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2010August25
校長ギルのアロマなココロ『心の万能薬』
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しばらく暑くて忙しくて書き込めませんでした。すみません~。今回はちょっとまじめなお話です。
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先週、大阪看護協会の仕事に行ってきました。
大阪府看護協会の「がん性疼痛看護認定看護師」を育成する教育課程で、
緩和ケアに関わる看護師の方々が、痛みのスペシャリストとして認定を得るものです。
私はその中で、「非薬物的アプローチ・メディカルアロマテラピー」というところを担当させて頂きました。
授業のなかで、「精油を扱ったことが全くない方はいますか?」と質問したところ、
32名中、手を上げたのはたったお一人でした。これにはビックリしました。さすが、緩和ケア病棟の看護師さん。
ただ、あとで感想文を読んでわかったのですが、
皆さんがフルにアロマセラピーを現場に取り入れていらっしゃるわけではなく、
多くの方が、取り入れた いけれど、危険性が気になったり、
難しいものだからちゃんとした資格がある人が取り扱うべき、
などの理由で、消極的な対応にとどまっていることがわかりま した。
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今回の私の個人的ミッションは、「看護師さんにアロマセラピーについて教える」ではなく、
「病棟で看護師さんにアロママッサージを実践していただく、そのために敷居を低くしてさしあげる」ことでした。
そのために、医療者として安全性、使用方法、精油やマッサージの作用機序をきちんと把握していただく一方で、
その気持ちよさを肌で感じていただく、 マッサージはそんなに難しくないということを実感していただくことでした。
緩和ケアでのマッサージに求められるのは、技術ではなく、「愛、おもいやり」で あり、
それを手を通して表現することが重要だともお伝えさせていただきました。
ですので、授業では、実技に4時間かけ、多くの方が喜ばれる「膝下のマッサージ」と
「背中のマッサージ 」をじっくり練習して頂きました。
皆さん、予想外に気持ちよかったようで、ぐっすり眠られている方もおられ、
多くの参加者の方が、「健康な自分でもこんなに気持ちがいいんだから、
患者さんはもっと気持ちいいはず」と感想を書かれていました。
また、精油には香りだけではなく、それぞれに違った薬理作用があるということにも気がつかれ、
ミッションはほぼ遂行できたと思います。
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アロマセラピーのような自然療法に関しては昨今エビデンスが求められていますが、
人の心の平和、救いが痛みを和らげるというたぐいのことに関して は、医療介入という枠の中ではなく、
人間としての人との関わり方に立ち返らねばならない部分でもあり、
臨床のエビデンスだけでその有用性を測ってしまっては核心を見失ってしまうと感じます。
アロマセラピーのやさしい香りと作用、そしていたわりのこもったタッチは痛みを和らげます。
鎮痛に使うモルヒネは身体の痛みを楽にしてくれるお薬ですが、「愛」は心のお薬だと思うのです。
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この授業ではアロマセラピーマッサージについて、形、作法を学んでいただくのではなく、
向き合い方を学んでいただけたと思います。
授業の最後のほうで、ちょっと恥ずかしかったですが、愛は心の万能薬ですよとお伝えしました。
アロマセラピーとは、「愛は心の万能薬」が具現化されたもの、家族同士でもできるといいですね。
ギル
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