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2016October27
<講師ブログ:担当 西村先生> 小さな支援
10月講師ブログ担当の西村です。すっかり朝晩涼しくなりましたが、皆さまお変わりありませんか?あったかいものが恋しいですね。さて、先日、震災後ちょうど半年となった熊本を震災支援で訪れてきました。 熊本市内はかなり賑わってきています。ただ、熊本城は崩落などがあり、復旧の目途はまだまだ立っていないそうです。 今回は、熊本空港にほど近く地震の影響が大きかった、西原村へ伺ってきました。以前関西に在住されていて、現在お住まいの西原村でご自身ご家族も被災された 「からだ学習塾」を主宰されている山岡縁さん(写真前列右)と大分大牟田の助産師 古賀ひとみさん(写真前列左)のナビゲートで今回の支援が実現しました。 古賀さんは、熊本地震直後に Siesuta シエスタという支援チームを立ち上げておられます。伺った先は、にしはら保育園です。また被災して全壊した西原村 子育て支援センターが園内に移設されています。村の周辺は、お店やコンビニも開いていて一見復旧しているように見えますが、屋根にブルーシートをかけている家屋もまだまだあります。生活の基盤がやっと戻ってきたのかどうか、という環境です。さて、今回の活動ですが午前中は、色育×香育で保育園の年中さんを対象に行いました。赤(あか)・黄(き)・青(あお)チームに分けてどんなイメージかを話してみました。青チームは、大人しいと思いきや様子がわかると自分たちのイメージ「おしゃべりな感じ」「女の子」など自分たちの感性にあわせて話がはずみました。そして、それぞれに合わせた『香り』を画用紙に吹き付けて香ってみました。赤(あか)はゼラニウム、黄(き)はレモン、青(あお)は国産の黒文字(クロモジ)精油を。黒文字の香りは樹からとれた香りですが、子どもたちはなぜか「スースーする。」「さわやかー」「青い香りー」と言ってました。香りがすると、みんなすこ〜し落ち着くのか眠たい様子の子やあばれていた子どもさんが、すとんと落ち着いたり。やっぱり大脳辺縁系に届く香りの効果は大きいと、子ども達を見てあらためて思った次第です。こんなに小さい子どもさんが、地震の怖さに負けずに暮らしています。「この子はしっぽがあるんだよーーー」「おばけーーー」塗り絵をさしながら、一生懸命話してくれます。そして、できあがった香りつき塗り絵でみんなのお花をつくりました。午後からは、赤ちゃんがいるのお母さんたちの助産師相談、色育、そしてアロマ、MLDをご提供しました。助産師の先生方がストレッチをしたり、必要と思われる方をボディケアへ誘導してくださいました。 こんな時、最低女性の身体のしくみを知っていないと支援になりません。 授乳されているお母さん、産後のお母さんもたくさんいらっしゃいました。 姿勢もその場、その場で柔軟に対応することになります。こういった時に学んだことと経験だけが、活かされるのでしょうね。 今回、色育をされていた先生からは「黄色~黄緑色」が多かったとお聞きしています。アロマは「レモン」が人気でした。やはり黄色をイメージする香りなのです。 育児の不安、仕事への不安、その中にも光が見える希望を感じられるイエローだったのかなと思います。必要最低限の備品とともに持っていった中で人気だったのが、折花のアロマです。支援をされている先生方がとても興味を持ってくださいました。また、先生方の手から、必要な方の手に届けられると思います。「檜」の精油ならあるから、おとしてみよう!と笑顔でお話されていました。 女性の身体を知り尽くしている助産師さんの援助は私たちセラピストにも とても多くのヒントをくださいます。11月5日、6日のIFPAジャパンカンファレンスでも女性の身体の奥深さを語ってくださる先生方の講演が楽しみです。全国にはさまざまな形で地道にこつこつと支援をされている方がおられます。 カンファレンスで語ってくださる先生方も、私たちと変わりなく「1歩」から始められたのですよね。 ぜひその1歩のお話を聞きにいらっしゃいませんか?私も会場におりますので、ぜひ探して聞きたいことを質問してくださいね。 お待ちしています。
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