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2009August07
リンパドレナージュの本家本元、ボッダースクール参りのご報告 その2:謎の東洋人
ようやくミュンヘンに到着すると、手配しておいたタクシーの運転手さんの姿は見えず、
うろうろしているうちにやっと現れた気のよさそうな運転手のおっちゃんは、まったく英語が一言も通じず。
私たちの一時間後にイギリス人の女性ともうひとり、
スペインから日本人らしき女性が到着するはずになっているのが、
この日本人らしき名前の女性が見当たりません。
しかたなく、私が到着口にもう一度行って見ると、
東洋人がひとりスーツケースを持ってぼんやり立っていました。
う~ん、このひとかなあ、それで、Are you ○○?とためしに聞いてみると、
日本語ではい!そうです!と返ってきました。よかった。やっと4人全員がそろって、スクールのあるWalchsee(ヴォルクシー)へ向けて出発しました。
あと、もう一息で到着です!EU諸国は国境もそのままスルーできますので、
私たちはドイツのミュンヘン空港に着陸して、車でオーストリアに入国したので、
パスポート上はオーストリアには行ったということにはならないのが不思議な感じです。途中、高速道路の渋滞がありましたが、陽の明るいうちになんとかヴォルクシー村へ到着できました。
日本の自宅を出てからほぼ24時間が経過していましたが、とくに疲れも感じず、チェックインを済ませると、
4年前の記憶を頼りに湖畔のレストランに歩いて行きました。
ちょうどタクシーで一緒だったイギリス人の女性も一人でお食事中だったので、
彼女にジョインして一緒におしゃべりをしながら夕食をいただきました。
謎の東洋人こと○○さんもご一緒に。
なぜ謎の東洋人かというと、海外生活20数年の彼女は、もう日本人には見えません。
イギリスに20年、スペインに4年、頭の中がすっかり日本人離れすると、見かけまで日本人離れしてきます。
そういう私も人のことは言えないのですが。
私もスコットランドに行けば中国人、横浜中華街に行けば、中国語で話かけられ、
インドに強制合併させられたヒマラヤの王国、シッキムでは初対面の人に「あら、お久しぶり」と言われ、
ビルマのアンサンスーチーに似ているといわれ、
インド舞踊をやっているといえば、そういう顔をしていると言われます。で、話は夕食に戻りますが、食欲もりもりの私たちは、それでも遠慮がちにスープ、
そして、メインの魚料理は皆でシェアして分け合おうということになりました。
私が頼んだチキンスープは、日本だったら、4人分はあります。
おおきな陶器のボウルに入ってきました。
でも、新鮮な野菜がたっぷり入っており、身体にもよさそうです。
私は間食しましたが、Uさんは途中でギブアップです。
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2009August06
稜線歩きの旅
みなさん、こんにちは!スタッフの福井です。
この梅雨明けしない異常気象の中、ほとんど強行的に北アルプスへテント泊の縦走登山に行って来ました!
栂池高原から白馬岳へ。
そして白馬三山を縦走し、不帰キレットを越え、唐松岳へ。
最後は八方池を目指し下山しました。んまぁ~。結構ハードな山行でした。ほとんど修行のような。。。
でも、お天気は上々で、雲海を眺めながら雲の中を散歩するようでしたよ。
※写真は白馬三山のひとつ、杓子岳です。頂上には行かずに、下の道をトラバースしました。栂池高原と八方池は高山植物のお花畑で有名ですね。特に八方はものすごい人でした。
さて。
栂池自然園から白馬岳へ向けて歩き始めた時は、辺り一面濃霧で真っ白けでした。
まさにモイスチャーです。
ちょうどいい冷たさで、潤っていきます。身も心も!!!霧の中を散歩するのも、本当にいいものだなぁと心の底から思いました。
太陽のサンサンと輝くシャワーも、濃霧のモイストシャワーを浴びるのもどちらも、とっても気持ちいい。
登山道には、この夏の天候不良のせいで、雪渓が思うより多く残っていました。
突然、霧の中から銀世界が現れて、不思議な感覚になります。天狗原から白馬大池までは木道やケルンがあって、なだらかな道が続き、楽しくて歩きやすいお薦めのルートです。
すれ違う人と、少し立ち話をして、ふと振り返ると。。。 そこに白馬大池が見えました!!
わお!
見えたと思ったら、フワ~っと霧が動いて視界が急に開けました。おお!
緑と青が目に沁みる~!モノトーンの世界から色彩の世界へ、一瞬でワープしたような。
何度も経験しているけど、自然の見せてくれる奇跡はもう魔法としかいいようがないのです。
これだから、やめられないのです。:
白馬大池から小蓮華山を通過し、白馬岳へ。
白馬岳では、登頂記念にビールで乾杯しました。
ビール500ml、800円です。高い?安い?
達成感の後の、冷えたビールのうまいこと!決して高くはない…と思うわけです。私たちの1泊目の宿はもちろんテントです。
白馬岳頂上直下にある白馬山荘ではなく、もう少し下った所にある村営白馬岳頂上宿舎。その裏手にあるくぼ地がテントサイトです。
約100張できるテントサイトに、この日テントは3つ。
貸切やー。ひゃっほーーい。
テント入り口から、前を見ると写真の景色です。杓子岳です。↑↑
つまりは、玄関開けたら、この景色です。もう。これ最高じゃないですか?!
3つのテントの内のひとつが、60代後半~70代のおじさんグループで、このグループがはしゃぐ、はしゃぐ。
どんだけパワーありあまってんねん!とちょっと切れそうになるほどはしゃぐ!はしゃぐ!
で、何故か、夜の10時半におじさん達の目覚ましがなり、またガサゴソ、ガハハとうるさくて目が覚めました。
「もう~!勘弁してよ~」と思っていると、誰かが「満天やな!これは明日快晴だぞ!」と叫んだのです。
「えーっっっ!」と思って、私も飛び起きて外に出たら天の川がくっきり見えるほどの、満天の星空☆
流れ星もいくつも見えました。おじさん達のおかげで、いいもの見れました。感謝、感謝です!
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2009August06
リンパドレナージュの本家本元、ボッダースクール参りのご報告 その1:道中
こんにちは、JEA校長のギルです。
去る7月6日から10日まで、リンパドレナージュの元祖、ボッダースクールでのMLDレビューに参加してまいりました。
レビューというのは、すでに一度認定資格を取得したMLDセラピストが、
現在行なっている自分のMLDテクニックや知識が時間の経過とともにおかしくなってしまっていないかを
2年に1回くらいの頻度で、確認、修正していただくコースのことです。なかなかまとまった休みが取れないため、前回から4年が経過してしまいました。
ヨーロッパの人々にとってはオーストリアという場所はとても簡単に行けるところで、
ロンドンからミュンヘンの飛行機代より、ミュンヘンからボッダースクールまでの
一時間のタクシー代のほうが高くついてしまうくらい、気軽に行けるところです。が、私たち日本人にとっては、はるか遠い国。
よっぽど腹をくくってエイヤっとしないと、なかなか行く気になれません。
特に、自分は英国に通算13年住んでいたし、帰国後も10回くらい通っていますから、
ヨーロッパってあまりそそられなくて、どうせレビューやるなら、
バリとか、インドとか、ベトナムなんかでやってくれたら楽しいのに・・・と思ってしまいます。
おととし、専務と二人でフランスのトゥールースに仕事で行ったときも、
専務が「モンサンミッシェルへ行ってみたい!」と行く気満々だったのですが、
私はふ~ん、じゃ、一人で行ってきてください、というありさまです。今回の旅、できるだけ飛行機代を節約しようとして、首長国連合の飛行機会社
ユナイテッドエミレーツで行ったのですが、こんなに長い空の旅をしたのは生まれて初めてでした。
乗り換えのドバイまで、出発の遅れも入れると9時間、
ドバイからミュンヘンまで6時間くらいかかって、ちょっと後悔しました。
でも、同行したおしゃべりの好きなUさんのおかげというか、
機内映画100本以上のチョイスがあったおかげか、ヨレヨレに疲労することもなく、楽しかったです。とにかく、ドバイ空港がどんなところかひそかに楽しみにしていました。
超お金持ちの国ですから、免税店に、ポルシェなどが売っていたり、
さんさんと輝く金のジュエリーがグラム何十ドルで売られていたり、おもしろい。
へんな石庭とやしの木に池というインスタレーションや、
ターバンや真っ黒なブルカを身にまとったインド、中東、アフリカの人々がゆったりと歩き、
なんだか、せこせこした私たち日本人とは違う空気をまとっていらっしゃいます。
アフリカのサバンナが、サウジアラビアの砂漠が、見える気がしました。
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2009August01
ボッダースクール本校へ
リンパドレナージュという言葉は今や若い女性の間でも良く知られ、世界中に広まっていますが、
そもそも最初にこの療法を編み出したのが、エミール・ボッダーという人なのです。1932年のことです。普通のマッサージは血行とリンパの流れの両方を促進しますが、
ボッダー式のリンパドレナージュはリンパの流れだけを促進させます。
これが、本物のリンパドレナージュの重要なポイントで、非常にソフトなタッチでないとできません。
たとえば、足をひどく捻挫したとします。足首は腫れ、ズキズキと脈を打ち、ひどく痛みます。
赤黒くなっているので内出血もしているようです。
こんな ときには血行を促進してしまう通常のマッサージは
痛みや腫れをひどくしてしまい、治癒も遅らせてしまうので行なえませんが、
ボッダー式のリンパドレナージュ はむしろ行なった方が、
腫れと痛みが引いて楽になり、繰り返し行なうことで治癒も早まるのです。
他にも色々な効果を持つボッダー式リンパドレナージュですが、それだけに、
テクニックはとても繊細であり、正しく行なわれなければいけません。
また、リンパ系の構造と機能を詳細にわたって学ばなければなりません。でも、それだけの価値のある効果があるので、がんばろうという気になります。
というわけで、今年4年ぶりにボッダーの本校があるオーストリアのヴォルクシーというところへ
リフレッシュ講座を受けに行って来ました。5日間の間に、ベーシックのテクニックから、リンパ浮腫用のバンデージングまでおさらいします。
教えてくださったのは校長であるヒルデガルド・ウィットリンガー先生です。
手技については妥協を許さない厳しい先生ですが、この道で40年以上がんばってこられた信念の強さを感じます。
クリニックや宿泊施設が併設されたスクール施設はとても快適で、チロルの山の中というすばらしい自然環境に恵まれたところです。
日本から行くのは大変ですが、ドイツのミュンヘン空港からタクシーで1時間ほどのところにあります。知らない間に微妙におかしくなっていた自分の手技を修正していただくこともできて、
なにより、きれいな空気を吸うことができて、楽しい5日間でした。写真(左)はウィットリンガー校長と私、写真(右)はダンケシェンの親父たちです!
ギル
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