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2009August01
ボッダースクール本校へ
リンパドレナージュという言葉は今や若い女性の間でも良く知られ、世界中に広まっていますが、
そもそも最初にこの療法を編み出したのが、エミール・ボッダーという人なのです。1932年のことです。普通のマッサージは血行とリンパの流れの両方を促進しますが、
ボッダー式のリンパドレナージュはリンパの流れだけを促進させます。
これが、本物のリンパドレナージュの重要なポイントで、非常にソフトなタッチでないとできません。
たとえば、足をひどく捻挫したとします。足首は腫れ、ズキズキと脈を打ち、ひどく痛みます。
赤黒くなっているので内出血もしているようです。
こんな ときには血行を促進してしまう通常のマッサージは
痛みや腫れをひどくしてしまい、治癒も遅らせてしまうので行なえませんが、
ボッダー式のリンパドレナージュ はむしろ行なった方が、
腫れと痛みが引いて楽になり、繰り返し行なうことで治癒も早まるのです。
他にも色々な効果を持つボッダー式リンパドレナージュですが、それだけに、
テクニックはとても繊細であり、正しく行なわれなければいけません。
また、リンパ系の構造と機能を詳細にわたって学ばなければなりません。でも、それだけの価値のある効果があるので、がんばろうという気になります。
というわけで、今年4年ぶりにボッダーの本校があるオーストリアのヴォルクシーというところへ
リフレッシュ講座を受けに行って来ました。5日間の間に、ベーシックのテクニックから、リンパ浮腫用のバンデージングまでおさらいします。
教えてくださったのは校長であるヒルデガルド・ウィットリンガー先生です。
手技については妥協を許さない厳しい先生ですが、この道で40年以上がんばってこられた信念の強さを感じます。
クリニックや宿泊施設が併設されたスクール施設はとても快適で、チロルの山の中というすばらしい自然環境に恵まれたところです。
日本から行くのは大変ですが、ドイツのミュンヘン空港からタクシーで1時間ほどのところにあります。知らない間に微妙におかしくなっていた自分の手技を修正していただくこともできて、
なにより、きれいな空気を吸うことができて、楽しい5日間でした。写真(左)はウィットリンガー校長と私、写真(右)はダンケシェンの親父たちです!
ギル
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