりが生まれるのです。
これに気づいた時、
「ひゃ~!うっそ!!そうなの!?」
と一人ニヤニヤしてしまった私。
/
さぁクイズです。
ドレクスキップ→スウェーデン→ヴェーセン→ポルスカ→「●●●」→アロマセラピスト→細尾
この「●●●」に入る人物は誰でしょう?
ヒントは「●●●・●●●・●●●」がこの人物のフルネームです。
/
分かる人いるかな?
かなりマニアックな問題ですからね。
/
もし分かった人おられたら、ハグしたいので、スクールで私を見かけた時に
申し出てください。
/
で、答えは…
/
/
次回に~!!
ひっぱりますよ~!!!
お楽しみに~!!!/
JEA講師:細尾
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