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2023January09
「自然との共存・ローズの魅力 -wabara-」松尾先生
2023年が始まりましたね。
講師の松尾です。皆さま、今年の抱負、やりたいことなど思い描いておられますか?
私は、うさぎがぴょんぴょん跳び跳ねるように
心軽やかに過ごしていきたいと思っています。さて、昨年末のことですが、
2年前からやりたくて温めていた企画をスクールで実現することができました。
たくさんの方にご参加いただきありがとうございました。今回は私からの視点を少し入れて振り返ってみたいと思います。
ばら作家・國枝啓司氏に聞く
「いのちを感じるばらを育てるということ」今回のばらは、
私の地元でもある滋賀県守山市の琵琶湖のほとりにある
【Rose Farm KEIJI】 からやってきました!(https://www.wabararose.com)【wabara】
見ていただいたらわかるように、
一般的なばらとは異なる姿形をしていて“wabara”と言われています。
私がこのwabaraに魅せられたのは2年半ほど前のことでした。
今回はまず、60種類以上のオリジナルばら“wabara”を作っておられる
ばら作家國枝啓司氏にお話を伺いました。
ギル校長との対談形式だったのですが、とても素敵なお話をたくさん聞くことができました。
いのちを感じるばら・・・・皆さん何を想像しますか?
私はこのお話にとても感動しました。
本来のばら(植物)とはどのようなものか。
芽が出て生まれ、咲き誇り、最後まで咲ききって、子孫のためにひらひらと散っていく。
その一連の姿、全てが理に叶っていて美しい。【開ききったばら】
最近では人間にとって都合がよいように改良されているものが非常に多いとのこと。
香りの持続や形の美しさを優先しすぎて最後まで開ききらなかったり、
植物の自然な姿よりとにかく真っすぐでしっかりした太い茎のものが求められたり。
これは消費者である私たちが知らずに求めていることも多く、
結果、自然や植物の本来の姿を大きく変えてしまっていることも。
アロマセラピーの世界でも同じようなことが言えるなと実感しました。
「自然の力、本来の植物の力を信じ、できるだけ逆らわず支えることが仕事」
國枝啓司さんのばらに対する思い、仕事に対する信念を感じる言葉でした。
“wabara”は「風にたなびく、野に咲くようなばら」がコンセプト。
私も初めて見た時、ばららしくない?と思ったのですが、
逆にその既存のばららしくない魅力に圧倒されて
新しい世界を見た気がしてワクワクしたのを覚えています。
アロマセラピーの関係でいうと、やはりローズといえばダマスクですよね。
そして私が何より興味があったのはもちろんダマスク。
ファームでは最低限のサポートのみでダマスクローズが毎年5月に咲き誇ります!
この畑の中に入ったときの感動は忘れられません。
アロマセラピストなら一度は体験したいことではないでしょうか。【ダマスク畑】
【ダマスク】
またダマスクだけではなく、
数種類の香りのばらから“細胞水”という、
一般的なフローラルウォーターとは異なる抽出方法(低温真空抽出)
によるものがあります。一般的なフローラルウォーターは精油を抽出する際の副産物で水が使われますが、
細胞水は一切何も加えず、植物の中にある水分のみを抽出します。
通常のフローラルウォーターより抽出される香りの成分が多いため
精油ともフローラルウォーターとも異なる、より本来のばらの豊かな香りを感じます。
講座ではダマスクを含めwabaraの細胞水の成分分析も知ることができました。
ローズの主成分といえば、
フェニルエチルアルコール、ゲラニオール、シトロネロール、ネロールなどですが、
それぞれの含有量の違いがとても興味深かったです。
そして、この細胞水は飲めるのです!
それぞれの種類ごとの単体もありますが
数種類がミックスされているものも(スティックタイプ)試飲しました。ローズの作用を身体の中から取り入れることができる、
アロマセラピストとしてはとても興味深いですね。
私個人の感想ではありますが、
しばらく継続して使用したところ驚くほど便通がよかったです。
周りの方の感想でもデトックス作用を感じる方が多かったですね。これはハーブティも同じ。
細胞水を抽出したあとの植物を使っているので、
まさに植物の恵みを丸ごと取り入れることができます。このハーブティはどの種類もポリフェノールがとても豊富で、
100gあたりで比べても赤ワインより多く含まれているそうです。
ばらを感じたいならやはりダマスクですが、
普段お茶のように飲みたいということなら結やカゲロウ、
綺麗な色がみれるのはゆかり、
wabaraの香りの代表としてはかおりかざり。【カゲロウ】
【かおりかざり】
【結】
お伝えしたい魅力はもっとあるのですが、、、、自然の恩恵である香りを使わせていただいている私たちが
その植物を育てる生産者さんの想いやどんな環境で育っているのか、
それを実現するためにされている努力などを
しっかり知ることがとても大切ではないかと思います。
コロナ禍になって3年余り。
しなやかで力強い植物と間近で接することで、
実は私自身が救われたところがたくさんありました。
同じように、このように育てられた植物が
また誰かの何かのサポートになればとても嬉しいです。~最後にお知らせ~
12月にスクールでwabaraを限定販売しましたが、なんと18分で完売!多くの方のリクエストにお応えするべく再び販売します。
発売日などの詳細はJEAのインスタグラムをフォローして情報をゲットしてくださいね。
ぜひwabaraに会いにいらしてください。JEAのインスタグラムはこちら>>>
https://www.instagram.com/jeaaroma/
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