-
2009August06
リンパドレナージュの本家本元、ボッダースクール参りのご報告 その1:道中
こんにちは、JEA校長のギルです。
去る7月6日から10日まで、リンパドレナージュの元祖、ボッダースクールでのMLDレビューに参加してまいりました。
レビューというのは、すでに一度認定資格を取得したMLDセラピストが、
現在行なっている自分のMLDテクニックや知識が時間の経過とともにおかしくなってしまっていないかを
2年に1回くらいの頻度で、確認、修正していただくコースのことです。なかなかまとまった休みが取れないため、前回から4年が経過してしまいました。
ヨーロッパの人々にとってはオーストリアという場所はとても簡単に行けるところで、
ロンドンからミュンヘンの飛行機代より、ミュンヘンからボッダースクールまでの
一時間のタクシー代のほうが高くついてしまうくらい、気軽に行けるところです。が、私たち日本人にとっては、はるか遠い国。
よっぽど腹をくくってエイヤっとしないと、なかなか行く気になれません。
特に、自分は英国に通算13年住んでいたし、帰国後も10回くらい通っていますから、
ヨーロッパってあまりそそられなくて、どうせレビューやるなら、
バリとか、インドとか、ベトナムなんかでやってくれたら楽しいのに・・・と思ってしまいます。
おととし、専務と二人でフランスのトゥールースに仕事で行ったときも、
専務が「モンサンミッシェルへ行ってみたい!」と行く気満々だったのですが、
私はふ~ん、じゃ、一人で行ってきてください、というありさまです。今回の旅、できるだけ飛行機代を節約しようとして、首長国連合の飛行機会社
ユナイテッドエミレーツで行ったのですが、こんなに長い空の旅をしたのは生まれて初めてでした。
乗り換えのドバイまで、出発の遅れも入れると9時間、
ドバイからミュンヘンまで6時間くらいかかって、ちょっと後悔しました。
でも、同行したおしゃべりの好きなUさんのおかげというか、
機内映画100本以上のチョイスがあったおかげか、ヨレヨレに疲労することもなく、楽しかったです。とにかく、ドバイ空港がどんなところかひそかに楽しみにしていました。
超お金持ちの国ですから、免税店に、ポルシェなどが売っていたり、
さんさんと輝く金のジュエリーがグラム何十ドルで売られていたり、おもしろい。
へんな石庭とやしの木に池というインスタレーションや、
ターバンや真っ黒なブルカを身にまとったインド、中東、アフリカの人々がゆったりと歩き、
なんだか、せこせこした私たち日本人とは違う空気をまとっていらっしゃいます。
アフリカのサバンナが、サウジアラビアの砂漠が、見える気がしました。
-
2009August01
ボッダースクール本校へ
リンパドレナージュという言葉は今や若い女性の間でも良く知られ、世界中に広まっていますが、
そもそも最初にこの療法を編み出したのが、エミール・ボッダーという人なのです。1932年のことです。普通のマッサージは血行とリンパの流れの両方を促進しますが、
ボッダー式のリンパドレナージュはリンパの流れだけを促進させます。
これが、本物のリンパドレナージュの重要なポイントで、非常にソフトなタッチでないとできません。
たとえば、足をひどく捻挫したとします。足首は腫れ、ズキズキと脈を打ち、ひどく痛みます。
赤黒くなっているので内出血もしているようです。
こんな ときには血行を促進してしまう通常のマッサージは
痛みや腫れをひどくしてしまい、治癒も遅らせてしまうので行なえませんが、
ボッダー式のリンパドレナージュ はむしろ行なった方が、
腫れと痛みが引いて楽になり、繰り返し行なうことで治癒も早まるのです。
他にも色々な効果を持つボッダー式リンパドレナージュですが、それだけに、
テクニックはとても繊細であり、正しく行なわれなければいけません。
また、リンパ系の構造と機能を詳細にわたって学ばなければなりません。でも、それだけの価値のある効果があるので、がんばろうという気になります。
というわけで、今年4年ぶりにボッダーの本校があるオーストリアのヴォルクシーというところへ
リフレッシュ講座を受けに行って来ました。5日間の間に、ベーシックのテクニックから、リンパ浮腫用のバンデージングまでおさらいします。
教えてくださったのは校長であるヒルデガルド・ウィットリンガー先生です。
手技については妥協を許さない厳しい先生ですが、この道で40年以上がんばってこられた信念の強さを感じます。
クリニックや宿泊施設が併設されたスクール施設はとても快適で、チロルの山の中というすばらしい自然環境に恵まれたところです。
日本から行くのは大変ですが、ドイツのミュンヘン空港からタクシーで1時間ほどのところにあります。知らない間に微妙におかしくなっていた自分の手技を修正していただくこともできて、
なにより、きれいな空気を吸うことができて、楽しい5日間でした。写真(左)はウィットリンガー校長と私、写真(右)はダンケシェンの親父たちです!
ギル
-
カテゴリー
-
月別アーカイブ