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2019June02
講師コラム:マタニティケアとアロマテラピー
マタニティケアとアロマテラピー JEA講師 松尾 薫
マタニティケア講座を担当しています講師の松尾です。
この講座はその名の通り、“妊産婦”に対するアロマテラピーを学ぶ講座ですが、実はその内容は多岐に渡ります。
まず、多くの方が最初に感じることは「妊婦さんに対応するのは怖い・・・」ということではないでしょうか。
私も最初はそう思っていました。でもそれでよいのです!!
むしろその思いがあるほうが無茶なことはしないですし、しっかり学べば逆に安全で効果的なケアができると思います。
私もこの分野に足を踏み入れるきっかけは姉の妊娠、出産でしたが、その時は怖くて何もできませんでした。
同じように妊娠した身近な方のケアをしたいという方から、医療機関で取り入れたいという助産師、看護師さんまで様々な方が受講されています。そして、この講座は私がマタニティケアを医療機関で実践するにあたり悩んだこと、必要と感じた学び、試行錯誤し作り上げたスタイルなど、「現場」を意識した内容で構成しています。そのため、例えばマタニティケアでなくても医療機関でのアロマテラピー活動を考えておられる方には、医療機関で活動するために必要な学びや考え方、アロマセラピストとしての立ち位置、広げていくためにやるべきことは何か・・・といったことをお伝えしています。
実際に側臥位のトリートメントは、妊婦さん以外にもご病気の方、高齢の方などにも幅広く応用できますし、実は一般の方にもとても喜ばれる技術です。
座学では妊娠、出産に関する解剖生理学から始まります。
解剖生理学と聞くと「難しい」と思う方も多いですが、私の経験上、解剖生理学も精油学も実技も基礎を理解しているかどうかでその次のステップ(実際のケア)の“質”が大きく変わります。そのため、その本質を大切に、難しいところはできるだけ噛み砕き、何に繋がる学びか出口を想定しながら、例え話満載でとにかく「へ~!!」と言っていただくことを第一目標にしています。
また、解剖生理学以外の部分でも授業はわかりやすく、とにかく実際にケアするイメージが出来るように、そして何より楽しく学ぶ!をモットーにしています。
私がマタニティケアを大切にしている大きな理由は、産まれてくる子供たちのためです。
赤ちゃんにとってお母さんはお腹にいるときから大切な存在。産前産後のお母さんをケアすることは赤ちゃんのためでもあると私は思っています。
この講座を通して人生の様々な場面で活躍するアロマテラピーの素晴らしさを今一度感じていただき、視野を広げていただけると嬉しいです。2003年から産科クリニックと提携し入院中のアロマケアを担当。また院内にアロマテラピーサロンを併設し妊婦から産後、退院後の方まで幅広く受け入れている。講師活動を行う一方で、セラピスト派遣サービス「ソレイユ」を通じて総合病院を始め様々な医療機関に派遣するアロマセラピストの教育・研修を担当。
●英国IFPA認定アロマセラピスト 同協会認定講師
●AEAJ認定アロマテラピーインストラクター
●AEAJ認定アロマセラピスト
●JAA認定アロマコーディネーター
●ARTQ認定妊産婦ケアマスター
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