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2020September23
解剖生理学の必要性と可能性とは
体の仕組みを理解するということ
体に痛みが出た時に、大半の方がお医者さんに診てもらうのではないでしょうか。
でも、『病院に行ったけど薬や湿布薬を処方されるだけで治らない』と言われる方が多いです。
実際に薬や湿布薬で痛みが軽減する事も多くありますが、ここで大切なのは『なぜ痛くなったのか?』という原因です。
例えば、家計に置き換えて考えてみると、収入が少なく生活のやりくりが出来ない状態だとします。一時的に借金をしてその場をしのいだとしても根本的な収入面が解決していないのでいつかまたお金を借りて借金を増やすことになってしまいます。体の仕組みも同じで、痛みの原因が解消しないまま薬で痛みだけを止めてしまうと、治ったわけではないのにまた無理をして余計に症状が酷くなってしまいます。
そんな事を繰り返しているうちに痛みの借金が増えていき治らなくなっていくのです。
僕自身も20代に腰痛を患い病院や整骨院を転々としていました。痛みが一時的に軽減しても原因が解決しておらず痛みの借金が増えていき、ある時から痛みが全く治まらなくなり、とうとう動けなくなりました。腰痛の名医に診てもらうと『手術をしても治らないかもしれない』と言われるほど症状は悪化しており、それからというもの、仕事はもちろん、外出も満足にできなくなりトイレに行くにも1時間かかるという最悪な日々を送っていました。
これから先の人生に不安しかなかったですが、色々な整骨院に通っていた時の経験から『整骨院の免許があれば体が動かなくても誰かを雇い経営をしていけるのでは・・・』という小賢しい発想から柔道整復師の学校に通うことになりました。
人体には400個以上の筋肉が存在しています。
全ての筋肉は生活をしているだけで負担がかかりますが、無理をすると更に筋肉が疲労し凝り固まり痛みが出てきます。
1つ1つの筋肉の付いている場所や働きを学ぶことで、痛みや凝り固まった筋肉を的確にマッサージすることができ血液循環を改善し筋肉の凝りをほぐすことができます。
更に1つの筋肉が体をどういう風に動かすのか理解することで、痛みを出している筋肉に負担のかからない動作や姿勢をとることが可能になります。そうすることで回復が疲労を上回っていき症状は改善していきます。
僕自身も学校に通いながら痛みと格闘しておりましたが、解剖学を学ぶと痛みがある所の筋肉の働きを考え負担のかからない姿勢や運動をとり入れていくことで今では症状も改善し人並みに働ける体まで回復しました。マッサージや整体でキッチリとほぐし痛みをとる技術はとても大切ですが、「痛みがとれて良かったですね」ではなく、体を痛めた原因を突き詰めない限り同じことをしていると、また筋肉に負担がかかり症状が出てきます。僕達のすることは技術で痛みをとることが何よりも大事かもしれませんが、痛みをとった後が本当に大切なのです。
解剖生理学を学ぶことで痛めた根本的な原因を見つけ、負担のかからない姿勢や運動をアドバイスし、痛みの借金をさせない事が大切なのです。
セラピストも体の仕組みを理解することがトリートメントをするうえでとても重要となります。
解剖生理学を学び技術面以外でも寄り添ってあげられるセラピストを一緒に目指していきましょう。 -
2020September21
9/22(火)休校のお知らせ
2020年9月22日(火)は
京都校、大阪校ともに社内研修のため休校とさせていただきます。
なお、9月23日(水)からは通常通り10時からの営業となります。
ご迷惑をお掛け致しますが何卒ご了承くださいませ。※スクール無料説明会は一部開催しています
>>ご予約はこちらジャパン・エコール・デ・アロマテラピー
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2020September17
卒業生さんを突撃Vol.8「MLD・アロマテラピー・ハーブサロン LANA 宇都 圭美さん」
卒業生さんのサロンにJEAスタッフ兼セラピストの加藤がお邪魔してサロンを体験させていただきます。
第8回目は滋賀県・大津市でサロンを開業している宇都 圭美さんです。.
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サロン情報:MLD・アロマテラピー・ハーブサロン LANA
滋賀県大津市比叡辻
https://lana-salon-school.amebaownd.com/
ホームページよりお問合せください滋賀県の大自然の中 自宅サロンを開業
エキナセア、バラ、レモンバーム、ユーカリ、ミント、ゼラニウム、シャインマスカット・・・これ以外にもたくさんのハーブやお花が咲き乱れている宇都さんのサロン。
着いた瞬間から「可愛い!素敵!」と大興奮の私。サロンの目の前には比叡山とライステラス。なんて雄大で美しいんでしょう。宇都さんの実家は農家で、幼少の頃は乳牛もいて、搾乳したての牛乳を飲んで育ったそうです。一緒に住んでいたおばあさまが春はよもぎ餅を石臼でついてくれたり、夏前にはゲンノショウコなどの薬草茶を作ってくたりと、自然の恵みいっぱいの中で育たれました。
「自然のないところでは暮らせないです!」と宇都さん。わかります!笑。「ミント水」を飲みながらのカウンセリング。もちろん宇都さんのお庭で採れたミントです。暑い日だったので爽やかなミントがとてもぴったりでした。
私が今回受けたのは、リンパドレナージのメニュー「Dr.Vooder’sMLD」。
宇都さんはMLDの最上級資格レベル3※まで受講されているだけあって、手がとっても柔らくて優しい。MLDの独特なリズムは、知らない間に眠りに落ちてしまいます。起きていたはずなのに、いつのまにか眠ってしまって夢の中・・・。ほんとにリラックスして、疲れていた背中がとっても楽になりました。※MLD/CDTリンパ浮腫治療専科課程
看護師からセラピストへ
宇都さんは看護師として約30年勤務。日々忙しくなることに心が満たされず、じっくりと関わる仕事がしたいと退職。その後はJEAでアロマを一から学び直し、「ハーバルセラピスト」「MLD」と一つ一つじっくりとステップアップしていかれました。
「最初は自分にできるかな?」と思ったけれど、「80歳になってもできますよ」という、ギル校長の言葉が後押しになったそうです。看護師としての経験だけでなく、今では、いろんな面からお客様に関わられています。最近は、お家の庭だけでなく、少し離れたところに「LANA Herb Garden」も造られ、そこで収穫されたハーブを使い、お客様の体調に合わせてハーブティも提供されています。学んだことすべてがご自身の夢の現実に繋がりました。
「宇都さんにとってJEAはどんなところですか?」とお聞きしました。そしたら、「前向きに、楽しく、自分の人生を送ることができるようにしてくれる場所です!」とお話してくれました。何よりのお言葉です。ありがとうございます。
「MLDは手技・手順など覚えるのが難しく、どうすればいいのかわからなくなることもあったけど、先生方はあきらめずに指導してくださいました。また、集中して学ぶことで、同志ができ、卒業した今もつながりがあり、MLDやアロマのことを相談し合えています。何かあったら相談できる仲間ができたことは、私の宝物です。」そう笑顔で話してくださいました。
帰りには、バラとマロウブルーの花びらのドライをお土産にいただき、心身共に癒されて帰りました。ぜひ皆様も癒されに行かれてください!帰りたくなくなりますよ。(文章・加藤 安希)
<過去のコラム>
卒業生さんを突撃vol.7 佐山弥生さん>>
卒業生さんを突撃vol.6 浅野 まみさん>>
卒業生さんを突撃vol.5 八杉 志穂さん>>
卒業生さんを突撃vol.4 村上 京子さん>>
卒業生さんを突撃vol.3 中村 史穂さん>>
卒業生さんを突撃vol.2 福本 旨宴さん>>
卒業生さんを突撃vol.1 谷口 理佐さん>> -
2020September15
講師ブログ「Dr.Vodder’s MLDやってみました」金谷孝美先生
お久しぶりです。
9月ブログは、金谷です。今回は10日間のセルフMLD実践報告です。
季節感のある話題やキレイな画像をお届けできなくて恐縮ですが、
参考になれば幸いです。(*^^*)おつきあいくださいね。このブログを書く時期にかなり首・顔の皮膚の状態が悪化しておりました。
少し前から予兆はあったのですが、用心していたにもかかわらずあれよあれよという間に眼も当てられない状態に。。。兆しのあった時に一応皮膚科に行ったものの、「季節性のものでしょう」と塗り薬を出して下さったのですが良くなる気配無く、数年来無い悪化でどうしたものかと思っておりました。
(セルフケアのおかげか、ここ数年良い状態で皮膚科受診は3年ぶりでした。)丁度酷さがピークになったところでお盆休みに入ったので、ここでしっかり治さなければ!と思い、セルフMLDを実施することに。
状態が最も悪い部位を撮影して経過を観ていきました。8/8
8/9
この時点ではまだMLD未実施。
状態はかなり悪く、終始痒みと痛み有り。写真には撮っていませんが顔面もかなり腫れがあり両頬がパンパンで唇を横に引っ張ると違和感があり、口角も割れて唇を大きく開けない状態でした。
今まで顔の皮膚が荒れた時にMLDまで思い至らなかったのですが、今回は頬の腫れ、そしてこれはMLDしなければ!と決定的に思ったのはオトガイ部に触れた時でした。
明らかに皮膚の下に何か溜まっているような感触。軽い腫れにボヨボヨ、ムニュムニュした感触。<1日目 8/10>
MLD開始。
セルフでネック&フェイス、約25分。
最初毎日1回実施予定でしたが、1回目施術後何となく良い感じだったので朝晩実施することに。
※皮膚の状態がかなり悪く精油でのケアは刺激になる可能性があったので実施しませんでした。MLDの効果を体感したかったという思いもありましたし。乾燥が激しかった為フローラルウォーター(カモミール)と保湿クリームでのケアを継続。以下、その後の経過です。少しずつ改善しているのが分かっていただけるでしょうか。
<2日目 8/11>
<3日目 8/12>
<4日目 8/13>
<5日目 8/14>
この頃には頬の腫れはほぼ無くなり、日ごとにオトガイ部のボヨボヨした感触も消滅。大口開けて食べたり笑ったりできるようになりました。
<6日目 8/15>
<7日目 8/16>
開始後数日間は洗顔後直ぐにウォーターをつけないと乾いて痛く感じたのが、この頃には洗顔後の乾燥も緩和されてきました。
<8日目 8/17>
<9日目 8/18>
昨晩首に痒みが出て少し掻いてしまい赤みが復活。顔は回復してます。
<10日目 8/19>
昨日の赤み、痒みは引いてきました。
最初の頃と比べて首のラインがかなりスッキリしたのが分かります。【まとめ】
MLDを習ったにもかかわらず、かなりご無沙汰してしまっていましたが日毎に状態が快方に向かい改めて効果を実感することができました。まだ完全に元通りにはなっていないので引き続き継続するつもりです。私のように、習ったけど長らく施術していないという方も多いのでは?ネック&フェイスはセルフで実践できますし、目に見える不調が無い方も美容目的にでも充分効果的です。(^_^)v
また、まだMLD未体験の方には、是非一度体験していただきたいです。症状改善とは別に、今回特に感じたのが”触れる”ことの大切さです。触れるほどに気づきがあり、肌からの情報が得られます。”お手当て”大事ですね。特にMLDは反復するやさしいタッチなのでリラックスしますし、手の感覚に集中しているのでマインドフルネス瞑想的な効果もあるような気がしました。毎回施術後はとても心穏やかです。
私の場合、今回は症状改善のため対症療法的にMLDを実施し良い方向に向かっていきましたが、今後はそもそもの原因に焦点をあててケアしていきたいと思っています。これまでは、季節の変り目に皮膚トラブルが出ていたので特にその時期注意していましたが、どうやら花粉やPMの刺激だけでは無さそうです。ライフステージ的には更年期真っ只中なので、更年期症状かも・・・しれません。のぼせ、ほてり、多汗等のよくいわれる更年期症状が出現しなかったせいか、更年期という感覚が希薄で自身の体調変化を更年期と結びつける事がなかったのです。
折しも最新号のIn essence(IFPA機関誌)で更年期に関する記事があり興味深く読みました。印象に残った言葉がいくつかありましたので紹介します。
『変化は恐れでもありますが、私たちを生かしてくれ、興味を起こさせ、新しい知識や技術を継続的に求めてくる』
『変遷期を喜ぶ』歳をとることをとかく後ろ向きに捉えがちですが、今の自分の状態を受け入れて前向きに体験して訪れる変化にうまく順応できたらな~と思います。(*^^*)
セルフケアも見直し時のようです。スクールには様々なライフステージの生徒さん、スタッフ、講師がいますしお互いに経験を共有していきたいですね。
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