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2010August19
剱岳~part2
皆さま、こんにちは!スタッフの福井です。
先日の剱岳part1からの続きです。
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上の写真は雄山から見る、室堂です。
みくりが池が見えています。
最終日にはみくりが池の横にある温泉に入って汗を流しました。硫黄泉でした。(みくりが池温泉)向こう側は富山側です。日本海があって、雲が海側から山側へ流れて来ている様子です。
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大汝山と真砂岳の山頂へは、残念ながら行きませんでした。
学校行事で小学生や中学生もたくさん登っていて、
それと一緒になると、あっという間に大渋滞に巻き込まれたようになってしまうのです。
どうしても夕方までにはキャンプ場に到着しないといけなかったので、あえなくエスケープです。
でも、全然、いいんです。稜線こそが醍醐味ですから。
右手には大雪渓。左手には迫り来る、流れゆく雲。大迫力です。
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別山北峰から見える剱岳です!
雄山から見た剱岳はとても小さかったのに、ここまで来ると、もうこの存在感です。
カッコイイ!
もったいぶる剱岳は、すぐに雲に隠れてしまい、なかなかその姿を見せてはくれません。
雲が切れて、その雄姿が見えると「うわー!キャー!」と歓声が上がるのです。もう芸能人のようでした。・・・
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喜びでいっぱいになりながら、稜線を歩いていたらあっという間に剣沢キャンプ場に到着。
8時過ぎに出発して、到着は14時過ぎ。
約6時間の雲上散歩も、残念ながら終了です!剱は、またもや雲の中・・・
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テントの中から見える剱岳。これ、最高やがなー!
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8/3
早朝4時、起床。
ごそごそと準備をして、5時半にテントを出発しました。
朝焼けに染まる剱岳です。いくつか雪渓を越えて、剣山荘に到着。5:50。
いよいよ登り始めです。
登り始めてすぐに、一つ目のクサリ場。
その一つ目のクサリで、悪戦苦闘してる人がいました。
え?もう?大丈夫なのかな?とおせっかいながら、少し心配になってしまいました。続いて、すぐに2つ目のクサリ。
登山ツアー客の1人がガイドに大声で制止を受けていました。
「ここでその様子じゃ命に関わります。下山して下さい!」と。何だか、ピリピリとした状況です。
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そして、すぐにガレ場の急登が続きます。
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この辺りで、早くも下ってくる人に会いました。山頂はどうでしたか?と声を掛けると
「体調が悪いので、途中で引き返してきました」とのこと。見ると、確かに顔色が悪い。キリっと身が引き締まる思いになりました。
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こんなポーズをとってみました。(決してマネはしないで下さい)
見た目ほど、怖くはなかったんです・・・。恐怖って慣れるのでしょうか?
私も昔はこういうところ、ものすごく怖かったんですが・・・。・・
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一服剱、前剱と登ったり下ったりを繰り返し、徐々に山頂に近づいていきます。
恐怖はないのですが、絶え間ない緊張の連続です。
集中力を持続させるのが、一番大変なことかもしれません。
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ここはどこでしょうか?平蔵のコルかな?右側の斜面を人が登っています。
剱岳は「雪と岩の殿堂」と言われていて、その通り、まさに岩、岩、岩の連続で
これは・・・もはや山登りではなく、岩登り、ロッククライミングですね。
腕力はなるべく使わずに、太ももの力で登るのがコツです。
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これが・・・有名な難所・・・カニのたてばい。
渋滞していたこともあって、ものすごく落ち着いて登れました。
クサリと鉄杭がしっかりとしていて、ゆっくり登れば大丈夫です。ここを過ぎれば、頂上までは、ほんとにもうひと頑張りです!
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剱岳山頂!9時です。約3時間で登れました。眺望は抜群!
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ずっと歩いてきた立山からの道のりと、キャンプ場が見えます。
ものすごく感慨深い。来ちゃったでー!という感じです。
前日・・・
「あそこまで行くんだ、あのてっぺんまで」とドキドキした、そのてっぺんに、今いるわけですから。・・
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余談ですが。
よく聞かれるのですが、私は山登りで筋肉痛になったことがありません。
本当なんです。
それは、テントの中でセルフフットマッサージをしているからです。(と思っています)
いつもフットジェルをキサンタンガムで手作りして持って行っています。
今回はペパーミント・ラベンダー・サイプレスというブレンドにしてみました。
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さて、もう下山です。
山岳事故は下山時に起こることが多いですから、
最後の最後まで、集中力は保ったまま、慎重に下山しました。
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剣御前から見る剱岳の雄姿。
なんて素晴らしい山でしょうか。剱岳とのツーショット。
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剱岳をあとにして、雷鳥沢付近まで下りてきました。
今年の夏山旅行も、これにて終わりです。
山登りは、毎回いろんな奇跡があって、自然の不思議さや壮大さを目の当たりにするので
どんなに苦しくても辛くても、本当に止められないのです。
来年はどこに行こうかな?!
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剱岳は、見ても登っても、本当に格好良い山でした。
たくさんの人が憧れる山であるのが、やっと理解できました。魅力に溢れる山でした。
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短い2泊3日でしたが、行けたことに、行ける環境に、行ける健康な体があることに、
何より、無事に帰って来れたことに、猛烈に感謝しています。
当たり前であって、当たり前ではないことです。
本当にありがとうございました!
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(この長ーいブログにお付き合い頂いた方々へも、どうもありがとうございました!)
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