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  • 2018September07

    アロマでメディカルとリラクゼーションを学ぶ

    アロマの歴史

    エステサロンやクリニックで使われる「アロマ」を、単なる香りのことだと思っている人は多いでしょう。リラックスする香りで心地よい空間を演出するための小道具といったイメージかもしれません。しかし、この世界はもっと奥深く、さまざまな歴史と概念に彩られています。歴史と概念を学ぶと、もっと詳しく知りたい、あるいは体験してみたいという気持ちが湧き起こってきます。精油を使った療法は、ヨーロッパやアラビアで古くから行われ、起源は古代エジプトともいわれています。現在日本で普及しているものは、イギリスとフランスのメソッドをルーツとし、医療現場でも導入される事例が増えているものの、一般的なイメージであるリラクゼーションとして広く活用されています。
    古代エジプトでは、香りは神にささげる神聖なもので、かぐわしい煙(香煙)とともに魂が天国に導かれることを願い、神殿で焚かれました。香料や香水を表す「perfume」という言葉は、ラテン語の「per(通して)」と「fume(煙)」に由来し、「煙を通して」という意味があります。また、聖書には、イエスの誕生を祝って東方の三博士が精油である没薬と乳香を持参したという記述があります。古代エジプトではミイラを作るために用いられるなど、精油の歴史は人類の文明とともにありました。薫香や浸剤の文化もあった古代エジプトは、最古のアロマセラピーを実践していたといえます。エジプトの香料文化は、古代ギリシャやローマにも影響を与え、香油あるいは練香などの香料を調合し、精製する技術を推進しました。古代ギリシャやローマにおける香料の発展は、書物にも著されています。また、古代インドの聖典では、伝統医学のアーユルヴェーダにおける薬草療法が詳述されています。これにより、薬用油を使った施術、いわゆるオイルマッサージが、既に古代インドで行われていたとわかります。哲学や医学が誕生した古代ギリシャでは、植物やその香りが治療や燻蒸のために使われ、医学者ヒポクラテスにより現代に通ずる医学の基礎が築かれました。その考えは『ヒポクラテス全集』よりうかがい知ることができ、治療薬には芳香植物が含まれ、芳香植物を生のまま、もしくは乾燥させたものを焚いて燻蒸することが治療のひとつとして用いられました。アレキサンダー大王の東方遠征後にハーブやスパイスの貿易が始まるなど、アロマの歴史を紐解いていくと、世界各国の古代文明を遡って学ぶことになります。

    アロマの伝播と変遷

    中世ヨーロッパに伝わったアラビア錬金術は、効率の良い蒸留の技術をもたらしました。ルネサンス期には、蒸留術に関する書物がたくさん著されています。最先端の蒸留術で製造された精油は、病気の治療や予防に用いられ、14世紀のヨーロッパで猛威をふるったペストにも効果を発揮しています。ローズマリーやラベンダーなどのハーブを漬け込んで作ったビネガーの殺菌力が、ペストの感染を防いだというエピソードや、バラの花の精油を使った薬をペスト患者に与えたという逸話があります。ローズマリー水やラベンダー水は、医療活用されると同時に香水のもととなり、嗜好品としても発展していきました。1930年代、フランスの調香師ガットフォセが著書を発刊し、精油やエッセンスの医療的利用を提唱します。実験中に自身が負ったやけどをラベンダーの精油で治療した経験が、執筆のきっかけになったとされています。ガットフォセの造語による著書名が、アロマを世に広めました。彼のプロパガンダは、第二次世界大戦やインドシナ戦争などで応用されています。この理念はフランス式アロマテラピーの礎となり、やがてイギリスに伝わることとなります。イギリスの化学者マルグリット・モーリーは、フランスの研究者たちの理念を学ぶと、精油を植物油で希釈し、トリートメントに用いました。リラクゼーション法を代表とする、美容療法の始まりです。彼女の美容療法は、体全体のバランスを整えるホリスティックアロマテラピーの一つとして、イギリス式アロマテラピーを生み出すこととなります。

    アロマを現代の仕事に取り入れる

    イギリスでは、古来ハーブの栽培が盛んに行われ、体調への効能も知られていたため、近世フランスのアロマテラピーが自然に定着しました。現在のアロマ療法は、フランス式とイギリス式に大きく分けられます。精油の民間療法の流れを汲むフランス式は、医療代替行為として、国により認められています。資格を有する医者や薬剤師でなければ、精油を調合したり、患者に処方したりすることはできません。一方、イギリスではフランス式の内服中心、薬理作用重視のアロマテラピーとは対照的に、精神と肉体的なアンバランスを正常化するという方法論を提唱し、のちのホリスティック・アロマテラピーとして浸透していきました。日本の場合はイギリス式の影響が大きく、おもにエステサロンやマッサージ施設で用いられています。とはいえ、日本ならではのフレキシブルな導入スタイルは、フランス式の要素も含み、リラクゼーションとメディカルを合わせた活動が盛んです。アロマの知識と技術を学ぶ現場からは、サロンを開業したり、ホテルスパのセラピストとして活躍する人を輩出しています。医療や福祉の仕事に取り入れ、セラピスト派遣活動に従事する人、空間演出の仕事に取り入れ、香りをデザインする人など、活用方法はそれぞれ多彩かつ当世風です。昨今各地にスクールが展開され、経験豊富な講師や専門性の高いセラピストに師事して、メディカルとリラクゼーションをじっくり学ぶことも可能となっています。

京都と大阪にあるアロマスクールJEAでは、日本のアロマ資格AEAJ、メディカルアロマの国際資格IFPA、メディカルハーブ資格JAMHA、リンパドレナージの国際資格MLDが取得できます。アロマのほかにボディケアや解剖生理学、セラピストとしてのマナーも学べて、転職・就職・開業に強みを発揮。自宅サロンや医療・介護ボランティアなど活躍の道は多彩に!

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