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  • 2020April06

    講師ブログ「香りの感じ方の違いと『成分』の関係」松尾 薫先生

    皆さん、こんにちは。
    講師の松尾です。

    春の穏やかないい気候になりましたね。
    ただ、残念ながら家にいることが増えたという方も多いと思います。
    私自身も今までとは違った時間の過ごし方をし、
    その中で改めて感じることも多い今日この頃です。

    さて、今回はそんな中でいつも私たちの身近にある香り(精油)について、
    お時間があればぜひ一度見直していただけるとよいなと思い
    香りの感じ方の違いと「成分」の関係について書いてみました。

    アロマセラピーを学ばれた方ならご存じと思いますが、
    香りは目には見えませんが
    様々な成分が組み合わさって一つの香りを作っています。

    この化学成分を学ぶのは苦手という方も多いのですが、
    実際に香りの違いを感じてから成分を見てみると
    実はもっと理解しやすいのではないかと思っています。

    今回の例は国産の精油。
    同じ植物から採れても、海外のもの、また土地の違いで
    大きく香りが異なるものもたくさんあります。

    こちらはビターオレンジ(橙)のお花。
    IMG_20190517_215930_342

    花びらにぷつぷつしたものがありますが、
    ここに香りが詰まっています。
    IMG_20190516_202004_397

    これらを蒸留して香りを取り出したのが “ネロリ(Neroli)”の精油。

    こちらは昨年、一昨年と伺った
    長崎のYAMABE KAJUENさん。(https://base.yamabe-kajuen.net/)
    自らの有機JAS認証果樹園で育て採れたものでオーガニック商品も作られています。
    (ご興味ある方はぜひ、国産精油を使った素敵な商品の数々試してみてくださいね。)

    ネロリ畑
    畑に近づくに連れていい香りが漂ってきて、
    摘み取りをしている時間は至福の時間でした。

    ネロリ蒸留
    ネロリの花の摘み取り&蒸留をネロリ畑で。
    精油が採れるまでの量ではなかったですが、
    蒸留したてのフローラルウォーターをいただきました!

    そんな中で感じたのは、いい意味で「ちょっと香りが違う??」。
    ネロリの精油はもともと好きでしたが、
    こちらで嗅いだネロリのほうがさらに私の好みに合いました。

    そして・・・
    詳しく成分分析をされたということでデータを見せていただき納得!!

    通常ネロリの主要成分は
    ・リナロール(アルコール類)約30~50%
    ・リモネン(テルペン類)  約9~18%
    ・酢酸リナリル(エステル類) 約3~15%

    YAMABE KAJUENさんの国産ネロリは
    ・リナロール  約77%
    ・リモネン   約5%
    ・酢酸リナリル 約8%

    リモネンはほとんどの柑橘系の主成分でイメージしやすいと思います。
    リナロールはフローラル&フルーティで優しい甘さを感じるものです。
    リナロールはラベンダーをはじめとする多くの精油に含まれますし、
    和製ローズウッドと言われる国産精油のクロモジの主成分でもあります。

    この二つの成分の割合が大きく違うんですよね。
    どおりで、同じ植物でも香りが微妙に異なるはずです。
    もちろん主成分が同じでも他の微量成分との組み合わせによって
    大きく香りは変わります。

    例えば国産(鹿児島県)の“芳樟”。
    クスノキ科の植物で調べたところ
    私たちがよく知っているものとしては
    ホーリーフ(Cinnamomum camphora CT linalol)

    DSC_0866~2

    芳樟の主要成分は(鹿児島開門山麓香料園さんより)
    ・リナロール  86%
    ・カンファー  0.9%
    ・リモネン   0.5%

    リナロールがたくさん入っていますが
    どちらかというとすっきりした香り。
    カンファーがスパイス的な働きをしているイメージ。

    私はカンファー単独ではあまり好きではありませんが、
    スパイス的に入っているととても好みに合います。

    日本の土壌、気候ではリナロールが多くなる傾向があるのかな?
    だから日本人にはフルーティな香りを好む方が多いのかな?
    などと思ったりもしました。

    どうですか?
    ここまで聞くと
    「リナロールってどんな働きがあるの?」と知りたくなりませんか?
    ここでご自身で調べてみると・・・
    とっても記憶に残りやすいと思うのです。
    ちなみに代表的なものは鎮静、抗不安作用。
    今のご時世、ある意味とても役立つものかもしれません。

    また、私が「成分」で好きなものがオキシデ類の1.8シネオール。
    初めて嗅ぐ精油も、「いい香り!」と思うものにはこれが含まれてることが多く、
    私の鼻(嗅覚)は1.8シネオールを特に敏感に嗅ぎ分けることが
    できるのではないかと思っています!!
    国産精油ではニオイコブシに多く含まれています。

    よろしければみなさんも、
    机上で化学成分を難しく考えすぎず、
    実物の香りのちょっとした違いや、
    自分が好き(または苦手)と思う香りの共通性などの点から
    少し成分を調べてみてはいかがでしょうか?

    きっと今までより違う楽しみ方が生まれたり、
    また理解も深まりやすいのではないかと思います。

    最後に、
    私が今嗅いでみたい香りは、
    先日TVで紹介されていたベルガモットの葉の精油。
    通常の果皮から採れる精油より、
    酢酸リナリルがかなり多く含まれているそうです。

    ちなみに、私の眠りをサポートしてくれるのは、
    有名なラベンダーではなくベルガモットです。
    (主要成分は、リモネン、酢酸リナリル、リナロール)
    ベルガモットには他の柑橘系と違い、
    ラベンダーと共通の成分が含まれているんです。

    ご自身が心地よいと感じる香りは、
    きっと様々な場面でその人の心身をサポートしてくれると思います。

    ご自身が心地よいと感じる・・・
    その訳を「成分」という観点から見てみるのも
    また新しい発見に繋がるかもしれません。
    私もこれからまた新しい香りに出会えるのが楽しみです。

    いろいろと心も落ち着かない日々ですが、
    香りの力が少しでもみなさまの何かのサポートになることを、
    そして少しでも楽しみながら学べる機会となることを
    心から願っています。

京都と大阪にあるアロマスクールJEAでは、日本のアロマ資格AEAJ、メディカルアロマの国際資格IFPA、メディカルハーブ資格JAMHA、リンパドレナージの国際資格MLDが取得できます。アロマのほかにボディケアや解剖生理学、セラピストとしてのマナーも学べて、転職・就職・開業に強みを発揮。自宅サロンや医療・介護ボランティアなど活躍の道は多彩に!

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