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2019October27
憧れのホテルスパセラピストへ転身/(株)サンリツ 義本 美和さん
今注目の国際ライセンス「CIBTAC」
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資格を取得し、ホテルスパで活躍中の義本美和さんにギル校長が突撃インタビューしました。
全くの異業種からのスパセラピストへの転身、CIBTAC(シブタック)資格を選んだ理由などをお答えいただきました。
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ザ・プリンスさくらタワー東京 SPA THE SAKURA マネージャー
株式会社サンリツ 義本美和さん
※株式会社サンリツはJEA運営母体です。ホテルスパの運営からアロマ関連事業を幅広く行っています。
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ギル:義本さんがセラピストになられたのはいつ頃ですか?
義本:10年前です。 31歳の時に、セラピスト資格をとりました。ギル:その前はどんな職業をされていましたか?
義本:証券会社で、個人向け営業を、10年しておりました。ギル:証券会社から一転、全く畑の違うセラピスト業を目指したきっかけは?
義本:私は20歳で証券会社に就職、10年間、個人投資家への営業の仕事でした。
これがかなり過酷な職種で、一年と持たない方が多い中で、私は良い先輩にも恵まれ、仕事を続けることができたのです。今とは全く違う仕事ですが、そこで培った営業力は今の私の仕事にとても役立っています。ギル:実は私もセラピストになる前はロンドンの証券会社でディーラーの仕事をしていました。金融の仕事はお給料はとってもいいですが、ストレスはすごいですね。
義本:確かに大変な仕事なので、ストレス発散のために、海外に行っては到着後すぐに滞在中のスパの予約を入れてから出かけるくらい、スパで癒しを得ていました。しかし、それでも次第にストレスから体調を崩し始め、救急車で運ばれたり、入院したりするようになってしまいました。
それがきっかけとなり、その仕事を辞めた12年前、沖縄に移り住み、CIBTACの様々な資格が取得できるスクールに一年間みっちりと通って資格を取りました。
その時はセラピストになるというよりは、まず、身体の事を勉強してみようと思ったのですが。ギル:義本さんと私、セラピストになるきっかけもよく似ていますね。私もストレスで体調が悪くなってしまったころにアロマセラピーに出会ったのですよ。
ギル:CIBTAC以外に、他の資格もあったわけですが、なぜ、CIBTACを選ばれたのでしょうか?CIBTACは当時も今も、日本ではまだあまり知られていませんよね?義本:日本でも良く知られている美容系の資格も検討しましたが、私が最終的にCIBTACを選んだ理由は、美容がメインではなく、健康、ウェルネスを提供する資格だったからです。もちろん、ウェルネスの中に美容も含まれますが、そういうことよりも、健康になるための技術や知識を学ぶならこちらだと思いました。そこで1年間かけて解剖生理学、ボディトリートメント、スキントリートメント、スパトリートメントの4つの資格を取得したのです。
ギル:本当にみっちり、勉強をされたのですね、素晴らしいです!CIBTACの資格を取得したことで、就職には有利になったと思いますか?
義本:はい。ホテル経験も一切なく、当時腱鞘炎でセラピストができなかったので、コンシェルジュの仕事を探し、外資系ホテルスパの面接を受けたところ、合格しました。
ギル:そうですか?!(株)サンリツもそうですが、高級スパ業界では通常、未経験者が採用されることはまずありませんよね。
多少なりともマッサージサロンでの経験などがなければお客様に満足いただけるサービスを提供することができないですから。義本:学校のコネクションも一切なし、英語もままならない状況で合格できたのは、資格が有利に働いたと感じています。当時、そのホテルは、施術者も、全て有資格者に切り替えてを行なっている最中でした。
ギル:その後はどのようなお仕事をされてきたのでしょうか?
義本:外資系ホテルスパコンシェルジュのあとは、有名なスパやスポーツジムのサロンで働きました。次第にスパ事業全般のエリアマネージャーや経営マネジメント、新規立ち上げ業務などを国内、海外で任されるようになり、多岐にわたる経験を積むことが出来ました。ギル:現在は(株)サンリツが運営をさせていただいている、スパ・ザ・サクラのマネージャーですが、ここはどのようなスパでしょうか?
義本:こちらのスパは海外のお客様が3割を越え、男性ゲストも半数近く占めます。それと言うのも、品川駅前という絶好の立地にあるからでしょう。30代から50代以上の方、お仕事帰りに立ち寄られる方が多くいらっしゃいます。メニュー的にはモダンジャパニーズがとても好評です。ギル:CIBTACの資格が仕事にどのように役立っていますか?
義本:お客様からの質問事項にきちんと回答できるとかと思います。セラピストとしての基本を抑えることで、お客様に適切なトリートメントのご提供とご提案ができるようになると思います。又、様々なトリートメントの勉強をしに行ってもやはり、基本が頭に入っているのと、いないとでは、習得率か違うと感じています。ギル:CIBTAC資格を取得することにどんなメリットがあると思いますか?
義本:海外資本が増えている今、日本でも今後、国際資格重視の時代が来るでしょう。その時に、自信を持ってセラピストとしての道を歩きはじめることができるのではないかと思います。
資格を取得する事で次なる道も開けてくるのではないでしょうか?
ギル:義本さん、今日はお忙しいところ、取材にご協力してくださり、ありがとうございました。最後に、義本さんにとって、仕事の疲れをいやす気分転換はどんなことでしょうか?
義本:仕事かもしれません。セラピストとして施術する時間もあったり、営業管理の仕事をする時間もあったり、様々な仕事内容があるので、それが自分にとても合っているようで(笑)。インタビュー後記:
義本さんのお話しを伺って、義本さんが経験してきたことの密度の濃さが半端ではないと感じました。セラピストとして、管理職として、企画者として、営業として、様々な顔をお持ちで、しっかりそれを切り替えることができておられる方のようでした。印象的だったのが、最後におっしゃっていたことで、「身近な人に自分の手で恩返しができることが一番うれしいことです」という言葉でした。バリバリのやり手のように見えるけれど、やっぱり、この方の本質はセラピストだと感じました。(インタビュアー:ジャパン・エコール・デ・アロマテラピー校長 ギル佳津江)
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2019June04
もっと知りたい!アロマ業界「トップセラピストを育てる凄腕インストラクター」
「トップセラピストを育てる凄腕インストラクター」
JEAでは、ホテルスパ・直営サロンの現場に出るために日々研修が行われているのをご存知でしょうか。
JEAの母体である株式会社サンリツの専属インストラクターは現在5名が在籍しています。
全員がホテルや直営サロンでの勤務経験があり、その経験を交えながら根気よく研修生と日々向き合っているのです。
近年、一流ホテルスパの需要が高まり、現在とっても大忙しのインストラクターチーム木村宮子先生にインタビューしました。Q.たくさんの研修生が来られますが、一番に見るところはどこですか?
笑顔や顔の表情を一番に見ます。スパセラピストは技術職ではありますが、やはり接客力も大切です。第一印象は出会って数秒で決まると言われていて、特に見た目や態度が重要な要素となります。 研修期間中にはセラピスト歴のある外部講師によるマナー研修もあり、国内外からのゲストに対応できる必要なスキルを研修生の方に身につけて頂けるようトレーニングしています。Q.指導するにあたって一番大切にしていることはなんですか?
おもてなしの気持ちを大切にする事をお伝えしています。ゲストには満足ではなく感動を体験して頂けるように私たちのモットー「心・体・知・技」を元に、みんなの考えや体験などをシェアし意識を高めています。Q.インストラクターとして一番難しいと感じるところはどこですか?
伝え方が難しいなといつも思います。言葉のとらえ方は人それぞれ違ったりしますので、届けたい事がきちんと伝わっているのかどうかとても心配になります。
自分自身も片寄った説明になっていないか客観的に見るようにし、言い回しや例え話などストックをいくつかもっておき、研修生の性格に合わせてチョイスしてお伝えできるように心掛けています。なので、なかなかできなかった事を理解し習得してもらえた時は嬉しいです。お店でデビューできた事を知るとホッとします。Q.これからセラピストのプロを目指そうとしているみなさんへメッセージをどうぞ!
どんなセラピストになりたいか具体的にイメージをすると目指すところがわかりやすく励みになると思います。覚える事がたくさんあったり、トリートメントでは思うように体が動かなかったりと挫折する事もあると思いますが、やり続けると必ず上達すると思います!!
私も興味がある事をどんどん取り入れながら、アロマを深めていけるように頑張ります。
30代の頃、ギル校長の噂を聞いた友人に誘われジャパン・エコール・デ・アロマテラピーでアロマを学び始める。(養成コース)
その後、新神戸オリエンタルホテル、スイスホテル南海大阪でのホテルスパ勤務後、2009年よりエデュケーション事業部にてインストラクターを務める。
●英国IFA認定アロマセラピスト
●ラストーン認定シンプリーフェイスセラピスト -
2019June02
講師コラム:マタニティケアとアロマテラピー
マタニティケアとアロマテラピー JEA講師 松尾 薫
マタニティケア講座を担当しています講師の松尾です。
この講座はその名の通り、“妊産婦”に対するアロマテラピーを学ぶ講座ですが、実はその内容は多岐に渡ります。
まず、多くの方が最初に感じることは「妊婦さんに対応するのは怖い・・・」ということではないでしょうか。
私も最初はそう思っていました。でもそれでよいのです!!
むしろその思いがあるほうが無茶なことはしないですし、しっかり学べば逆に安全で効果的なケアができると思います。
私もこの分野に足を踏み入れるきっかけは姉の妊娠、出産でしたが、その時は怖くて何もできませんでした。
同じように妊娠した身近な方のケアをしたいという方から、医療機関で取り入れたいという助産師、看護師さんまで様々な方が受講されています。そして、この講座は私がマタニティケアを医療機関で実践するにあたり悩んだこと、必要と感じた学び、試行錯誤し作り上げたスタイルなど、「現場」を意識した内容で構成しています。そのため、例えばマタニティケアでなくても医療機関でのアロマテラピー活動を考えておられる方には、医療機関で活動するために必要な学びや考え方、アロマセラピストとしての立ち位置、広げていくためにやるべきことは何か・・・といったことをお伝えしています。
実際に側臥位のトリートメントは、妊婦さん以外にもご病気の方、高齢の方などにも幅広く応用できますし、実は一般の方にもとても喜ばれる技術です。
座学では妊娠、出産に関する解剖生理学から始まります。
解剖生理学と聞くと「難しい」と思う方も多いですが、私の経験上、解剖生理学も精油学も実技も基礎を理解しているかどうかでその次のステップ(実際のケア)の“質”が大きく変わります。そのため、その本質を大切に、難しいところはできるだけ噛み砕き、何に繋がる学びか出口を想定しながら、例え話満載でとにかく「へ~!!」と言っていただくことを第一目標にしています。
また、解剖生理学以外の部分でも授業はわかりやすく、とにかく実際にケアするイメージが出来るように、そして何より楽しく学ぶ!をモットーにしています。
私がマタニティケアを大切にしている大きな理由は、産まれてくる子供たちのためです。
赤ちゃんにとってお母さんはお腹にいるときから大切な存在。産前産後のお母さんをケアすることは赤ちゃんのためでもあると私は思っています。
この講座を通して人生の様々な場面で活躍するアロマテラピーの素晴らしさを今一度感じていただき、視野を広げていただけると嬉しいです。2003年から産科クリニックと提携し入院中のアロマケアを担当。また院内にアロマテラピーサロンを併設し妊婦から産後、退院後の方まで幅広く受け入れている。講師活動を行う一方で、セラピスト派遣サービス「ソレイユ」を通じて総合病院を始め様々な医療機関に派遣するアロマセラピストの教育・研修を担当。
●英国IFPA認定アロマセラピスト 同協会認定講師
●AEAJ認定アロマテラピーインストラクター
●AEAJ認定アロマセラピスト
●JAA認定アロマコーディネーター
●ARTQ認定妊産婦ケアマスター -
2019May20
卒業生さんを突撃Vol.4「訪問看護でアロマとリンパ 村上 京子さん」
訪問看護先でリンパドレナージを行う村上さんに突撃!
卒業生さんのサロンにJEAスタッフ兼セラピストの加藤がお邪魔してサロンを体験させていただきます。
第4回目は大阪・富田林でMLDセラピストとして活動している村上 京子さんです!サロン名:Life’s Touch by 京子
大阪府富田林市若松町2丁目6-14
TEL 090-2015-1158 MAIL k.murakami@hotmail.co.jp大阪市内から電車で約30分。雄大な金剛山を望む富田林市。そこにある百年以上の古民家が村上さんのサロンです。天井が高くてとにかく広い。「きっと昔ここは台所で、たくさんの窯があって、煮炊きものの香りやご飯が炊き上がる白い湯気。
にぎやかにみんながおしゃべりして・・・」と百年前の日常風景に思いがめぐります。
中庭に出るとサロンスペースです。こちらは現代風。村上さん手づくりの素敵な陶芸の看板が迎えてくれます。
村上さんがMLDを学ばれた時、私もギル校長のアシスタント講師としてクラスに入っていたので、「加藤先生にMLDをするのはとても緊張します!」と仰ってましたが、そこはさすが、日々現場でしっかりされているので、とてもリラックスした優しい手でした。「目の疲れがひどい」という私の不調に、目のスペシャルテクニックを使ってしっかりアプローチしてくださったので、目がすごく軽くなって、スッキリです!
村上さんは訪問看護で日々忙しくされている時に、アロマと出会われました。「アロマを知る前は、患者さんから痛みなどの苦痛の訴えがあっても、医師の指示で処方されている薬に頼るしかなかったんです。でも、アロマを知ってからは、まず痛いところに触れ、しっかりと話を聞いてどうやったら楽になるか、患者さんと一緒に考えるようになりました。
そうすることで、患者さんからもより信頼していただけるようになったんです。」
そう笑顔で話す村上さんといるだけで、とても温かい気持ちになります。2018年に【Dr. Vodder’s MLDリンパ浮腫治療専科課程(セラピー2&3)】の資格を取られた村上さんは、サロン活動以外に、訪問看護ステーションの非常勤として週に2〜3日リンパ浮腫の方のところへ訪問し、乳がんや子宮がんの術後にリンパ浮腫を発症された方へのリンパドレナージやセルフケア、圧迫方法の指導をされています。
「まだまだいろんな課題があります。リンパ浮腫には、ドレナージも圧迫療法も必要です。毎日継続させるためには、サービス事業所や人の協力が必要です。また、入院されると、多くの病院にはMLDセラピストがいないので、ドレナージや圧迫療法を継続できなくなるんです。MLDセラピストがまだまだ不足しています・・・」 そんな、村上さんの今後の目標は、「このサロンが、地域に受け入れられ、近所に住むお年寄りの方や、看護に疲れた方の癒しの場所になること。」だそうです!
村上さんの温か~いお人柄。夢の実現も、もう目の前ですね!
(文章・加藤安希)>>村上さんのインタビューをさらに読む
>>リンパ浮腫の方へのケアに「MLD」とは?
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<過去のコラム>
卒業生さんを突撃vol.3 中村 史穂さん>>
卒業生さんを突撃vol.2 福本 旨宴さん>>
卒業生さんを突撃vol.1 谷口 理佐さん>>
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