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2014May13
2014年5月★マンスリーブログ
みなさん、こんにちは。
講師の西村です。・・
季節は夏に向かって進んでいますね。
今回はこの季節に咲く、柑橘のお花”ネロリ”のお話です。・・
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柑橘系のお花を総称してネロリと呼ぶことが多いので
日本で生育する温州みかんや夏みかんの花もネロリと呼ばれます。
一方、アロマテラピーでは、
ビターオレンジ(だいだい)の花から採った精油を
ネロリと呼びます。
とても上品で幸福感を感じる香りです。・・
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昨年5月に、広島県の大崎上島(おおさきかみじま)という瀬戸内の小島に
ネロリ摘み体験に行ってきました。・・
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京都からは始発の新幹線とフェリーを乗り継いでの到着でしたが、
島に上陸し車で案内していただいていると
どこからともなく、ネロリの香りが漂ってきます。・・
柑橘の栽培で暮らしを支えている農家さんが多いので
初夏の頃には、島中がネロリの香りに包まれるのだそうです。
なんてすばらしい!!・・
都会なら5月のゴールデンウィーク明けなどが、仕事したくない
学校行きたくないなどいわゆる五月病の症状が出てくる季節ですが
この島ではそのような事はあまりありませんとの事。
もしかしたら、抗うつ作用のあるネロリの香りの影響かもしれません。
自然の力はすごいと再確認。・・
そして、ネロリ摘みツアーのスタッフの皆さんと
さっそく花摘みを開始。・・
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この日は雨だったのですが
作業するテントの中全体がネロリの香りに満たされて
参加したアロマセラピストは植物とのふれあいに浸りきって
黙々と作業していました。
まわりから見たら、少し可笑しかったかもしれません。
ひさしぶりに可愛いアオムシさんとも対面♪・・
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現地の方は、遠方からこの花のために島まで足を運んだことに
とても驚かれていました。
最近まで、この花たちは枝ごと処分されていたのですが
ハーブティやアロマテラピーの世界では有効活用されていることを知り
海をはさんだ広島県のセラピストさん達と共同で
柑橘の全草(果実・枝・花)も活かしていく活動を、
ここ数年されているそうです。・・
いま取り組んでおられるのは、ネロリのお花と紅茶をブレンドした
ハーブティの販売です。
町の資源として取り組まれているのが、
アロマテラピーやハーブという分野だということもとても嬉しかったです。
アロマセラピストはまだまだこんなケースでも活躍できるという、
ヒントもいただきました。・・
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ツアーの1ヶ月後に自宅にも、私たちが摘んだネロリの蕾をブレンドした
ハーブティを送っていただきました。
1パックでしたが、自分でつんだことでより愛着が湧きますね。
ゆーっくり味あわせていただきました。・・
普段、精油を取り扱っていると
ついつい原料である植物と触れあっていることを忘れがちなのですが
旅に出たり、意識をすればいつでも触れあうことができます。・・
この季節は街を歩けば、どこからか心惹かれる香りが
漂ってきますので、ぜひ柑橘のお花の香りを楽しめるこの季節に
みなさんもネロリを探してみてくださいね。・・
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担当講師:西村
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