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2014December12
2014年12月☆JEA講師によるマンスリーブログ
みなさん、こんにちは!増田です。
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先日まで木々が綺麗に紅葉していましたね?
今回のお話は、アロマセラピストとして香りに因んだ
「香道」という珍しい体験談と美しい紅葉の写真をご紹介したいと思います♪・・
先日、「座禅定(瞑想)と香道~心の静寂と和を愉しむ」の体験会に参加してきました!!
「香道」ってご存知ですか?
私は恥ずかしながら、まったく知りませんでした(笑)
もし、私のように知らない方もおられるかと思いますのでご説明します!・・
「香道」とは、茶道や華道と並ぶ日本の伝統的な芸道の1つで、
一定の作法のもとに香木を焚き、立ち上がる香りを鑑賞するものです。
香木の香りを聞き、鑑賞する「聞香(もんこう)」と、
香りを聞き分ける遊びである「組香(くみこう)」の二つが主だそうです。
香木においては香りを「聞く」と表現するのが正式であり、
「嗅ぐ」という表現は不粋なんですって・・・(^^;・・
今回の香道は、皆さんに「香道」を知っていただくという趣旨で、
香りあそびの「組香」の体験でした♪
「組香」を簡単に説明すると「香りの同異を当てて愉しむ」ものなのですが、
その本質は香りを聞くことで、日ごろの雑踏の外に身を置き、
静寂の中でその趣向を味わうことにあるそうです(^^)・・
日頃の雑踏の外に身を置くということで、
場所は西宮市の「北山山荘」という、
日本の伝統的な建築・造園技術の枠を集めて造られた素晴らしい「和の空間」で、
とても赴きのあるところでした。・・
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で、「組香」とは、どのように行われたかと言いますと・・・
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座るところには、和紙と筆ペンが置いてありました。
その和紙には、今日の組香のテーマ?タイトル?お題が書いてあり、
今回は「秋恋香」というお題でした。まあ、なんてロマンチックな❤(笑)
そして、そのお題に因んだ和歌が書いてありました。今回は舒明天皇の和歌でした。
それから、1番目から4番目の香りの名前が書いてました。
香りの名前は、香木の名前ではありません。和歌に因んだ名前がついてました。
単純に「山」とか「野」とか「森」とか。その隣に、小さく折りたたんだ和紙も置いてありました。・・
皆がそれぞれにその和紙のあるところに座ります。
そして、折りたたんである方の和紙に自分の名前を書き、後でその中に正解を書くものでした。・・
香道の先生が組香の作法のご説明とお題、そして和歌のお話をしてくださいました。
お題の通り、ロマンティックなお話でしたよ❤
私にも早くそんなパートナーがほしいものです♪
私の話はさておき・・・・・
まず最初に、正解の香木が焚かれた香炉が順番に回ってきます。
香炉が自分に回ってきたら、香炉を受け取り、3回、香木の香りを聞きます。
その3回の間に正解の香りを覚えるのです。
3回聞きましたら、隣の人へと香炉を回します。・・
ここからがゲームスタートです。
まず、1番目の香木の香炉が回ってきます。
3回聞いたら、次の人へ渡します。
次に2番目の香木の香炉が回ってきます。
また3回聞き、次の人へ渡します。
これを4番目の香木までこの作法を繰り返します。・・
その間に、最初に聞いた「正解の香木の香り」と同じ香りだっだ香木は、
何番目に回ってきたか?を考えます。
一つの香木を聞くのは、香炉が回ってきた時の3回しかチャンスは有りません。
その後はもう聞けませんので!
いかに鼻からの嗅覚刺激の記憶がどれだけ正確に脳に残っているか?を試されるゲームですね(笑)・・
4番目の香木の香炉が回り終わると、
正解の香木は何番目の香木と同じだったのかを当てます。
先ほど名前を書いた折りたたんでる和紙を広げ、
中に正解と同じ香りがした番号の名前を書きます。
たとえば、1番目に「川」、2番目に「星」3番目は「野」、4番目に「山」という名前がついているとします。
「正解と同じ香りがしたのは3番目の香りだ!」と感じた場合は、和紙に「野」と書きます。・・
全員が答えを書き終えましたら、香道の先生から正解を教えていただきます。
これで「組香」の香りあそびは終わりです。いろいろ流派があるようなので、
細かくはいろんな作法があるとは思います。・・
もちろん、当然のことですが、私は当てましたよ!!(笑)
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香道の先生いわく、今回は初心者ばかりでしたので
香りを分かりやすく簡単に組み合わせましたとおっしゃってましたが、
実際当たった方と外れた方は半々ぐらいでした。
そんな前置きがありながらのスタートでしたから、
アロマセラピストとして、
そしてその講師としてプレッシャーがかかりましたよ~~(((((^^;
外れたらどうしよーーっっっ!!!と内心ハラハラドキドキで変な緊張感でした(笑)
いんちきアロマセラピストではないという、
ちゃんと職業としての威厳は保てました~
あ~~~良かった良かった(^^;・・
変な緊張感もありながらもその後は、香木の香りが漂う中、
真言宗の僧侶のお経や祝詞(今回は「六根清浄大祓」だそうです)の言霊に合わせて、
竹笛や波紋音での演奏の中での座禅定(瞑想)でした。・・
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山荘の母屋より、香木の和の薫りに包まれながら、
秋晴れに美しく彩る紅葉の庭園を眺め、
波紋音や竹笛の音色が耳に優しく響きながら和室中にも響き渡り、
更にお経や祝詞の言霊が身体の芯から身体中に広がるように響き渡りました♪・・
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心静かに自己を観つめていると、
今ここにある全てが心と身体の奥にまで沁み込み、
まるで全てが一体になるような感覚でした。・・
そのあと、御抹茶と季節を彩る和菓子をいただき、
これまた美味しく身体の中に沁み渡りましたよ(笑)・・
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僧侶曰く・・・
「眼で観て、身体で感じ、舌で味わう、鼻で香りを聞き、耳で音を聴く」
そして、それらを観じる心(意)を仏教では「六根」といいます。
眼、耳、鼻、舌、身で感じたことを放任するのではなく、
その時々の「心の在りよう」をしっかりと観つめることができている時は清浄であると云えるそうです。・・
セラピストとしてもそうですが、
一人の人間として日々そのように過ごすよう心掛けたいと思いました(^^)・・
学び、氣づきもあり、更に身体も心も清められた、そんな秋の一日でした♪
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講師 増田 好美
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